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【「ゼミ」の進路相談室から】やりたいことが見つからない! 文理選択どうする!?

今回は、高校生の保護者のかたにお伝えしている情報を、中高一貫生保護者のかたに、先取りしてご紹介します。


個別進路アドバイスの進路アドバイザーが高校生からよく受ける相談についてお知らせするシリーズ。

今回は、高1の「文理選択」についてです。決めるにあたり「将来やりたいことから逆算しよう」や「就きたい職業から考えよう」と学校で言われても、「やりたいことが見つからない」「自分がどんな仕事に向いているのかわからない」と焦って相談してくるお子さまも少なくありません。将来やりたいことが決まっていないとき、文理選択をどう考えるとよいかの糸口をお伝えします。

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多くの高校では高1の秋ごろ、文理選択を決定する必要があります。ただ、高1の段階で将来就きたい職業を明確に見つけることは本当に難しいことです。限られた時間の中で、「嫌いな教科」「苦手な教科」を避けて選択した、という声も多く聞かれますが、お子さまの今後の人生につながる大事な選択です。消去法ではなく、前向きな選択ができるように考えたいものです。

■考える糸口は、好きなこと・興味があること・楽しいことなどのキーワードから!

「やりたいこと」を探るには、まずは普段の生活の中から、ふと得られるヒントに注目してみましょう。

普段、テレビを見たり、友人と会話をしたり、学校生活を送ったりする中で、「好きなこと」や「興味があること」「楽しいこと」「もっと知りたいこと」...など、小さな気づきが何かしらあるはずです。そこからキーワードを集めましょう。

たとえば「国際的な仕事をしたい」「科学技術に興味がある」など、思い浮かんだキーワードをもとに、情報収集します。

Benesseマナビジョンの「学問検索」では、こうしたキーワードからも学問について調べることができます。上記の例では「国際」「科学技術」などを選択すると、それぞれのキーワードと、大学で学ぶことのできる学問とのつながりを知ることができます。「国際」の場合であれば、外国語学や、文化学、政治学、国際関係学、観光学ほか、いくつかの学問が表示されます。これらの学問名の一覧をプリントアウトして、興味や関心のあるものから〇△×など印をつけ、優先順位の高いものから詳しく調べていくことも一つの手です。〇をつけたものの共通点や相違点が、心から「学びたい」と思える学問を考える糸口となりますので、ぜひお子さまにお勧めください。

■入試科目を調べ、「独学」リスクを回避

「学びたい」と思える学問の種類や方向性が大まかにでも絞り込めたら、それを学ぶことができる大学には、どんな大学があるのかを、親子で一緒に調べてみてください。Benesseマナビジョンの「大学検索」では、学びたい学問など、希望する条件を詳しく指定して、大学を調べることができます。

このとき実際に志望するかどうかは一旦おいておき、興味のある大学の「入試科目」をひととおり調べておくことが大切です。

そして、入試で課される可能性がある科目を、通学校の文理どちらで履修できるかを確認した上で文理選択を行っていきましょう。高校によってカリキュラムが異なりますので、特に数Ⅲ、理科の専門科目は要注意です。

後々志望大を決めたとき、「独学」のリスクを減らし、進路の選択肢が狭まらないよう、入試でどんな科目が課されるのかの傾向を早めにつかむことが、お子さまの可能性を広げる文理選択につながります。


■文理選択のための情報収集には「Benesseマナビジョン」もご活用ください。

学問検索

https://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/learning/index.html

大学検索

https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/

文:進研ゼミ高校講座 氏川

  
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