公立高校だからと安心していたら、高校の入学時や入学後にかかる費用が予想外に高額で、焦ったご家庭も多いようです。予想外に高額だったものをランキングで、保護者の方の声とともにご紹介します。
第1位は「教科書、電子辞書などの教材」
入学後の出費で予想外に高額だったものの1位は、教科書などの教材でした。義務教育では無償だった教科書が高校からは有償になるため、入学式前に教科書を買わなければなりません。文部科学省の調査によれば、1年間にかかる教科書・学用品の平均は41,000円程度。入学時は1年分の教材をまとめて購入するので、かなりの出費になるうえ、最近は電子辞書、タブレットなどを購入する高校もあるので、さらに高額になるようです。
教科書、教材はすべて購入! とくに電子辞書が高かった
教科書、教材はすべて購入しなくてはならないので、思っていた以上に費用がかかりました。電子辞書がいるということで購入しましたが、高かったです。(愛知県 一宮南高校の保護者 けんたままさん)
全員がタブレットを購入!
学校の授業でタブレットを使うのですが、自宅にあるものが使えなかったので、購入。Wi-Fi維持費なども合わせて8万円前後かかりました。(東京都 佼成学園高校の保護者 MSさん)
第2位は「部活動の遠征費、部費、道具代など」
高校の部活動は、より本格的・専門的な活動をするようになります。試合などの遠征範囲も広がり、道具も本格的なものに。さらに合宿やコーチによるレッスン料なども発生、意外に活動費がかかります。文部科学省の調査では、部活の遠征費やユニフォーム代の出費は平均で年間44,000円程度となっています。
他府県への遠征が多く、交通費は万単位
入学後、部活の部費が中学とは金額が違いました。保護者会費、そろいの移動着、Tシャツなどのほか、比較的強豪校なので他府県への遠征が多く、バスで移動となると万単位で徴収。近場で試合があったとしても、交通費も大人料金なのでバカになりません。(京都府 北嵯峨高校の保護者 のかだゆゆさん)
制服や教科書以上に、部活の費用が必要だった
部活が盛んな高校で、部費や練習ユニフォーム、かばん、合宿費等、ビックリするくらい必要でした。(愛知県 熱田高校の保護者 はなさん)
第3位は「制服、靴など」
制服や靴は、高校によっては細かく指定が決まっていることもあり、一式そろえるとかなりの金額になることも。文部科学省の調査では、公立高校が50,000円程度、私立高校で80,000円程度で、公立高校と私立高校では差があるようです。
人気のオプション制服が高かった
私立高校なので、制服のオプションがあり、スカートやネクタイなど、人気のオプションも購入していくと制服代がかさみました。(東京都 桜丘高校の保護者 Y.Kさん)
身長がグッと伸びて途中で買い替えも必要に
男の子は急成長するので、ズボン丈が短くなったり、ボロボロになったりして、洗い替えも含め3年間で夏服3本、冬服2本必要でした。ワイシャツも入学時に大きめを購入しましたが、途中で買い替えなくてはならず、半袖6枚、長袖6枚必要でした。さらに穴を塞いだり、丈を出したり、お直しに出す費用もかさみました。(東京都 東京学芸大学附属高校の保護者 tototoさん)
第4位「修学旅行費」や「通学定期代」も要注意!
修学旅行や遠足、研修なども、意外に出費がかさみます。文部科学省の調査では、公立高校で35,000円、私立高校で54,000円程度となっていますが、高校によってかなり差があるようです。通学定期代はさらに高額で、文部科学省の調査では、平均で、公立高校が年間79,000円、私立高校が109,000円となっています。
高校1年の秋、17万円を一括で振り込み!
高校2年生で行く修学旅行の旅費17万円を高校1年生の秋に一括で振り込みました。予定外の痛い出費でした。(愛媛県 宇和島南高校の保護者 Nさん)
家から遠い高校なので、定期券や駐輪場代が予想外にかかった
高校が家から遠く、定期券や駐輪場などのお金まであまり考えていなかったので、予想外に出費が多くて焦りました! (広島県 広島国泰寺高等学校の保護者 c.iさん)
文部科学省の調査では、高校1年間の学習費の全国平均は、公立高校で約45万円となっています。お子さまが安心して充実した高校生活を送れるように、入試の後にかかるお金もしっかり準備しておきましょう。
※ここでご紹介している「文部科学省調査」は、文部科学省「平成28年度子供の学習費調査の結果について」から掲載しています。
※本記事は「進研ゼミ高校講座の保護者の方へのアンケート」(2019年11月実施)より作成。
イラスト/カワチ・レン
進研ゼミ中学講座