マテリアリティ活動事例

公開日:2020年09月15日

住み慣れた地域でいつまでも自分らしく ベネッセパレット「ベネッセのおうちごはん」

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国民の4人に1人が65歳以上である「超高齢社会」の日本では、少子化や核家族化、高齢化などが相まって、一人暮らしまたは高齢者のみの世帯が増加傾向にあります。65歳以上の方のいる世帯は2018年では全世帯の50%近くを占めており、その中の6割近くが単独世帯または夫婦のみの世帯となっています(参照:内閣府「令和2年版高齢社会白書」)。

多くの方ができる限り住み慣れた地域や自宅で暮らし続けることを望む一方で、高齢者が増加の一途をたどり、地域社会や家族関係が大きく変化する中では、公的サービスだけで地域生活を支えることは困難です。そのため、各自治体では地域の力で支え、異変に早期に気づけるよう、「見守り」の仕組みを取り入れています。

高齢者向け配食事業(お弁当配食サービス)を行うベネッセパレットは、ベネッセスタイルケアが運営している有料老人ホームでの知見を活かし、健康的な暮らしと活力の源である食事「ベネッセのおうちごはん」をご自宅にお届けしています。ご自宅で生活されるお客さまの「住み慣れた地域コミュニティでの、いつまでも自分らしい生活」を応援したいという想いで、事業開始当初から配達先でのお客様とのコミュニケーションを大切にしてきました。必要に応じて、担当のケアマネジャーやご家族の方とも連絡を取り、お客様の地域における健やかな生活を支援しています。

お客様へご挨拶をしながら「ベネッセのおうちごはん」をお届けすると「いつも、元気でいいね。おいしくお弁当をいただいています」というお声をいただきます。また、コロナ禍では、ご自宅の指定場所に配達し非対面で受け取っていただくことができる「置き配」でお届けしたお客様から「大変な中、お弁当を届けてくれてありがとう」とお手紙をいただくこともありました。

ベネッセパレットの想いは、自治体の想いとも相通じており、各自治体の「見守り」の仕組みにも積極的に参加をしています。現在、品川区、杉並区、練馬区、文京区との各見守りネットワーク等に関する協定を結んでおり、近日中に中野区とも締結を予定しています。

一例)株式会社ベネッセパレットと高齢者等地域見守りネットワークに関する協定を締結

住み慣れたご自宅で暮らすお客様に、身近な人が美味しさと家族の健康を考えて愛情込めて作る「家庭の食事」のようなバランスのよい食事をお届けすることで、健康でいきいきとした毎日を過ごしていただきたい、という想いからベネッセパレットは生まれました。これからも高齢者の方々の生活の土台となる大切な食事の提供を通じ、地域との繋がりを大切にし、住み慣れた地域の中で自分らしく暮らしたいという気持ちにお応えしてまいります。

VOICE

ベネッセパレット 配食事業部

木村 和成

ご利用される方の半数以上は地域の居宅介護支援事業所からのご紹介であり、80代以上のご高齢者です。食事のお届けを通してご体調面や介護のご相談を受けることもあります。私達は、そんなご利用者お一人おひとりのお気持ちに寄りそいながら食事をお届けしています。

最新の活動報告

最終更新日:2020年09月15日