高校入試を調べていくうちに推薦入試を受けるべきか迷う人も多いようです。高校生の保護者のかたへのアンケートによると、推薦入試を受験した場合も、しなかった場合も、それぞれ明確な理由があるようです。
推薦入試の受験を誰がきっかけで考えた?
アンケートによると、推薦入試を受験すると決めたきっかけはお子さま本人の希望が最も多く約55%。次に多いのが保護者のかたの勧めで27%、中学の先生からの勧めは13%、塾の先生の勧めは5%でした。本人が積極的に推薦を希望するケースが最も多いのが印象的です。そして推薦入試の受験を決めた主な理由は、次の3つでした。
推薦入試を受験した3つの理由
最も多かった理由は「第一志望校の合格のチャンスを増やすため」。第一志望校に推薦制度があり、もし推薦でダメでも一般選抜で再挑戦したいという積極的な理由です。2つ目は「推薦の募集要件を十分に満たしていて、受かる可能性が高いから」。推薦入試には成績や課外活動の成績などその高校やコース独自の募集基準があり、お子さまがその基準を十分に満たしているケースです。3つ目は「早期に合格が決まるから」。推薦入試は一般選抜より早く合格がわかるため早く受験ライフを終えることができます。
先生に勧められ、チャンスが二回あると考えて受験しました。(兵庫県 芦屋高校の保護者 yumilyさん)
合格できるチャンスはいくつでもあった方がよいと思ったので。(東京都 竹早高校の保護者 Qkmotherさん)
第一志望の高校で、内申点の基準も満たしていたので推薦入試を受験しました 。(埼玉県 東海大学付属高輪台高校の保護者 kumanomiさん)
推薦入試で第一志望高校合格の可能性があったから。(東京都 小平高校の保護者 Jさん)
早期に合格が決まるため、もしそれで合格したら子どもが早くプレッシャーから解放されるかなと思いました。 (愛媛県 今治西高校の保護者 たかりんさん)
推薦入試を受験しなかった3つの理由
受験しなかった理由で多かった1位は「第一志望校に推薦制度がなかったから」。地域によっては公立高校に推薦制度がないこともあるためです。2位は「推薦の募集基準に足りなかったから」。これは成績や課外活動面など高校側が推薦入試に求める条件と合わなかったケースです。3位は「面接や小論文対策に時間を使いたくなかったから」。推薦入試では、受からなかった場合を考えて一般選抜の入試勉強も進めておく必要があります。その時間を考えると「一般選抜1本に対策を集中した方が有利」と判断したケースです。
第一志望の高校が市立で推薦入試の形態がなかった。(埼玉県 市立浦和高校の保護者 ほたるさん)
県立志望で成績その他が 基準に達していなかった。(福岡県 春日高校の保護者 M.T さん)
推薦を受けるには評定が足りなかったから。(北海道 網走南ヶ丘高校の保護者 Samboさん)
小論文や面接の練習に時間を取られるし、推薦で合格するかどうかあやしかったので一般入試の勉強に集中する事にしました。(愛媛県 西条高校の保護者 山姥さん)
両者の理由、いかがでしたか? 推薦入試では「強い入学意欲と目的意識」という「志望動機」が大切になります。お子さまの希望や高校でやりたいことを考慮して、より納得のいく上手な選択ができるといいですね。
※この記事は進研ゼミ高校講座保護者のかたに実施したアンケート(2019年11月実施)より作成しました。
推薦入試を受けるかどうか迷ったら、ぜひ個別相談をご利用ください。
【進研ゼミ中学講座会員限定】
お子さまの高校入試に関する「進路進学」などの相談は「保護者向け 個別相談ダイヤル」へお気軽にご相談ください。