新しいテクノロジーの発達などにより社会が大きく変化し続けている現代では、次々と新しい学問が生まれています。
進研ゼミ高校講座では『これからの大学の学び』と題して、保護者世代にはなかった新しい大学での学び情報をお伝えします。
第3回のテーマは、グローバル化。
グローバル化と聞くと、今では多くの大学にある国際系学部や語学系学部を連想されると思いますが、他の学部でも大学内で異文化交流の機会を設けるところが増えています。
このコロナ禍では留学などで海外に出るリスクを考える保護者も多いと思いますが、これらの大学では日本にいながら国際感覚を養うことができます。
そこで、今回はグローバル化を取り入れている大学・学部・プログラムを具体的にご紹介します。
日本にいながら国際感覚が養える取り組みとは?
現代では、国際系・語学系学部以外でも、下記のような取り組みを行う大学・学部が増えています。
・専門分野を英語で学ぶ講義
・留学生と取り組むプログラム
・外国人教員や留学生との交流
知識として学ぶだけでなく、外国語での体験を通じて、社会に出てからも活躍できるような国際感覚を国内でも養うことができます。
グローバル化に取り組む大学・学部・プログラム
立教大の施設『グローバルラウンジ』
各キャンパスに設けられている留学生と日本人学生が交流するスペース。
外国語で会話するイベント「World Café」など、外国人教員や学生との様々な異文化交流イベントを開催している。
香川大の施設『Global Café』
英語を中心に中国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・韓国語等の言語クラスを設け、異文化交流活動を行う施設。
ネイティブスピーカーによる会話指導、留学生と一緒に受けられる授業、多彩なイベントの開催やゲーム・抽選会などのお楽しみイベントも実施しています。
芝浦工業大のプログラム『グローバルPBL』
海外の学生とプロジェクトチームをつくり、課題解決型のワークショップに取り組むプログラム。
国内外で、さまざまな国籍の学生との共同作業を通じて、グローバルな視点での課題解決能力を養えます。
社会に出てからはもちろん、大学入試でも重要度が増す英語
英語を中心として、異文化交流や国際感覚を養う取り組みに力を入れている大学・学部をご紹介しましたが、大学入試においても、英語の資格・検定試験を個別試験に活用する大学が増えています。
資格・検定試験のスコアをもとに
・基準となるスコアを満たしたものが出願できる入試方式(上智大 全学統一日程入試・TEAP利用型)
・共通テストの英語の得点に換算する入試方式(埼玉大経済学部 国際プログラム枠入試・前期)
この記事で紹介した大学での取り組みにおいてはもちろん、社会に出てからも英語を中心とした語学力や国際感覚は、大きな武器になります。
英語やグローバルな視点に興味があるお子さまがいらっしゃる場合は、国際系・語学系学部以外にもグローバル化に取り組む大学・学部があることをお伝えし、応援してください。
また、大学入試でも「使える英語力(英語4技能)」が問われるようになってきているため、実用的な英語の力をつけていくことは進路の幅が広がることも伝えて、お子さまをサポートしてください。
今後も進研ゼミ高校講座では、保護者世代にはなかった新しい大学の学び情報を『これからの大学の学び』でお伝えしていきます。
次回の記事も、ぜひご覧ください。
『これからの大学の学び』
※ここでご紹介した大学の情報は2020年度のものです。最新情報は各大学の公式サイトでご確認ください。
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。