マテリアリティ活動事例

公開日:2020年10月30日

「本当の幸せとは何か?」ベネッセホールディングスと岡山大学が共同研究

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国連の持続可能な開発ネットワーク(SDSN)が2012年度より発行している「世界幸福度報告書」にて、世界幸福度ランキングが発表されています。今年3月に発表されたランキングでは、首位は3年連続でフィンランド。日本は62位で、年々後退しています。日本で評価が低い項目は「寛容さ」と「主観満足度」。このうち「主観満足度」は人生評価において楽しいか、つらいかという主観質問への回答であり、人生への満足度が低いと分析されています(参照:World Happiness Report 2020)。SDGsが「人類の幸せ(well-being)」を目標としているのに対し、先進国の一つといわれ、世界的に見れば恵まれた環境であるはずの日本の幸福度が低いというのはとても残念な結果です。

「よく生きる」を企業理念に掲げるベネッセグループは、人々がよい人生、幸せな生活を送ることができるコミュニティづくりに取り組んでいます。なかでもベネッセアートサイト直島はベネッセホールディングスと公益財団法人福武財団が現代アートや文化振興による「よい地域づくり」を推進している場所であり、現代美術・建築に呼び寄せられた若者と島の人々が交流し、交流を通して島のお年寄りが笑顔になる、ユニークな地域づくりを行っています。また、2010年からは「瀬戸内国際芸術祭」が開かれ、現代アートの振興は瀬戸内の島々に広がりを見せています。

2020年、永年続けてきた現代アートによる「よい地域づくり」にSDGs研究を行う岡山大学が着目し、ベネッセホールディングスと共に、直島、豊島、犬島を対象とした島民の幸福度などを検証する共同研究が開始されました。岡山大学からは経済政策や経営戦略、疫学などの医療問題の専門家のほか、社会システム変革の研究者の方々が参加。ベネッセホールディングスは現地で福武財団のスタッフと共に調査に協力します。2022年度までインタビューなどにより、島の医療や生活、島民の意識の変化を調べ、地域づくりの指針を作ることを目指します。既に7月初旬に研究者が直島に集まって、視察や事前打ち合わせを行っており、岡山大学の槇野学長も直島を訪れ、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)流行後の地域のありかたとSDGs、ウェルビーイングをテーマに安達社長と対談を行いました。

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槇野学長(右):「共同研究を通じてサステナビリティとウェルビーイングとは何かを研究し、世界に発信していきたい」
安達社長(左):「資本主義の転換期のカギはSDGsにある」「ウェルビーイングを実践する方法を研究し、社会に貢献していきたい」

新型コロナウィルスの感染拡大は社会や人々の価値観を大きく変えたと言われています。その中で、「よい地域」作りを続けてきたベネッセアートサイト直島の取り組みが改めて見直されています。海外の研究者からも「将来の社会の新たな針路を描くための知見をもたらす」などと注目されています。

ベネッセアートサイト直島は「Benesse=よく生きる」を具現化する場所として、学術的見地からも地域の活性化に貢献してまいります。

【関連リンク】
ベネッセアートサイト直島
財団と連携した良い地域づくり

VOICE

ベネッセホールディングス 本社・直島統轄部

高橋 正勝

ベネッセアートサイト直島では30年前から「Benesse=よく生きる」の具現化、アートによる地域活性、つまり、サステナビリティ活動にいち早く取り組んできました。我々が島民の皆さんと一緒に築き上げてきたリアルな「Benesse=よく生きる」。その取り組みはコロナ禍の今、改めて世界中から注目されています。一連の取り組みを体系化して、学術的指標を生み出し、海外にも発信していきたいです。Benesse DNAの象徴 直島。これからもみなさまに元気をお届けしてまいります!

最新の活動報告

最終更新日:2021年05月25日