保護者世代とは大きく違う! 高校入試で問われる力

高校入試で出題される問題は、保護者のかたが受験した頃とは大きく変わっています。今回は、主に公立高校入試における具体的な出題傾向の変化と対策をご説明します。

【解説】
浅野 剛(あさの たけし)
進研ゼミ 高校受験総合情報センター センター長。元大手進学塾高校入試担当部長、入試情報統括を歴任。30年以上にわたって受験指導を行い、多数の生徒を志望校に合格させてきた高校受験のエキスパート。現在は、中学生・保護者向けオンラインセミナーをはじめ、中学校での進路講演なども担当

最近の高校入試問題で問われる「思考力・判断力・表現力」

最近の高校入試問題の特徴は、知識を問われるだけでなく、「思考力・判断力・表現力」を試す問題も増えたことです。実はこの変化は十数年前から起きています。
実際に、高校入試問題でどのような出題が増えているかを教科ごとにご紹介します。

英語

グラフや図などの資料を読み取る問題
単に英文を読んで問いに答えるのではなく、さらに資料が与えられ、それらを読み取って答える問題が増えています。資料は、レストランのメニューや映画の上映時刻の案内、地図、グラフなどさまざまです。

自分の考えを書く英作文
日本語を単純に英訳する英作文だけでなく、「自分の考えを英語で書く」といった「思考力・表現力」を問う問題が増えています。

数学

途中過程を説明する問題
数学の特徴は、答えにたどり着くための思考プロセスを記述させる問題が、増加傾向にあることです。もちろん解答用紙に答えのみを書く問題や、図形の証明、作図のような記述問題も以前と変わらず出題されます。

国語

資料を読み取る問題
英語と同様に、文章に加えて図やイラスト、議論のメモなどの資料が与えられる問題を全国的によく見かけるようになってきました。

自分の考えを述べる記述問題
文章から読み取れる内容を記述するのではなく、「筆者の意見について、あなたの考えを書きなさい」といった問題も出題されます。採点者に自分の考えをわかりやすく伝える「表現力」が求められる問題です。

理科・社会

複数の資料などから読み取る問題
グラフや図以外にもレポートなど、複数の資料を読み取る問題が多く出題されます。

理由や考察を記述する問題
例えば、公式や知識を問う問題ではなく、その結果に至る理由や背景、考察などを記述させる問題が増えてきています。

最新入試傾向に対応! 進研ゼミ『中学講座』の受験対策とは

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ここまでの話を読んで、「高校入試に向けて"特別な"受験対策が必要なのではないか?」と思ったかたもいらっしゃるかもしれません。
たしかに高校入試問題は昨今の教育改革の影響なども受けながら、年々大きく変化していますが、変わらないこともあります。それは、「公立高校入試は中学校で習う内容から出題される」ということ。
進研ゼミ『中学講座』は、高校受験に向けて、戦略的に合格への力を積み上げる教材をご用意しています。 中学1・2年生は、学校の授業と定期テストを主軸に置き、基礎学力の確実な定着とともに、受験で問われる「思考力・判断力・表現力」まで養成します。
中学3年生では、47都道府県別×志望校レベル別にきめ細やかな受験指導を実現。お子さまを志望校合格へ導きます。ぜひご期待ください。