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【大学入試の新常識①】共通テストは国公立大志望者だけのものじゃない!?

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保護者世代にとって、大学の「共通テスト」といえば「国公立大の試験」というイメージのかたも多いかもしれません。でも今どきはずいぶん事情が変わりました。今回はそんな「共通テスト」にまつわる新常識をお伝えします。

1 私立大志望でも「共通テスト」が必要な人が多い!

共通テストとは、2021年度からスタートする「大学入学共通テスト」のことです。今や国公立大はもちろん、私立大の一般選抜にも「共通テスト利用型入試」が増え、ほとんどの大学受験生にとって「共通テスト」は重要な試験と言えます。

さらに2021年度からは青山学院大学(経済学部を除く)、上智大など私立大の一般選抜で、「共通テスト」と「独自の個別試験」を併用する入試方式も出てきています。ですから「うちの子は私立大専願だから共通テストは関係ない」とは言い切れないのです。

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2 「センター試験」とは問われる力が大きく変わる!

「共通テスト」とその前身である「センター試験」の大きな違いはなんでしょう? それは問われる力です。「共通テスト」は「センター試験」と同じマーク式。出題範囲も変わりませんが、問われる力や問題の傾向が大きく変わるとされています。

知識や技能の有り無しを問うだけでなく、日常生活で「知識を使いこなす力」を問う問題が出題される見込みです。たとえば複数の資料を読み解きながら、教科知識を応用して考察させる問題、理数系でも問題文に「読解力」が必要な問題などです。このような新しい傾向の問題を解くには、従来より知識の深い理解と、思考力・判断力などが必要になります。

「知識を使いこなす力」が問われる、と言っても高校3年間で学習する知識・技能をしっかり身につける大切さはこれまでと同様重要です。それにプラスするべき対策は、日々の学習の中で「なぜ?」「他には?」と疑問や関連知識を自ら調べたり考えたりする習慣です。このような主体的な姿勢を今から積み重ねれば、入試に必要な「知識を活用する力」を着々と伸ばせるのです。

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このように問われる力が変わる「共通テスト」ですが、英語の問題の変化は特に重要です。共通テストではいわゆる「受験英語」ではなく、実社会で本当に「使える英語力」が求められるようになり、リーディング(読む力):リスニング(聞く力)の配点比率が1:1に変わります。またリスニング問題には、英語が母語ではない人の音声が含まれたり、一度きりしか読まれない問題も含まれる予定です。

受験生にとってリスニング対策がこれまで以上に重要になったのは間違いありません。ご家庭でも日常生活の中で英語のWebサイトや動画・映画・洋楽など、リアルな英語にふれる機会を増やし、英語の音になじむ生活に変えることがオススメです。
(※配点比率は大学によって変わることがあります。)

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いかがでしたか? 「共通テスト」は、国公立大はもちろん私立大志望のお子さまにも重要な大規模なテストであること、そして問われる力が大きく変わることがご理解いただけたと思います。これらの情報をお子さまの進路サポートや会話にお役立てください。

※ここでご紹介した情報は2020年5月時点での情報です。

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