• 高1
  • 高2
  • 進路情報

更新日:

「これからの大学の学び」─ 地域貢献

これからの大学の学び 地域貢献

新しいテクノロジーの発達やグローバル化により社会が大きく変化し続けている現代では、次々と新しい学問が生まれています。

進研ゼミ高校講座では『これからの大学の学び』と題して、保護者世代にはなかった新しい大学での学び情報をお伝えしていきます。

第5回のテーマは、地域貢献。

大学では「公務員になりたい!」とか「地元に戻って働きたい!」という学生向けに、地域産業の発展、地域コミュニティの再生・課題解決能力を身につけるプログラムを設けているところがあります。

そこで、今回は地域貢献プログラムを取り入れている大学・学部・プログラムを具体的に紹介します。

地域社会の課題解決に必要な思考力・行動力が身につく

地域社会の課題解決に必要な思考力・行動力が身につく

地域貢献は、例えば地域商店街の活性化を企画したり、地域の名産品のアピールをしたり、地域のコミュニティ作りを提案したりといったことが具体的に挙げられます。

大学の地域貢献プログラムでは、自治体や地域企業などと協力し、実際にその地域での課題解決に挑むことで、実践的な力を身につけることができます。

地域貢献に取り組む大学・学部・プログラム

地域貢献に取り組む大学・学部・プログラム

関西学院大/社会探究実践演習Ⅰ・Ⅱ

地域産業の活性化、環境に向いたまちづくりなど、地域の課題を考え、解決に向けて取り組む科目。

「日本のマチュピチュ」とも言われる「竹田城跡」で有名な朝来市竹田地区や「立杭焼き」「登り窯」で有名な篠山市今田地区で、現地商工会、観光協会や地元NPO法人等と連携し、活性化策を提案するといった取り組みが行われています。 

千葉大/ローカル・イノベーション学

地域づくりについての座学や現場での研修・実習などを通じて、地域にイノベーションを起こす力を養うもので、30単位を取得すれば修了証書も発行される大規模プログラム。

プロジェクト実習では、地域づくり・まちづくりスポーツ・イベント運営、アーティストやクリエイターなどの文化の発展といった活動を実際に体験することで、課題解決能力を養います。

香川大/香大生の夢チャレンジ・プロジェクト

学生が考えた企画を大学の予算で実現させる制度。

2019年度では、松盆栽の全国シェア8割を占める高松盆栽の認知度向上を目指し、子どもを対象に盆栽の魅力を伝える活動を行ったり、「香大生が香川を伝える」をテーマに、FM高松で放送されるラジオ番組の制作に携わったりと、学生発案の14プロジェクトが実施されました。

大学入試でも地域枠が設けられ、地域で活躍する人材が求められることも

大学入試でも地域枠が設けられ、地域で活躍する人材が求められることも

このように大学と地域で連携し、実際に地域の課題解決を行うことで、社会に出たときに通用する力をもった人材を輩出しようとするプログラムは、近年増えています。

一部の大学では、とくに推薦入試において地域枠を設けており、大学の地域貢献の一環として、その地域で活躍する人材を育てています。

公務員をはじめ、その地域に根差した産業やまちづくりに興味があるお子さまには、このような地域貢献に力を入れている大学もあるということをアドバイスしてください。

『これからの大学の学び』

第1回>>文理融合・リベラルアーツ

第2回>>情報・AI

第3回>>グローバル化

第4回>>産学連携

※ここでご紹介した大学の情報は2020年度のものです。最新情報は各大学の公式サイトでご確認ください。

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。

  
記事一覧に戻る