スマイル バスケット 活動報告ブログ

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石巻に“ミシン”を寄付、「新しい通学バッグができました!」

2012年05月11日

 こんにちは。BenesseLifeSmile Shop(ベネッセライフスマイル ショップ)の糸藤です。

 今回は、石巻市を中心に、被災された方々の生活サポート・コミュニティづくりを支援する特定非営利活動法人ジェンさんを通じて、仮設住宅にミシン(販売期間を終了したものの、まだまだ使える商品)を寄付いたしました話をご紹介します。

 3月24日(土)、私はまだ雪がちらつく石巻を訪れ、3カ所の集会所を訪問しました。
 ジェンさんが運営している、鹿妻地区の『HANA荘』では、「ミシンがきて、やっと娘の新しい通学バッグがつくれます!」と、2人のお子さんをもつ島田惠さんが、ミシンで作業をしながら教えてくれました。昨年3月11日の地震と津波で、当時小学校1年生の娘さんの通学バッグは泥にまみれてしまったものの、そのまま洗って使い続けていたそうです。
「新しいものをつくる余裕もありませんでした。ミシンをいただいたので、さっそく娘の希望の生地で通学バッグがつくれます。娘、喜ぶだろうな~」と島田さんがうれしそうな表情でお話しくださいました。

製作途中の娘さんのバッグを見せてくださった島田さん
製作途中の娘さんのバッグを見せてくださった島田さん

 「寄付いただいたミシンは仮設住宅や地域のコミュニティ・スペース(集会所)にお配りし、住民のみなさんと、手作りを楽しむワークショップなどを開催する予定です。ミシンがあれば、カーテンや洋服の修繕、生活必需品や趣味のものを手軽につくることもできます。また集会所に地域の方々が集まり、コミュニティの活性化に貢献するキッカケにもなると考えています」とジェンの千葉さん。

 石巻市内の仮設住宅にお住まいの方は、「ミシンは津波でさびたり、動かなくなったりしてしまったので、新しいミシンはありがたい。手作りのダンベルをみんなでつくって、体力維持を心がけようと思っています」とおっしゃっていました。
 またこの時の取材で、手作りを楽しむ材料も足らないことを知り、ベネッセの手作り生活雑誌『はんど&はあと』から、雑誌と手作りキットのバックナンバーの一部を寄付いたしました。さっそく、4月28日・29日に『ものづくりお茶っこ』が開催され、多くのみなさんが楽しんでくださいました。

石巻市内の仮設住宅での『ものづくりお茶っこ』の様子1

石巻市内の仮設住宅での『ものづくりお茶っこ』の様子2
石巻市内の仮設住宅での『ものづくりお茶っこ』の様子

 3月23日(金)に訪れた釜石市の仮設住宅にある母子支援施設「ママハウス」さんでは、子育てママが集まってほっと一息する時、雑誌があるとうれしい、との要望をいただき、『たまごクラブ』『ひよこクラブ』『bizmom(ビズマム)』『サンキュ!』など、ベネッセの雑誌数冊をお届けしました。ママハウスでは、毎日、お子さん連れのママたちが、おしゃべりしたり、子どもを遊ばせたりしています。

ママハウスでゆっくり雑誌を読む様子
ママハウスでゆっくり雑誌を読む様子

震災から1年以上たった石巻と釜石でみなさんがおっしゃっていたのは、「震災から1年、本当に日本中、世界中のみなさんに助けていただきました。心から本当に感謝の言葉しかありません。ただまだ真に地域が復興し、人々が元の生活に戻るためには、5年、いや10年以上の年月がかかると思います」と。
瓦礫と津波の跡の残る地域で、不便な毎日を暮らすみなさんと直接お話し、改めて、私たちはできることを、できる範囲で、できる限り、継続的な取り組みを通じてお手伝いしていきたいと感じました。

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