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国公立大をあきらめない!「合格最低点」を使ったノウハウ、教えます

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■苦手科目を捨てることは、進路選択の選択肢を狭めることに

多くの高校では高2からクラス別の学習が始まります。

学ぶ内容の専門性が高まり、難度も上がるため、高2から成績が下がることがあります。

また、2年生になり苦手科目が明確になると、苦手科目を使わずに受験できないかと考えるかもしれません。

特に必要科目が多い国公立大をめざしている場合、受験は厳しいのではと思いがちです。

しかし、現状の成績がかんばしくないからといって、「このままじゃ国公立大は難しいんじゃない?」などと言ってしまうのは、お子さまのモチベーション低下につながります。

高2の今、お子さまのモチベーションアップにつながるのは、現状と目標のギャップを知り、適切な目標を立てることです。また、目標が見えることで、漠然とした不安も解消されます。

不安を感じた際は、保護者の方が正確な情報をつかんで、お子さまと一緒に目標を立ててみてはいかがでしょうか?

■目標は「満点」ではなく「合格最低点」。お子さまと一緒に目標を考えましょう

目標設定の際に大事なのは「これならいけるかも」と思える現実的な目標にすること。

そのためには、合格最低点が役立ちます。

(1)志望大の合格最低点データを確認しましょう
どんな大学を受験する場合でも、満点を取る必要はありません。合格最低点を突破できれば合格できます。

模試を受けるときも、まずこの最低点を目標にするとよいでしょう。Webサイトで公開している大学もあるので、調べてみましょう。

 

(2)科目ごとの目標点を考えましょう
合格最低点に届くように、各科目の目標点を大まかに考えましょう。

現実的な目標を立てるポイントは、お子さまの今の実力を考慮し、得意科目を得点源にする、苦手科目は足を引っ張らない点数を取る...と具体的に考えることです。

 

(3)目標とのギャップが大きい科目の優先度を高く設定しましょう
お子さまがもし学習の優先順位づけに困っていたら、目標点と今の実力のギャップが大きい科目に力を入れるようアドバイスしてあげてください。

ただし、力を入れるといっても特別な学習を増やす必要はありません。

2021年度の大学入学共通テストでは、日常生活を題材に思考力を問う問題が複数教科で出題されました。

また、複数の資料を読み解き、解答を導き出す問題が多く出されるなど、読解力、情報検索力や情報を整理する力が重視されました。

これらの力を問う問題を解くには、前提となる基礎事項の理解が欠かせません。

つまり、目の前の授業に集中することが、今できる一番の入試対策。

重点科目の予習・復習に時間をかけるなど、授業理解につながる学習をするよう促してみてください。

■入試データを活用し、お子さまのモチベーションアップにつなげましょう

保護者の方は先を見据えている分、お子さまよりも先に受験への不安を感じがちです。

しかし、受験をするのはお子さま本人。保護者の方が漠然とした不安をお子さまにぶつけてしまうことは、モチベーションが下がる原因となります。

不安を感じたら、不安をぶつけるのではなく、ぜひお子さまと「まずどこからがんばるか」という目標を一緒に考えてみることをオススメします。

その際は、考える材料のひとつとして合格最低点のような入試データをご活用ください。

なお、「ベネッセ・駿台データネット2021」で、2021年度の「大学入学共通テスト」の各科目の問題分析を提供しています。ぜひご確認ください。

■「ベネッセ・駿台データネット2021」問題講評

https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/sokuhou/mondai_k/index.html

 

★大学合格に「満点」は必要なし。まずは志望大の「合格最低点」をチェックしましょう。

★「合格最低点」を活用し、どの科目をどのくらい伸ばすか、お子さまと考えてみましょう。

★「合格最低点」は各大学のWebサイトでご確認ください。

ここがポイント!

 

文:進研ゼミ高校講座入試情報担当 白井

 
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