カンボジアの子どもたちを救うチャリティーバッグ
2012年01月20日
こんにちは。BenesseLifeSmile Shop(ベネッセライフスマイル ショップ)を担当している山下です。
さて、今回は、ライフスマイル ショップで販売している布袋葵バッグについてのお話です。
そのバッグはカンボジアの、とある村で誕生しました。
カンボジアといえば世界遺産アンコールワットで有名。しかし、近隣諸国のように経済発展を遂げることができていません。そのため、多くの子どもたちは、親の仕事を手伝うために学校をやめてしまうそう。卒業まで小学校に通える子どもは、全体の約50%。特に貧しい村では、識字率約60%とも言われています。
そこでNGO団体である、日本ユネスコ協会連盟さんでは、シェムリアップ州内の貧困地域に暮らす人びとを対象に、識字教育や収入向上支援を行うと同時に、モデルとなる寺子屋(CLC)を設立。主な目的は、(1)基礎教育を普及する、(2)技術訓練を通して雇用機会をつくる、(3)地域に存在する資源で収入を得る、(4)女性に働く機会を与える、(5)地域の自立を促す、こと。そして、その一環がウォーターヒヤシンス(日本名:布袋葵)を使ったバッグの製作でした。
私たち、BenesseLifeSmile Shopは、マタニティから未就学児をサポートする通信販売をしています。国こそ違いますが、まさに私たちがサポートすべき方々ではと思い、今回、日本ユネスコ協会連盟さんと共同して、そのバッグを販売することになりました。その販売に先駆けて、バッグを生産するチョンクニア村を訪問。みなさん温かく出迎えてくれました。
みなさん、3人~5人の子どもたちを育てているお母さんで、バッグを販売して得たお金は、日常の食費や子どもの教育費に充てているそうです。「子どもたちには高い教育を受けて、いい仕事に就いてほしい」と。例えばある方の子どもは、英語や韓国語も学んでいるそう。皆さん、自らの力で収入を得ているせいか、とても活発的だったのが印象的。スタッフの方から「女性がスキルと収入をもつことで、意見や自信をもつようになった。また、女性が収入を得ることで、子どもに教育を受けさせる余裕が家計にでき、就学率が上がり、子どもたちが将来への可能性や希望も抱けるようになる」と教えていただきました。
バッグ作りで一番苦労することをお聞きすると、「材料集め」とのこと。ウォーターヒヤシンスが生えているトレサップ湖は、雨季と乾季で、その面積が2倍に。バッグの材料として最適なウォーターヒヤシンスが生えている場所は限られていて、その場所に行くために、船で2時間もかかる場合があります。調達した材料は屋根の上にのせて自然乾燥。このときも雨に悩まされるそう。そうして乾かした材料を木の型にはめこみ、編み込んでいきます。完成までには、小さなサイズでも、1日7時間で2日程度かかるそうです。
しかし、こうして苦労して製作されるバッグですが、販路は限られており、 寺子屋活動を知って訪れた人や日本ユネスコ協会連盟さんを通じ販売しているのが現状。そのため収入が安定せず、途中で挫折して他の職業を探す人がいるのも現実です。でも、みなさん「もっと新しい商品のアイデアを出したい」と意欲的。作り手としての熱意にあふれていました。改めて、みなさんのために協力させていただければと実感いたしました。
最後に繰り返しになりますが、今回紹介したバッグは
BenesseLifeSmile Shopで販売中です。ぜひ一度ご覧いただければ幸いです!
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