マテリアリティ活動事例

公開日:2020年08月31日

変わらない想いで国・地域に沿った課題解決を「こどもちゃれんじ」の中国展開

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「巧虎」中国で100万人以上に愛されているこのキャラクターをご存知ですか?

中国で「巧虎(チャオフー)」の名前で親しまれ、幼児とそのご家庭に支持されている「こどもちゃれんじ」のメインキャラクター「しまじろう」です。初のアジア市場進出であった1989年の台湾版こどもちゃれんじ創刊から17年後の2006年、中国版こどもちゃれんじ「楽智小天地」が創刊されました。中国では、現地のパートナーとスキームを組んで事業を行っており、2007年には、日本企業で初めて出版物販売の資格を持つ独資現地法人を上海に設立。中国には当時、子どもの成長発達に合わせた教材という概念がなかった月齢商品の提供などが奏功し、会員数110万人にまで大きく発展しました。

中国という、文化や習慣、教育システムも全く異なり、自社のインフラも何もないエリアの中でいかに事業を展開するか。単に翻訳したものを持ち込むのではなく、商品、サービスなどお客様に支持された「形あるもの」は現地化=ローカライズする、あるいは市場に合わせて全く新しいものを生み出していくことを大切にしました。現地のお客様のニーズや課題に真摯に向き合い、その上でニーズに合った商品・サービスを提供していきました。

また、人口、面積、エリア特性や経済格差など、全てが日本とは桁違いに大きい中国は、「地域」の観点が非常に重要になります。現在では、上海本部北京、広州、成都の4拠点を中心に、自社による全国計14拠点を展開し、各エリアのお客様特性、教育課題などに合わせたマーケティングを行っています。特に、全国の巧虎ショップ、各地イベント、巧虎KIDS教室事業といった場事業での、お客様接点を通して、地域ごとのニーズや課題を把握しています。直近では、変化の激しい中国市場において、新たな保護者ニーズに合わせ、ブランドコンセプトと商品、サービスの全面リニューアルを実施するとともに、ECチャネルの拡大を推進しています。

一方で「Benesse=よく生きる」という理念や事業にかける想い、いわば「形のない」普遍的なものは、国が変わっても同じです。中国版こどもちゃれんじ「楽智小天地」を運営する倍楽生商貿(中国)有限公司では、事業開始時より「よりよく生きたい」という誰もが抱く思いとその思いをもつお客様の成長を支援するという願いを現地社員と共有し、ベネッセの理念とメッセージを事業に込め続けてきました。「しまじろう」は子どもたちに何かを教える存在ではなく、同じ目線でそばにいて、一緒に体験する存在であり、さまざまなプロフィールを持つ友達のキャラクターたちと共に、自分らしく個性を生かして活躍し成長します。その世界観は、いつの時代も変わることなく、どの国でも共通です。近年では、発展著しく、教育の重要性が高まるインドネシアなどにもその活躍のフィールドが広がっていますが、どの国・地域においても「こどもちゃれんじ」は「いつもそばにいて一緒に成長するしまじろう」を通して、子どもたちが将来自立していくために、幼児期に必要な良質で豊かな遊び・学びの体験を提供し続けています。さらに、近年では親御さんを含めた生活支援にも力をいれ、子どもの成長の日々が親子にとってもかけがえのないものになるよう様々なサービスを展開しています。

世界の子どもたちの未来のために。

「こどもちゃれんじ」は変わらない理念をグローバルに持ち続けながら、各国・各地域に寄りそい、ニーズに合った課題解決を続けています。

VOICE

上海児童時代倍楽生

石山 基

創業15周年を迎える中国こどもちゃれんじは、中国の子どもたちとご家庭に質の高い学びと遊びを提供してきました。 現地事業パートナーとともに、変化の速い市場で常に最も喜ばれる商品・サービスを目指し、今後もチャレンジしていきます。

最新の活動報告

最終更新日:2020年08月21日