マテリアリティ活動事例

公開日:2020年08月31日

介護職を「選ばれる仕事」へ ベネッセスタイルケア『マジ神制度』

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ここ数年、日本の労働環境は超売り手市場と言われ、人材不足が深刻な社会問題の一つとなっています。特に介護業界では、少子高齢化が進む中で、サービスを求める高齢者の増加に対し慢性的に働き手が足りず、そのため仕事の負荷が高まり、離職につながってしまうというような悪循環も見られます。需要は高まる一方であるにもかかわらず、残念ながら介護職は「選ばれる仕事」にはなっていないのが実情です。

超高齢社会である日本で、このまま介護業界がずっと「選ばれる仕事」にならずに、人材不足が解消されなければ、労働生産性が低下し続けるばかりか、将来自分が高齢者になった時に満足な介護サービスを受けることができなくなってしまう可能性もあります。

ベネッセスタイルケアは「介護職の社会的地位を上げたい」という強い想いを持ち、その信念にそった制度の導入や施策の実行をしてきました。その中の一つに『マジ神※制度』というユニークなネーミングの制度があります。

※あるホームで対応がとても困難な認知症のご入居者様がいらっしゃいました。ホーム内のスタッフはみな対応に苦慮していたところ、認知症ケアの高いスキルをもつベテラン社員が支援に訪れました。すると、たった数時間でその方が笑顔になりました。その光景を見ていた入社2年目の社員が驚いて「〇〇さん、マジ神っすね!」と発した言葉が名称の由来です。

『マジ神制度』とは、介護業界を知らない人が見ても「こんな人に介護してもらいたい」と感じ、介護業界で働いている人が見たら「あんな人になりたい」と思えるような専門性を、わかりやすく言語化し、社内資格としたものです。「認知症ケア」「安全管理と再発防止」「介護技術」の3つがあり、専門資格を取得した社員には資格手当を支給します。また、『マジ神』たちが培った知見を言語化し、研修を体系化することで、次の『マジ神』の育成につなげています。

この制度を通して、多くの社員が介護の仕事における「究極の専門性」の道を開いていけば、各ホームでの課題解決が質・量ともに進み、よりご入居者様に寄りそった支援ができる。その姿を見ることで、若手社員がまた『マジ神』を目指す。その努力はきちんと処遇に反映される。この良いサイクルが回っていくことで、誰もがイメージできる「腕利きの介護士」が増え、介護職全体のイメージが変わり、地位が上がっていく。これは、ベネッセスタイルケアが作りたい、ちょっと先の介護業界の未来です。
2019年10月に制度を開始して以降、生まれた『マジ神』は2020年4月現在でのべ127名となりました

これらの活動は外部からも評価いただき、エン人財教育財団が本業での社会貢献と高い収益を背景にこれからの時代を担う若手の育成に力を入れている企業を表彰する『CareerSelectAbiliy®賞』を受賞しました。

介護職・保育職の地位向上を目指し、積極的に情報発信

これからも、ベネッセスタイルケアでは、介護職が「選ばれる仕事」となり、生き生きと髙い専門性を発揮して活躍する社会を目指して、人財育成を強化、推進してまいります。

VOICE

ベネッセスタイルケア 専門性開発部

雨宮 一雄

昔、友人に介護の仕事をしていると話すと「福祉の仕事なんて偉いね」という言葉が返ってきました。介護士の専門性を高めるこの取り組みによって、「すごいね」「うらやましい仕事だね」と言われるくらい世の中の介護士のイメージを変えたいと思っています。

最新の活動報告

最終更新日:2021年05月25日