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海外名門大に合格した留学生の「中高時代の英語親しみ度」は?

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海外進学や留学をする子はみんな、人並み外れて英語が得意な子なんだろう、というイメージはありませんか?親の仕事で長く海外に住んでいたとか、小さい頃から英会話を習っていてネイティブ並みに英語が話せるとか...そんな特別な環境で過ごしてきた子しか海外大には行けないと思っているかたも、きっとたくさんいらっしゃると思います。

そこで今回は、海外の名だたる名門大学にお子さまを送り出している保護者のかたに、「我が子と英語」についてお話を伺いました。お子さまが英語に興味を持ったきっかけや、生活の中でどれぐらい英語に親しんでいたかといった点を保護者目線で語っていただいています。
もちろん、お子さまの中高生時代の英語力は実際どうだったのか、もズバリお答えいただきました!「留学に興味があるけど、うちの子は英語が苦手で...」というかたも、必見です。

他言語に関心を持ったきっかけは、
日常の中にあった「好き」と「楽しい」

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Nodoka K.先輩(イギリス・エジンバラ大学〔The University of Edinburgh〕)のおうちの方

娘は、もともと英語が得意だったわけではありません。娯楽を通して、他言語への関心を深め、主体的に学習をするようになりました。たとえば韓国語。私が観ていた韓国ドラマやK-POPの影響で、中1の頃から独学で学習を始めました。中2の時には、韓国を旅行中にハングルで書かれた地下鉄の看板を読んでくれたり、現地の人が話す韓国語を理解できるまでになっていました。
高校でハリーポッターにハマった娘は、映画を繰り返し観ていましたが、次第に英語の原作を読み始めるように。今まで学校で教わってきた学習英語と、小説や映画の中の生きた英語とのギャップにとても驚いていました。本格的に英語学習に力を入れるようになったのは、大きな夢が見つかり留学を志すようになってからですが、英語への興味を持ち始めたきっかけは、日常の中にある「好き」「楽しい」でした。

親としては、娘が好きなことを好きなだけやらせてきたと思っています。娘が好きな映画や小説はできるかぎり手に入れ、英語に親しめるように配慮しました。また、英語力を試す場になるように、外国人留学生の短期ホームステイを受け入れたり、明石塾や日中青年会議などの課外活動への参加もバックアップしました。

インターに通う友達と英語で話したい!
その気持ちが自分から英語を学ぶ後押しに

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Misato O.先輩(アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校〔University of California, Berkeley〕)のおうちの方

娘は幼稚園の2年間だけ、インターナショナルスクールに通っていました。小学校からはずっと日本の学校で学んでいますが、幼稚園時代に英語で友達と話せるくらいにはなったので、忘れるのはもったいないと思い、週1ぐらいの頻度で英会話に通っていました。また、娘が卒業したインターには外部の人も参加できるアクティビティがあり、夏休みに2週間行われる小学生サマーキャンプには、昔のお友達に会えるので毎年参加していました。中学生になってからはリーダーとして参加し、さらに中2の春休みに3週間のタスマニア留学。中3では2週間、イギリス留学を経験しました。

それ以外は、親から積極的に英語についてサポートしたということはありません。ただ、娘はもともと海外には興味があったようですし、学校での成績も良かったです。インターに進んだ友達や英語を話せる友達がいたので、その子たちと話したいという気持ちから、英語は自分なりに学んでいたのだと思います。

覚えたばかりの英単語を使うのが楽しくて仕方なかった中1
アメリカ研修旅行で大学見学をしたことが刺激に

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Jun I.先輩(アメリカ・カリフォルニア工科大学〔California Institute of Technology〕)のおうちの方

英語は、学校で学び始めた中1の頃から好きだったようです。覚えたての単語を使いたかったらしく、家で英語まじりの日本語を楽しそうに話していました(まるでタレントのルー大柴さんのようでした)。
海外を意識しだしたのは、中3の時に学校で行ったアメリカ研修旅行からです。現地の高校生がいる家庭にホームステイし、その子と同じクラスに通い、授業を受けました。その時にハーバード大やMITを見学したことも刺激になったと思います。
英語に関しては、親が特にサポートをしたということはありません。本人曰く、学校の授業を理解することで、英語力を身につけることができたとのこと。英語を好きになったのも、学校の先生との良い出会いのおかげだそうです。高1からは、自分で探したネイティブとのオンライン英会話レッスンをほぼ毎日受けていました。

英語が好き、という気持ちがあったので勉強することもそれほど苦ではなかったのだと思いますが、それでもTOEFL®️テストのスコアを上げる努力はかなりしていました。中高6年間の英語の成績が良かったのは、才能ではなく、努力の賜物だったのだと感じています。

中1のイングリッシュキャンプで味わった楽しさ
まったく話せなくても、英語への興味が広がった

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Saki N.先輩(アメリカ・デポー大学〔DePauw University〕)のおうちの方

娘の英語(英会話)との出会いは、中1の夏休みに参加した広島YMCA主催の「国内イングリッシュキャンプ」だったと思います。コミュニケーションはすべて英語のみで、毎日出される課題に1グループ5人の仲間と取り組んでいく、3泊4日のプログラムでした。キャンプを終えて帰ってきた娘は、「楽しかった!」と言いました。中学校で英語を習い始めてまだ数ヶ月、おそらくまったく話せなかったはずですが、娘のその感覚に私は感心すると同時に、娘はきっと英語が大好きになるだろうと思ったものでした。

広島YMCAのイベントに参加してから、娘の英語への興味はどんどん広がりました。NHK BSのワールドニュース(CNN、ABCなど)を見たり、自室では常に英語のCDを流したりして、「英語耳」を作ろうとしていました。中学3年生からは英会話教室に通い、英会話の楽しさを深めていきました。

大好きな絵本は英語と日本語で揃えた
テレビ番組や雑誌などにも親しみ、英語に苦手意識なし

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Natsume T. 先輩(オーストラリア・メルボルン大学〔The University of Melbourne〕
のおうちの方

小さな頃から絵本を読むことが好きだったので、娘には英語の絵本も少しずつ与えていました。「おさるのジョージ」などのシリーズものは、同じ本を日本語と英語で揃えました。また、好きなテレビ番組(地球ドラマティック)を英語で見ていたのを覚えています。中高生の頃は、親の海外出張の際は、英語のファッション雑誌をお土産にしていましたので、自然と英語に親しんでいたと思います。

ほかにも、幼稚園の頃から英語を習わせていたこともあり、中学生までは特に勉強で苦労していたようには感じませんでした。ただ高校生になり、文法が複雑になってくると、しっかり勉強をしなければ点数に結びつかなくなっていったのではないかと思います。娘としては、自分は「英語は得意」と感じていたのか、そのうち成績も伸びるだろうと、あまり危機感を感じていないようでした。
海外大を目指して最初に受けたTOEFLテストから、1年後のTOEFL®️テストでも成績がほとんど変わらなかったので、そこからは娘の目の色が変わりました。それでもTOEFLの成績はなかなか伸びず、IELTSに切り替えて、ようやく必要な成績を取ることができました。

まとめ

いかがでしたか?

もちろん、中高時代から英語が得意だったというお子さまが多いですが、その始まりやきっかけに注目したいところ。日常生活の中での遊びや、なんの気なしに参加したイベントなど、それぞれエピソードは異なるものの、共通しているのは英語の楽しさを子どものころに感じられていることではないでしょうか。
様々な体験を通して、「英語って楽しい!」と思えることこそが、英語が得意になるための第一歩のようです。スタートは些細なことでも、もしかしたらそれがいずれ、お子さまをグローバルに羽ばたかせるカギになるかもしれません。



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取材・文:海外進学・留学ラボ編集部

  
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