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【「ゼミ」の進路相談室から】志望大検討で「偏差値」を気にするタイミングはいつ?

「個別進路アドバイス」の進路アドバイザーが高校生からよくうける相談についてお知らせするシリーズ。今回は、志望大検討の際、お子さまからのご相談が多い「偏差値」について、どう考えたらよいかお答えします。

「模試の偏差値が○でした。志望大を変えた方がいいですか?」というご相談が毎年多くの高校生から寄せられます。「行きたい大学」があっても、現在の偏差値で判断し、迷ってしまうというご相談です。

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■志望大決定で偏差値を考慮するのは「高3・秋」からでも遅くはない

お子さまからの相談を受けていると、「□□大学の偏差値は60」と、決まっている数値があると誤解しているケースが多くあります。しかし、偏差値はその模試を受験している母集団によって異なります。したがって、受験する模試によって志望大の合格可能性B判定の偏差値は異なるのです。

また、「現役生は最後まで伸びる」と聞いたことはありませんか?最後にグッと偏差値があがる場合も多々ありますし、問題の難易度や相性によって偏差値は多少上下するものです。

そのため、高3の夏までは、「偏差値」に一喜一憂するのではなく、苦手を早めにつぶし、「力を伸ばせるだけ伸ばし続けることに集中」、「志望大変更を考えるのは後でよい」と伝えています。 実際のところ、高3・秋の模試の手ごたえによって判断しても遅くはないのです。

■「偏差値」よりも大切な志望大決定の3つのSTEP

「偏差値」で「大学に合格できるか」を考えがちですが、志望大を考える上で、「偏差値」よりも考えて欲しい3つのSTEPがあります。

<STEP1> そもそも自分は何がやりたいのか

<STEP2> やりたいことを実現するためにはどういう進路があるのか

<STEP3> 志望大で学びたいことが学べそうか

志望大を考える際、まずはこの3つのSTEPでしっかりと考えることが大切です。STEPにそって、情報を集め、「自分の将来のことを真剣に考える」「自分の意思で進路を決める」ことが、納得のいく進路決定につながります。

「偏差値」は、判断材料の1つにすぎません。高3の夏までは数字にとらわれ過ぎないようにと、お声がけください。

進学したものの「自分の学びたいことと違う」と後悔しないためにも、ぜひ3つのSTEPを参考に、親子で将来について語り合っていただけたら嬉しいです。

■進路決定のための情報収集は「Benesseマナビジョン」もご活用ください。

http://manabi.benesse.ne.jp/

文:進研ゼミ高校講座 進路アドバイザー佐藤

  
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