2021年度進研ゼミ「努力賞募金」活動報告 ~入院中の子どもたちの支援~

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2022.08.09

ベネッセコーポレーションでは、東日本大震災直後、進研ゼミ編集部に届いた「今の自分にできる支援がないか」という会員の皆さんの声から、2012年度より努力賞募金制度をスタートしました。
進研ゼミの赤ペン先生の問題など課題提出をすると得られる「努力賞ポイント」を使って「努力賞募金」に応募でき、小・中学生、高校生である会員が自分の努力で全国の同年代の仲間たちを応援できる制度です。

2021年度も、「公益財団法人ベネッセこども基金」を通じて、重い病気や災害など、困難な状況の子どもたちの学びや育ちの環境づくりを支援をしている方々に、進研ゼミ会員の皆さんの想いを届けました。そのうちの1つ、Wonder Art Productionをご紹介します。

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仙台に拠点を置くWonder Art Productionは、受け身の生活を余儀なくされ、自信ややる気を失いがちな日本と世界の入院中の子どもたちに、「アート」を介した学びと体験を届けてきました。活動の1つである「ハッピードールプロジェクト」は、子どもたちに「主体的に関わる創造的な活動を通して、心が前向きになるワクワクする時間」を提供してきましたが、ここ2年はコロナウイルスの影響により、病院に訪問してワークショップを行うことが難しくなりました。そこで、アートキットを送付し、作品の発表の場をつくることで、面会や交流の自粛が続き、孤独感が増している病院で大きな喜びや反響をいただきました。進研ゼミ会員さんの皆さんの想いは、このような活動に繋がりました。​

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Wonder Art Production代表でホスピタルアーティストの高橋雅子さんにお話を伺いました。​

長引くコロナ禍で、いろいろなことが取りやめとなっている昨今ですが、入院中の子どもたちは特に面会時間が制限され孤立感が増しています。​
そんな中でも夢中になれるアートの時間を届けたくて、リモート版のアートキットを病院に送付。日本と世界の病院で創作活動を実施し、各地で生まれた作品を集めて、紙の展覧会"ペーパーミュージアム"で共有しました。また、同じ境遇の子ども同士、オンラインでの交流会も実施します。病院訪問が制限されても、入院中の子どもたちにワクワクする時間を届けたい。子どもたちの眼に光りが灯り、表情が変化し、達成した時に見せる笑顔や自信に満ちた表情に、この活動の力を感じています。皆さんからの募金により、より多くの子どもたちに活動を届けられることを嬉しく思います。温かい応援、どうもありがとうございました。​

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ハッピードールプロジェクト2021​

最終更新日:2022年08月29日