大学入学共通テストの英語で、民間の英語検定の結果を使用することが検討されていましたが、2021年度入試では見送られ、また、2025年度以降の共通テストでも見送られる可能性があります。
そのため、大学入試において、英語4技能検定を受け、英語4技能の力を測ることは無駄なのでは? と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
実は、英語4技能検定を受けておくことは、大学入試において大きなメリットがあります。そのメリットについて解説していきます。
英語4技能検定結果を活用する大学が増えている
2021年度入試では、国立大の約2割で一般選抜において英語4技能検定が活用されました。
また、私立大でも英語4技能検定を出願要件にする大学・学部もあるなど、その活用が広がりつつあります。
活用といっても「加点」だけではなく、以下のような様々なパターンがあります。
①出願資格
基準スコアを満たすもののみが出願可能。
②加点
共通テストの英語や個別試験に加点。
③書類審査
出願時に申請することで、合否判定時に考慮される。
④英語の得点を満点化
大学の定める基準スコア以上であれば、英語の試験を満点にする。
⑤代替
個別の英語試験を廃止し、スコアをそのまま得点化。
⑥高得点採用
共通テストの英語などとの成績を比較して、高得点の方を利用。
具体的には例えば以下のように活用されています。
【早稲田大 商学部】(①出願資格+②加点パターン)
一般選抜の各方式のうち、「英語4技能テスト利用型」では、学部で定めるスコアを満たすもののみ出願が可能。さらに一定のスコアを満たす場合、加点がある。
※2021年度入試(大学公式HPより)
【立教大 全学部】(⑤代替パターン)
「英語」は英語資格・検定試験のスコアまたは大学入学共通テストの英語得点を活用。大学独自の英語試験は実施しない。
※2022年度入試(大学公式HPより)
【甲南大】(①出願資格+特殊パターン)
「共通テスト利用型」の「外部英語試験活用型」入試で、大学が指定する英語の資格・検定試験を「出願資格」として課す、もしくは「共通テストの得点+外部英語試験のスコア(みなし得点化)」で合否判定を行う。
※2021年度入試(大学公式HPより)
お子さまの志望校が、英語の資格・検定試験を活用するのか、また、どのように活用するのかを調べておくことが大切です。
英語の検定対策で培った英語4技能は、共通テストや一般選抜の英語でも役立つ
共通テストでもリスニングは課され、また、リスニング6問のうち、4問は一度しか読み上げられません。そのため、英語4技能をしっかり身につけておくことは、共通テストでも役立ちます。
特に、共通テストのリスニングとリーディングの配点が、1:1になる大学においては、より役立つと言えます。
また、共通テストだけでなく、英語4技能検定を課さない大学の一般選抜の英語においても、英語4技能は決して無駄にはなりません。
使える英語力を求められる大学に入学した後の学習にも、大いに役立つでしょう。
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