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海外名門大の保護者に聞きました! わが子が「留学したい」と相談してきたときの5つのコミュニケーション

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もしお子さまが「海外大に進学したい!」と相談してきたら、親としてどう対応するか、を考えたことはありますか?

「留学なんて我が家には関係ない話だから...」と思っているのは、実は親だけかもしれません。ネットやSNSが発達し、どこにいても様々な情報が手に入る現代では、ひそかに海外大への憧れを持っているお子さまが意外と増えてきているのです。

そこで、留学生を持つ先輩保護者の皆様に、お子さまが留学したいと言い出したときにしていたコミュニケーションやサポートをお伺いしました。ぜひ、我が家だったら?と想像しながら読んでみてください!

 


コミュニケーション①

「なぜその国・大学・学び?」の答えが出るまで、とことん話を聞いた

 

「とにかく子どもの話をゆっくり聞いてあげた」というご家庭が多くありました。まずは親も関心を持っていることを示すことで、お子さまは気持ちが落ち着きます。また、あやふやだった気持ちも、人に話すことで明確になってくることもあります。

すぐに結論を出そうとせずに、お子さまが本当にやりたいことは何か、海外・国内問わずどこの大学ならお子さまの希望通りの学びができるか、を一緒に考えていくという姿勢が大事なようです。

 

【体験談】

Emika K. 先輩(オーストラリア・メルボルン大学〔University of Melbourne〕)のおうちのかた

不安になりがちな状況だからこそ、相談しやすい雰囲気をつくりました

本人の周囲には、海外大を目指す仲間はいても、おそらく少数だったのだと思います。そのため不安になることが多々あったので、いつでも親が話を聞ける体勢(相談しやすい関係)でいることを心がけました。子どもは、調べたことを親に話すことを通して自分の考え(どうしたいか、何が学びたいか、どんなことにこだわって選べば良いか)をまとめ、志望校決定につなげていったようでした。

我が家は私たちも海外大の知識がほとんどなかったので親も不安になりましたが、インターネットなどを利用して情報を手に入れるようにしました。どうにかなる、というぐらいの気持ちで向き合っていくのが良いのかなと思います。

 

Y.H. 先輩(オーストラリア・ウェスタンシドニー大学〔Western Sydney university〕)のおうちのかた

なるべく子どもと話せる時間を作るようにしました

進学や進路について何をやりたいのか、どうしてそれをやりたいのかをしっかり聞いてあげ、いかに本人の進路希望を最大限叶えられるか、一緒に考えていきました。そのためにも、子どもが考えていることを言いやすい環境づくりに心を砕きました。子どもが家にいるときはなるべく家にいられるように、平日に買い物、料理の下ごしらえなどを終わらせ、どんなことで悩んでいるのかを話せる時間を作るようにしました。

 


コミュニケーション②

留学に向けたTo Do情報やスケジュールを親子で共有

 

日本とは全く違う入試制度など、初めはわからないことが多いはず。そんなときは、親子が協力して調べることが多いようです。

例えば、国内と異なる出願スケジュールに間に合うよう、受検外部英語試験を受検したり、出願書類の内容を整えたりする段取りなど、多くの情報をしっかり整理して対応することになります。スケジュールや必要書類を一覧表にするなども、忙しいお子様にとってはうれしいサポートになります。

 

【体験談】

H.M. 先輩(アメリカ・ウェズリアン大学〔Wesleyan University〕)のおうちのかた

様々な情報やスケジュールを子どもと共有しました

留学に関しては親子そろって未知の世界。かつ時間も限られていたため、「情報共有」がキーワードでした。親としては海外大に進学したい理由、目標と意志を確認しつつ、時間がかかる情報の収集・作表に協力しました。志望する海外大の費用、合格率、留学生率、志願方法、時期などを列記した一覧表を作成。スケジュール表も共有することで、子どもがその時何のために忙しくしているのかを把握することができました。

 

Hana M. 先輩(アメリカ・ペンシルベニア大学〔University of Pennsylvania〕)のおうちのかた

受験に関するスケジュールの一覧表を作成しました

海外大や留学に関することは、すべて子どもと一緒に調べました。とくに本人が積極的に調べてくれたので、私がわからないことは子どもに聞くようにしていました。また、同時進行で行われる日本の大学受験について、スケジュールを一覧表にしたり、募集要項を請求したり、必要書類の期限確認などは親が行いました。本人がしたいことはほぼ実現できるようにバックアップしてきたつもりです。スケジュールの一覧表はかなり役に立ち、本人もとても感謝してくれました。

 


コミュニケーション③

出願にあたり提出するエッセイの内容を一緒に考える

 

海外大の出願書類の中で、意外と時間と手間がかかると留学生たちが口を揃えるのが英文の「エッセイ」。国によっては共通願書の一部になっていることもありますし、それとは別に大学ごとに個別でテーマが設定され、提出を求められる場合もあります。

合格できるエッセイを仕上げるためには、徹底的な自己分析のほかに、親や先生など出願者本人以外の人の目からの意見がとても大切。海外大入試について調べ、そのことを知った保護者の皆さんは、お子さまのエッセイ対策を積極的にサポートするようになるようです。

 

【体験談】

Ryosei O. 先輩(アメリカ・スワースモア大学〔Swarthmore College〕)のおうちのかた

子どものアピールポイントをブレインストーミングしました

アメリカの大学のアプリケーションの1つであるPersonal Essay。自分がどのような人間なのか、どのような良い個性があるのかということを、実体験を通じてアピールしていく必要があります。そこで、本人が気づいていない良い面や長所を明確化し、どういうところをアピールできるか一緒にブレインストーミングしました。

ほかにも、アメリカの大学進学についての本や、出願時に必要なパーソナルエッセーの書き方の参考となる本を購入。マーカーを引いたり、参考になりそうなページに折り目を入れたりしてして、子どもに渡したりもしました。

  

Saki N. 先輩(アメリカ・デポー大学〔DePauw University〕)のおうちのかた

必要だと思われる情報を調べ、子どもに提供しました

課外活動のエッセイの作成については、親としてサポートをしました。テーマや内容などがなかなかまとまらない時などに、「子どもが考えているのはこんなことだろうか?」とインターネットで検索し、それらを資料として提供しました。調べるときは、普段の子どもとの会話を通して得た基本情報から探すようにしました。

高校1年生の春休みにはボストンにある大学の学校見学に一人で行かせたのですが、親も海外大について調べ、各大学の情報を熟知したうえで常に客観的にサポートすることが大切だと思います。

 


コミュニケーション④

海外進学イベントやボランティアなどに同行する

 

先輩保護者の皆さんは、時間が許せば留学説明会やイベントなどにお子さまと一緒に参加して、ご自身でも積極的に情報を取りに行っていっていたようです。親子で参加・体験することで、気になったことはその場で確認しあうことができますし、お子さまがひとりで決めづらいことも一緒に判断できるので、非常に有益だそうです。

 

【体験談】

Lilia T. 先輩(アメリカ・カリフォルニア州立大学〔California State University〕)のおうちのかた

留学の相談会やボランティア活動に一緒に参加しました

海外留学のエージェントによる相談会(3カ所)に同行して話を聞きました。ただ、我が家では高校2年生の終わりから海外進学イベントに参加したので、時間の余裕がなくとても慌ただしかったです。最終的に本人の希望にいちばん近かったエージェントに決めましたが、留学の方法もいろいろあるので家族みんなが望む形で留学できるように、時間をかけて調べたほうがいいと思います。

それ以外にも、海外ではボランティア活動が当たり前の事だと聞いていたので、一緒にボランティアの活動をしました。活動の意味や楽しさ、知らない人達と一緒に行う難しさなど、いろいろ学んだと思います。

 

Kotomi S. 先輩(アメリカ・オレンジコーストカレッジ〔Orange Coast College〕)のおうちのかた

イベントに同行し、子どもが考えやすいようにアドバイスしました

本人が参加したいというイベントには、できる限り都合をつけて同行しました。子どもの頭の中では質問したいことが漠然としているようだったので、簡単なところからポイントを絞って疑問を解決していくようにアドバイスしました。

 


コミュニケーション⑤

留学に出せる「お金」の話をしておく

 

海外大に進学するとなると、やはりそれなりの費用が必要になります。お金の話はあまり子どもとしたくない、と思われるご家庭もあるかもしれませんが、ここをうやむやなままにしておくと、お子さまのやりたいこと、行きたい大学が固まってから、資金面であきらめざるをえない...などということが起こりかねません。

ご家庭の事情に合わせて海外大進学を計画できるように、早いうちから留学にかけられる資金については親子で確認し、話し合っておくことは、非常に重要なポイントのようです。

 

【体験談】

Hazuki Y. 先輩(イギリス・インペリアル・カレッジ・ロンドン〔Imperial College London〕)のおうちのかた

奨学金をとれるようにしてほしいと早くから伝えていました

奨学金がとれなければ、留学は難しいということを早い段階で伝えていました。それにより、本人の覚悟が早く決まったと思います。

子どもには、学校の先生と相談して選んだ大学・学部について、大学規模・留学生の割合・学費・評価・立地などのリストを作成してもらって、それを元に話し合いました。

留学資金の補助としては、奨学金のほかにも大学側から提供される学費・寮費の免除など様々な方法があるので、そういうこともしっかり調べておくべき。とにかくお金の問題は、早めに話しておくのが重要だと思います。

 

Karin F. 先輩(アメリカ・ポモナ・カレッジ〔Pomona College〕)のおうちのかた

家族みんなで話し合い、家計や将来設計を見直しました

我が家の場合は、できるだけ子どもの希望を叶えたいと思いましたが、一方でどこまで支出するべきなのかもしっかり考えて志望大を選ぶようにしました。子どもには奨学金の応募は積極的にしてほしいこと、また家計から支出できる金額を伝えていました。学費の問題は家族全員に関わってくることなので、無理をしないこと、よく話し合うことが大切だと思います。我が家では子どもの進学を機に、家計や将来設計の見直しができました。

出願した大学には奨学金を申請したのですが、その際に提出する家計についてのレポート(CSS Proflie)の作成が大変でした。何事も早めに準備をしておくと良いと思います。

 


まとめ

 

いかがでしたか?

初めは驚いても、子どもの希望をできるだけ実現してあげたいと思うのは、やはり皆さん一緒。「留学」というチャレンジングな舞台で、お互いの思いを話し合いながら、どうしたら実現できるかを探ることは、親子の信頼関係を深め、一生ものの親子関係を育む貴重な機会にもなるようです。

先輩保護者の声を参考に、もしご自身のお子さまが留学したいと言い出したらどう寄り添ってあげたいかを、一度イメージしてみてはいかがでしょうか?

 

 

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