スマイル バスケット 活動報告ブログ

みなさんと一緒に東北や途上国の子どもや女性を応援する活動、はじめます。

商品情報はこちら

最近の活動

「布袋葵のバック」の開発秘話

2012年03月15日

 BenesseLifeSmile Shop(ベネッセライフスマイル ショップ)で商品開発を担当している糸藤です。今日は、「布袋葵のバック」の開発秘話をお伝えします。

 1月15日~販売スタートし、たいへん大きな反響をいただき、予定の200個があっという間に完売してしまい、現在、追加生産を進めています。ご注文いただいたみなさま、お待たせして申し訳ありません。現地では連日大忙しで生産していますので、もうしばらくお待ちください。

 この「布袋葵のバッグ」の企画~生産~販売は、日本ユネスコ協会連盟さんとの共同企画。ご購入いただくことで、カンボジアの女性たちに収入をもたらすことができ、かつバッグの売上金の一部は、日本ユネスコ協会連盟さんを通じて、途上国支援の識字率を高める運動「世界寺子屋運動」の支援につながります。

開発秘話1)材料は無料!

布袋葵のバッグ」は、カンボジア最大の湖「トレンサップ湖」に浮かぶ水上村・チョンクニア村で生産しています。女性たちは、写真のようにこんな小さな舟に乗り、約2時間かけて湖で材料となる布袋葵を刈り取り、しっかり乾燥させてからバッグ作りにとりかかります。バッグの材料は自然の恵み=無料、ということも、バッグの生産をするうえで大事なポイントだと思います。

20120315a.jpg

本当に小さくて老朽化した舟で、舟底にたまる水をコップでかきだしながら、収穫作業にいそしみます。

開発秘話2)1個作るのに約2日!

 バッグ1個の製作期間は、1日7時間作業して2日間程度かかります。1カ月に彼女たちが生産できる数は、130個。先日、初回の200個があっという間に完売してしまい、追加で2月~6月まで5カ月間作っていただくお願いをしました。
 現地の女性たちからは、「継続的な発注によって、安定した収入が得られることが何よりもうれしい」との声をいただき、継続して支援していくことの大切さを痛感しました。随時、夏までにお届けしていきますので、お待ちください~。

1つずつ検品をする、日本ユネスコ協会連盟さんのカンボジア支部の職員のかた

写真は1つずつ検品をする、日本ユネスコ協会連盟さんのカンボジア支部の職員のかた。


開発秘話3)チャームを軒下にぶらさげる~

軒先にぶらさがっているチャーム

 日本ユネスコ協会連盟さんから生産途中の様子として、チャームが軒先にぶらさがっている写真が届きました。「作ったものを乾かしているのかな?」と私は思いましたが、違いました!
 発注された200個を間違いなく作るために、軒先につるして数をカウントするのだそうです。なるほど~。カンボジアの国旗を模して編んだデザインがとてもかわいいですね。


開発秘話4)不良品は1つもなかった!

 完成した「布袋葵のバッグ」は、1月にベネッセ通販の倉庫に入庫されました。今回、これだけの量を日本で販売するのは初の試み、不良品や粗悪品があってもしかたないと、倉庫で検品する体制を十分にとっていました。1つひとつ、汚れはないか、傷はないか、編み方が雑な部分はないか、サイズはあっているかなどなど、細かくチェック。結果、1つも不良品はなく、200個すべてが完璧でした。
 1つとして同じものがないオールハンドメイド、いかに現地の女性たちが丁寧に、気持ちを込めてつくっているか実感し、本当にすばらしいことだと思いました。子どもたちも、お母さんたちの仕事場でお手伝いをしているようです。写真のお子さんはまだ小さいですけど(笑)

カンボジアの親子


開発秘話5)母親の収入向上は子どもの未来をつくる!!

 バッグを製作している母親たちに取材した際、「バッグが売れるようになって、湖での漁業以外の収入が増えた。漁業より天候や自然に左右されず、安定した収入になるので、バッグの生産をもっとしていきたい」との声をいただきました。そしてお子さんの教育や将来について伺うと、どの母親も目をきらきらさせながら、子どもに就いてほしい職業や、未来の姿について想いをはせながら話をしてくれました。
 改めて私は、母親の収入向上は、子どもの学びにダイレクトにつながり、子どもの将来を、未来を確実に創造することができる。そしてその子どもたちは、母親にとって、村にとって、カンボジアにとって、そしてアジア、地球にとっても、「かけがえのない未来」であることを、取材を通じて痛感しました。
 そんな「子どもたちの未来づくり」に私たちが参加し、お手伝いできることは、本当に幸せなことであると感じています。

チョンクニア村の子どもたち

また第2弾、第3弾の商品も企画中です。ぜひ楽しみにお待ちください。

【関連ページ】カンボジアの子どもたちを救うチャリティーバッグ登場!

このページの先頭へ