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「残り時間の有効活用」で大学受験の合否が決まる!

「個別進路アドバイス」の進路アドバイザーが高校生からよく受ける相談についてお知らせするシリーズ。今回はセンター試験・2次試験を目前にした受験生からの切羽詰まった「残り時間の有効活用」について、成功したゼミの先輩方の共通したポイントをお伝えします。

pixta_3363806_M.jpg12月に入ると、入試対策が進まず焦る受験生が多くなり、「効率的に受験対策を進めるためにはどうしたらいいのですか?」という相談が目立ってきます。しかし、12月1日からセンター試験までまだ約1000時間、2次試験までは約2000時間あります。ラストスパートに向けて残りの時間をいかに活用するかで、勝負が分かれるといっても過言ではありません。

■「高配点科目」「伸びしろのある科目」を軸とした戦略を立てる

受験で成功した先輩に聞くと、残りの時間を有効活用するために、「合格のためには合計点で合格最低ラインに届けばよい」と割り切り、「高配点科目」「伸びしろのある科目(苦手)」を軸にした学習戦略を立てたという声が多いです。

とは言え、どのように学習の戦略、言い換えると学習の優先順位をつけていけばよいのかわからないという方も多いかと思います。「岡山大・法学部を志望大にしている場合」を例として、学習の優先順位の考え方をお伝えします。

▼学習の優先順位の考え方の手順(岡山大・法学部・法学科の一般入試、国語が得意で英語を苦手としている場合)
<手順①>大学のホームページで「配点」と「合格者最低点と得点率」を調べる

スライド1.PNG

<手順②>合格者最低点の得点率をもとに、「合格目標点」を算出する

スライド2.PNG

<手順③>合格目標点を設定したら、自分の得意・苦手を加味して「科目別の目標点」を決める。そして、センター試験と個別試験の各教科の目標点を合計し、「模試の点数と差が大きい教科を優先的に学習」する

スライド3.PNG

⇒この場合、高配点科目かつ、伸びしろである苦手教科の「英語」を優先的に学習する

このように、ただやみくもに勉強するのではなく、目標点を設定し、優先的に学習する教科を決めることがポイントですので、お子さまに「学習の優先順位の考え方の手順」を具体的にお伝えしましょう。

■徹底的に過去問演習に取り組む

次に、受験で成功した先輩に聞くと、限られた残り時間を使って「過去問演習に取り組んだ」という声が非常に多いです。過去問演習は量をこなすことで、その大学の出題傾向をつかむことができますので、「過去問は過去3年分以上を取り組むと、出題傾向がつかめていいみたいだよ」と声をかけてみてください。

そして、ただ過去問は解くだけではもったいないです。過去問を解く際のポイントは2つです。
<ポイント①>
間違えた分野などを専用ノートにまとめておく。
そうすることで、志望大の頻出分野や自分の弱点を効率よく見直すことができます。

<ポイント②>
時間配分を意識しながら解く。

このように今から入試本番まで残り時間が短いからこそ、焦らず落ち着いて、学習の優先順位をつけ、効率よく取り組むことが大切な時期となります。ご家庭ではお子さまの体調管理と落ち着いた環境に配慮して、お子さまが残りの時間を有効に活用することができるように、応援していただければと思います。

■お子さまの大学入試などにお困りの際は「個別進路アドバイス」へお気軽にご相談ください。
http://kzemi.jp/hs/
※ご利用いただく際には、お子さまの会員番号とパスワードが必要です。4月号教材か初回教材の宛名用紙をご確認ください。
■「センター試験の目標得点」の算出方法は、「データネット」をご利用ください。
⇒データネット2018>判定基準>合格可能性判定基準
https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/dn2018/hantei/hantei_kijyun/index.html
■「合格者の最低得点」を調べる方法は、「志望大のホームページ」等をご利用ください。
■「センター試験の過去問題」は、「大学入試センターのホームページ」等をご利用ください。
https://www.dnc.ac.jp/center/kako_shiken_jouhou/index.html
■「大学入試の過去問」は、「マナビジョンのダウンロードサービス」等をご利用ください。
http://manabi.benesse.ne.jp/nyushi/kakomon/

文:進研ゼミ高校講座 進路アドバイザー 細貝

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