マテリアリティ活動事例
公開日:2020年09月30日
すべての受験生の不安を安心に「ベネッセ 教育情報フォーラム」
新型コロナウィルス感染症の流行は、世界に多大な影響をもたらし続けています。子どもたちの学びへの影響も大きく、外出自粛や一斉休校などの直接的な制約が解除された後も、さまざまな不安や課題が残されています。その中でも、子どもたちにとって大きなターニングポイントとなる「受験」に関し、多くの不安の声が上がっています。文部科学省は、今年度行う大学入試について、大学入学共通テストは二つの日程に加え、新たに特例追試を設け、「3段構え」をとること、また、コロナ禍での学習の遅れを考慮し、各大学の個別試験について出題範囲への配慮を要請するなど、対応策を打ち出しています。
ベネッセコーポレーションが8月に「コロナ禍における受験生影響調査※」を行ったところ、回答者の2人に1人が昨年と比較して「志望校決定のための情報が不足している」と感じており、コロナ影響によるオープンキャンパスの中止や、高校・大学見学の機会が減ったことが影響していると考えられます。また、回答者の内、中 3 生の 69.7%、高 3 生の 73.0%が「新型コロナウイルスの影響で受験勉強や志望校選びに支障が出ている」と答えています。「コロナ禍での困りごと」についてフリーアンサー形式でいただいた回答を分析すると、43%が「休校による学習の遅れ」、26%の方が「オープンキャンパス・学校見学ができない」ことに言及しており、今年の受験生はコロナ影響を受け、学習面・受験情報面での不安が大きいことがわかります。
※「コロナ禍における受験生影響調査」 結果詳細
対象者:全国の中学 3 年生・高校 3 年生、昨年度現役合格した高校 1 年生・大学 1 年生(本人・保護者)
有効サンプル数:計 2060 サンプル (中 3・高 1・高 3・大 1 それぞれ 515 サンプルずつ)
調査方法:インターネット調査
このように、例年とは異なる状況で勉強と向き合う日本中の受験生の困り・悩みを解消することを目指し、ベネッセコーポレーションは、無償サービス「ベネッセ 教育情報フォーラム」の提供を9月より開始いたしました。
第一弾のコンテンツとして、高校・大学受験に関する最新情報や受験対策法を解説する「入試セミナー」を9/2より開催。中学3年生向けには、47 都道府県別に、各地域に合わせた受験戦略を解説し、「ベネッセ 教育情報フォーラム」の専用アプリでは、セミナー視聴や最新入試情報を受け取ることを可能にしました。あわせて、中 3・高 3 の学習を支援する「受験対策教材」の無償提供も行っています。
これまでになく変化の多い毎日を送ることを余儀なくされた全ての受験生に対し、それぞれが目指す道を安心して進める手助けをしたい。
ベネッセコーポレーションは「ベネッセ教育フォーラム」の活動を通じ、学年、地域などにより異なる状況やニーズに寄り添い、全ての子どもたちがなりたい自分を目指して活き活きと前進できる社会に貢献してまいります。
VOICE
株式会社ベネッセコーポレーション 指導開発セクター 進路情報センター
相武 貴志
新型コロナウィルスの影響により、複数の都道府県で公立高校入試の出題範囲の削減が決まり、大学入試の日程、出題等への配慮・変更に関する発表が続くなど、例年とは異なる状況に受験生が置かれています。今回の「ベネッセ 教育情報フォーラム」を通じて、受験生・保護者の方々が不安や悩みを少しでも解決でき、高校・大学進学など未来への一歩を進む後押しができれば幸いです。