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【留学生の保護者体験談】ごく一般的な高校生だと思っていた我が子が「海外大に行きたい」と言い出したときの話

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「子どもを海外の大学に進学させているのは、いったいどんな家庭なんだろう」と思ったことはありませんか?親に長い海外経験があったり、小さいころから子どもに英語を習わせてペラペラだったりするんでしょう...と思う方も少なくないかもしれません。でも実は、お子さまを海外大に送り出しているご家庭で、もともと「海外留学」を考えていたケースというのは、意外と多くはないのです。最初は「まさか我が子が、海外大なんて...」と思ったという先輩保護者の方がたくさんいらっしゃいます。

では、どのようにご家庭の中で海外大進学に向けて動き出していったのか興味がわきますよね。

今回は、実際にお子さまが海外大に通われている保護者の皆さんに、お子さまが海外留学したいという気持ちを初めて打ち明けてくれたときのお話をうかがいました。

先輩保護者の皆さんは、親として子どもの思いをどう受け止めどんな対応をしたのでしょうか?ぜひ、「もし我が子だったら?」と想像しながらお読みください!

体験談1
Misato O.先輩(アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校〔University of California, Berkeley〕)のおうちのかた

理系・文系を決めないで受験できる海外大に魅力を感じたようです

娘と初めて海外大の受験について話したのは高2だったと思います。自分から両親に話をしてきました。いろんな勉強をしたいのに、理系文系を決めてから高校での選択科目を決めないといけないということに、本人は疑問を持っていました。そうしたことから、理系・文系と日本のようにはっきり決まっていない海外大学を受験したいと言われました。

娘は海外の学校で学びたいと昔から言っていましたので、いつか言ってくるとは思っていましたが、日本の大学に入ってからの留学でなくダイレクトに海外大学受験をするのか、と驚きました。

両親と本人で会議をする中で、日本に帰ってきて日本で仕事をする際には、日本でも名の通った大学でないと海外大学を受験した意味がないのではないかという話になったため、それなりに有名な大学を受験することが条件になりました。そして、もし納得のいく結果が得られないときには海外大学受験はあきらめて、浪人して日本の大学を受けること、という結論を出しました。

体験談2
Nodoka K.先輩(イギリス・エジンバラ大学〔The University of Edinburgh〕)のおうちのかた

高校で開催された留学セミナーがきっかけ
初めは短期留学のつもりでした

高1の時、高校で開催された留学セミナーに参加をした際に「私も留学をしてみたい」と言い出しました。ただその時にはまだ、1年間の交換留学生として「日本の外を経験したい」という程度の想いでした。親としても短期留学ならば金銭的にも負担が少なく、良い機会になるのではと考えました。残念ながら、カナダ短期留学はコロナで直前に中止となり実現できませんでしたが、逆に娘の海外熱は高まり、次は海外大学進学を新たな目標として掲げるようになりました。

高2の冬ごろ、大学受験の相談をする中で、「私は日本の大学には興味がない。自分のやりたいことはまだ漠然としているけれど、一つのことを追究する学びをしたい。学歴のための大学進学はしたくない。本当は海外の大学へ進学したい。できればイギリスへ行きたい。なぜなら...」と打ち明けられました。

本人の意思は尊重したいと思いましたが、我が家にとっては現実離れしていたため、まず不可能だろうと思いました。しかし、調べもせずに「無理」と突き放すことはできないと思い、まずは必要経費や奨学金、必要とされる学力レベルなどをネットで調べてみました。

より具体的な情報を得るために、ベネッセのグローバルラーニングセンター(GLC)の無料相談を利用してみたところ、娘にも海外大学進学の「可能性はあります」とのお答えが。奨学金の情報や国による受験スタイルの違い、海外大学受験の戦略など、具体的で心強い助言をいただけたことで、私も娘の夢を本気で応援してあげようと思うことができました。

体験談3
Saki N.先輩(アメリカ・デポー大学〔DePauw University〕)のおうちのかた

「国連」で働く職業について調べる中でアメリカの大学に興味
時間をかけて夫を説得

娘が海外大学を意識したのは中2のころです。私が娘との職業についての会話で、「国連」もあるよ、と言ったことがきっかけでした。娘はビックリしていましたが、何かとても楽しそうにパソコンに向かって調べ始め、アメリカの大学を見つけました。

高1の春休み、娘はボストンの大学に通っていらっしゃる先輩方に会いにいきました。先輩方にアメリカの大学で学ぶ実際の様子をうかがい、自分も学んでみたいと真剣に思ったようです。

私自身は中2の「国連」の話の時から海外進学を応援していましたが、夫は国内の国立大学への進学を希望していました。夫は娘に「なぜ、アメリカの大学なの?」と高3の夏まで質問し続けたので、私は引き続き娘を応援し、夫の理解を得るように努めました。

体験談4
Hayate M.先輩(アメリカ・ウェズリアン大学〔Wesleyan University〕)のおうちのかた

日本と海外の大学を比較する「表」を作って見せられました
併願を条件に応援することに

そろそろ進学について真剣に考える時期になってきた高2の春に、学校主催のシリコンバレーの研修に参加し、アメリカの大学に挑戦してみたいと思うようになったようです。ただし、本人も当時はアメリカの大学に行きたいという漠然とした考えで止まっていたようで、アメリカの大学の授業料の高さ、受験ノウハウを全く知りませんでした。本人とはアメリカへの進学へのリスクや、日本の大学に入学後でも交換留学制度があること等をよく相談し、当初は日本の大学に進学してから留学について考えるという形で納得していたようでした。

しかし、高2の夏休みに参加したサマーキャンプで海外大学に進学した先輩達の姿を見て、アメリカの大学に挑戦してみたいという意志が再燃したようです。日本の大学と海外の大学どちらに進学するのが良いかという、本人の頭の中の葛藤を整理して「表」にしたものを見せてくれました。

当時、本人が通っていた高校から海外大学に進学することは珍しかったため、ノウハウもなく、奨学金や助成金といった資金面が約束されていない以上はリスクが高いということもあり、日本と海外の大学を併願するという方針を本人と確認して、応援することにしました。息子がアイビーリーグや州立トップ校でもないリベラルアーツ大学を目指す理由を、自分でも調べ、納得した上でサポートできたことも良かったように思います。

まとめ

いかがでしたか?

それぞれのご家庭で、お子さまの「海外大に行きたい!」という想いを様々に受け止めた様子が生々しく伝わってきますね。

なぜ海外大学への進学なのか、なぜ日本の大学ではダメなのか...。お子さまから初めて海外大への進学希望を打ち明けられたとき、そうした戸惑いを覚えた保護者の方も多かったようです。

ただ、先輩保護者の皆さんは、驚きながらも頭から否定してしまわず、お子さまの話をしっかり聞いて話し合ったり、一緒に調べたりしているのが印象的です。お子さまの意思を想いに対して、共感と尊重を持って受け止め、大人として考えられるリスクなどもしっかり提示しつつ、なんとか実現できる方法は?と応援していくようになるプロセスは、ほぼ共通しています。

最初から海外大進学を視野に入れていなくても、もしお子さまが海外への夢を持ったとしたら、まずはしっかりと受け止め、ゆっくり話を聞いてあげる時間を作ってみてはいかがでしょうか?


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取材・文:海外進学・留学ラボ編集部

  
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