ベネッセコーポレーションでは、東日本大震災直後、進研ゼミ編集部に届いた「今の自分にできる支援がないか」という会員の皆さんの声から、2012年度より「努力賞募金」制度をスタートしました。
進研ゼミの赤ペン先生の問題など課題提出をすると得られる「努力賞ポイント」を使って「努力賞募金」に応募でき、小・中学生、高校生である会員が自分の努力で全国の同年代の仲間たちを応援できる制度です。
2022年度も、「公益財団法人ベネッセこども基金」を通じて、重い病気や災害など、困難な状況の子どもたちの学びや育ちの環境づくりを支援をしている方々に、進研ゼミ会員の皆さんの想いを届けました。そのうちの1つ、「一般社団法人北海道こどもホスピスプロジェクト」をご紹介します。
北海道こどもホスピスプロジェクトは、病気とともにある子どもが、子どもらしく過ごし学べる機会、居場所を作ること目指しています。
医療の進歩により小児がんは治る割合が高くなる一方、治療が終わっても、普通の生活に戻る際には「再発するかもしれない」「お友達にどう説明すればいいの?」 「なかなか外に出られなくて体験不足」...など誰に相談すれば良いか分からない複雑な悩みを抱えています。
さらにそのきょうだいは、保護者が病気の子どもに付き添う際、留守番をせざるを得ないなど、様々なことを我慢しなければならない状況に...。
発達過程の大切な時期を誰もが「こどもらしく」過ごすための学びや表現・遊びの場として機会を一つでも多くつくるために、病児やきょうだい向けの楽しいイベントを実施しました。
進研ゼミ会員さんの皆さんの想いは、このような活動に繋がりました。
北海道こどもホスピスプロジェクトの奥田さんに2022年度の活動についてお話しをお伺いしました。
感染症のリスクが高いこどもを対象にしていることもあり、2022年度はオンラインでイベントを実施をいたしました。そのうちの2つをご紹介します。
夏には、日本から世界中に貨物を運ぶ「はたらく飛行機」を動画で学び、中継で参加してくださったパイロットにいろんな質問をしました。質問ができないこどもも、じっと動画を見てじっくり考えている様子がわかりました。
冬には、クリスマス会。サンタ帽を被って参加してくれた子もいました。株式会社ダッドウェイ様のご協力をいただき、絵本作家である「くぜじゅんき」さんに絵本の読み聞かせ、クリスマス工作のデザインをご支援いただきました。
皆さんからの募金により、より多くの子どもたちに活動を届けられることを嬉しく思います。温かい応援、どうもありがとうございました。