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【「ゼミ」の進路相談室から】推薦入試は受けた方がよい?

「進研ゼミ高校講座」で提供している情報を、中高一貫校生保護者のかたに先取り情報としてお届けしております。


「個別進路アドバイス」の進路アドバイザーが高校生からよくうける相談についてお知らせするシリーズ。今回は「推薦入試」についてです。

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最近は、私立大だけではなく、難関の国公立大でも推薦入試が導入されるなど、推薦入試を実施する大学の割合は年々増えています。それに伴い、推薦入試での入学者数も増加傾向にあります。
ただし、推薦入試の出願にはハードルの高い条件が設けられていることもあるため、そもそも「推薦入試を受けた方がよいのかどうか」と悩むこともあるかもしれませんが、大事なポイントは、少しでも関心がある場合は早めに情報を収集することです。

高1生が受験する2020年度からの新大学入試では推薦入試が「学校推薦型選抜」に名称が変更になりますが、今回は現状の推薦入試について考えてみます。

■まずは「出願条件」を知ることが必要

推薦入試は、大きく分けて、大学が指定した高校の生徒のみが出願できる「指定校制推薦」と、どの高校かを問わず出願できる「公募制推薦」があります。どちらも原則として学校長の推薦が必要で、学業成績(評定平均値)、資格、課外活動等の基準を満たすことが出願条件となります。

そのため、高校の先生に出願の可能性があるか確認する、出願条件をクリアするために、早い段階から評定を上げたり必要な資格を取得したりする、という取り組みが大切です。
出願条件や選抜方法などの詳細は、「指定校制推薦」の場合は各高校に通知されます。「公募制推薦」の場合は、大学のホームページで公開されている「入試要項」で確認できます。受験する年度が先だとしても、参考として現段階の情報を知っておきましょう。「出願できそうか」「対策できそうか」といった検討がしやすくなります。

■推薦入試を受験する場合も「一般入試」に向けた対策が重要

推薦入試を受けると、受験のチャンスを増やすことができます。そのため、その大学に進学したい気持ちが強いのであれば、積極的に準備していくとよいでしょう。
ただ、「指定校制推薦」は校内選考があるため、希望通り高校から推薦がもらえるとは限りません。また、「公募制推薦」は倍率が高いところもあります。
必ず推薦がもらえて合格できるという保証はないので、あとで慌てないよう、受験勉強は一般入試を念頭に並行して対策を進めることが重要です。面接や小論文対策など、受験勉強の負担が増える可能性も考慮したうえで、受けるかどうか検討することも大切です。

早めに情報を集めることで、準備する時間も確保できます。そのため、まずは気になる大学の情報収集から始めてください。そして、推薦入試を受けるかどうかは、出願条件のクリアが可能か、一般入試との並行対策が可能か、といったことを総合的に判断して決めるとよいでしょう。

文:進研ゼミ高校講座 進路アドバイザー 



「保護者通信Web」では、今後も最新の入試情報をお届けしますので、ぜひご活用ください。

  
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