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【大学入試の新常識②】一般選抜なのに高校の「調査書」が関係するの?

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保護者の頃の大学の一般入試は、当日の学力テスト1回で合否が決まるのが常識でした。でも今どきは事情が変わってきています。今回は受験生の学力以外の長所も評価する新しい流れ、「主体性評価入試」をテーマに大学入試の新常識をお伝えします。

1 時代は主体性のある学生を求めている

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今どきの大学入試では、教科学力だけでなく高校時代の「調査書(内申書)」や「志望理由書」、そのほか独自の選抜方法でお子さまを多面的に評価する「主体性評価入試」が広がっています。これは1回の学力テストで測れない、お子さまの高校3年間の諸活動を通した学びと意欲も評価されるチャンスの広がりです。

このような主体性評価は、ひと昔前は推薦入試のみで行われていました。しかし今では「一般選抜」にも広がり、お子さまの主体性をみるために「調査書」などを入試に活用する大学・学部が増えています。

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2 推薦型の入試も増えている

一方もともと「調査書」などを用いて多面的な人物評価をしてきた推薦入試(学校推薦型選抜・総合型選抜)を取り入れる大学も、近年増加傾向にあります。私立大ではすでに入学者の約半数が推薦入試の合格者ですが、国立大でも推薦枠を拡大する方針が出されました。それを象徴するように東京大や京都大などの最難関国立大でも推薦入試やAO入試が続々と導入されています。

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3 「高校生活で学んだこと」と「志望理由」の結びつきが大切

「主体性を評価する」とは、具体的にどういうことでしょうか? 高校の「調査書」には学習・活動履歴が詳細に記載されますが、活動履歴の多さや特別優秀な実績は必須ではありません。それよりお子さまが高校時代に打ち込んだ「その活動から何を学んだか」を自分の言葉で語れることが評価されます。
 
また「志望理由書」などでは「なぜその大学・学部で学びたいのか」という受験生自身の明確な理由が求められます。お子さまが大学で学びたい学問に関係した科目の勉強や、課外活動やコンクールなど積極的に取り組んだ実体験があれば、志望理由に説得力が増し、大きなアピールポイントになるでしょう。

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いかがでしたか? 「主体性評価入試」が広がっている今、お子さまが勉強と諸活動を両立して充実した高校生活を過ごすことこそ、進路を切り拓くチャンスにつながります。お子さまが何かに打ち込んでいたり、新しい体験にチャレンジしようとしていたら、喜んで両立を応援したいですね。

※ここでご紹介した情報は2020年5月時点での情報です。

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