「Benesse Digital Innovation Fund」が出資 "複業で先生をしたい人と学校をつなぐ"LX DESIGN社と資本業務提携 LX DESIGN社 ✖️ Classi社で、「探究」時間の充実を目指す
株式会社ベネッセホールディングス(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長CEO:小林 仁、以下:ベネッセ)はこのたび、教育特化型外部人材マッチングサービス「複業先生®︎」を提供する株式会社LX DESIGN (本社:東京都千代田区、代表取締役:金谷 智、以下:LX DESIGN社)と資本業務提携契約を締結したことをお知らせいたします。
ベネッセは、Classi社を通して、教育プラットフォーム「Classi」を学校向けに提供し、AIを用いた個別学習機能やデータを用いた生徒指導、生徒・保護者とのコミュニケーションなど、学校のICT化をサポートしてきました。LX DE-SIGN社は、これまで学校の先生だけでは対応が難しかったキャリア教育、起業教育・金融教育等、各領域に精通した民間人材と学校をつなぐことで生徒に新たな学びの場を提供しています。「よく生きる」を企業理念に掲げるベネッセと、「すべての人が自分らしい人生をデザインできる世界を」目指すLX DESIGN社が協業することでテクノロジーとコミュニティの力で社会の学びを共創することができると考え、資本業務提携する運びとなりました。
株式会社LX DESIGNについて
LX DESIGN社は、テクノロジーとコミュニティの力で教育を共創する会社です。現在は、子どもたちが学校だけでなく地域やいままで関わったことのない大人たちと接し、自身の生き方(キャリア)を自ら切り拓いていけるようになることを目的に、学校の先生だけでは難しい授業を外部の専門家を講師に招いて授業を提供する「複業先生®︎」を運営。すべての人が自分らしい人生をデザインできる世界を目指しています。
複業先生について
LX DESIGN社が運営する「複業先生®︎」は教育現場が、教育にかかわりたい多様な民間人材に授業をお願いできる外部人材活用サービスです。教員だけでは手が回りづらかったキャリア教育、探究学習・総合的な学習、プログラミング・グローバル・IT・起業教育・金融教育・性教育などの各領域において、民間人材の知見やネットワークを手軽に活用することができ、児童・生徒が社会とつながりながら学びを深める「社会に開かれた教育課程」を目指しています。
※複業先生:https://fukugyo-sensei.net/
資本業務提携の背景と今後の展開
2022年度より高等学校で探究が必修科目となり、学校現場での多岐に渡るテーマ指導による業務負担増加や、生徒自身でテーマを見つけ出す難しさをClassi社は課題として認識していました。「複業先生®︎」は、多様な背景を持つ外部人材が教育に関わる環境をつくることで、テーマに即した専門的な授業の提供や生徒の視野を広げる場の創出で、これらの課題解決への貢献を目指しています。
今後、「複業先生®︎」と「Classi」はお互いの知見を活かして、先生の授業負荷軽減やより多くの生徒が社会と接することができる機会をつくり、教員の働き方改革や新しい「探究」時間の充実につながるよう取り組んでまいります。
資本・業務提携にあたってのコメント
株式会社LX DESIGN
代表取締役 金谷 智
『教員である両親に、ただ、喜んでほしかった』 代表金谷の小さな願いから、"複業先生®︎"は始まりました。教員の働き方改革において、
・多くの教員が過労死ライン超え、学校で人手不足
・生徒の本質的な興味が実は誰も分からない
など、課題が山積しています。
加藤社長をはじめとする、ベネッセホールディングス社、Classi社の皆様が私たちの描く世界観にご共感くださっているこの奇跡に感謝し、お力添えをいただきながら、世界中の教員が持続可能かつ幸せにその使命に尽くせるよう、多様性あるチームで走り切ります。
Classi株式会社
代表取締役社長 加藤 理啓
LX DESIGN社のビジョン、「すべての人が自分らしい人生をデザインできる世界を」を実現したい、実現すべきと強く共感し、今回提携という一歩目を踏み出しました。テクノロジーとコミュニティの融合を体現した「複業先生」を通して、今を生き、未来に向かって生きていく生徒の皆さんが、社会とのつながりを体感し、自身の興味を発掘し、自ら学び進むことができると考えます。
そんな世界にワクワクすると同時に、Classiのミッション「子どもの無限の可能性を解き放ち、学びの形を進化させる」ことに繋げることができる、そんな機会を得られたことを大変嬉しく思います。今後、LX DESIGN社と共に、学校現場が抱える課題やニーズ、解決策をより一層探究してまいります。
Benesse Digital Innovation Fund(DIF)について
■設立の背景
DIFは、教育・生活・介護領域やDX関連ベンチャー企業への出資を行うことで、既存事業・サービスのDXのさらなる推進を行うとともに、ベンチャー企業との「新規事業の共創」を目指します。
・DIF運営事務局: dif@mail.benesse.co.jp / URL: https://www.benesse.co.jp/digital/fund/
■出資対象
・教育・生活・介護領域などにおいて、ベネッセグループとの事業上のシナジーが期待できる企業
・ベネッセが推進するDXに関連するサービスの企画・開発力などを有する企業
・ベネッセ関連領域にて革新的な技術・市場を持つ企業、もしくはその開拓が期待できる企業
■投資額
・5年総額最大50億円 (出資割合は数パーセント~15%を想定)
■これまでの出資・提携実績
・コードクリサリス社
・Hmcomm社
・フォースバレー・コンシェルジュ社
・bravesoft株式会社
・アルサーガパートナーズ株式会社
・paiza株式会社
<参考資料>
ベネッセのDX戦略について
ベネッセは、「コア事業の進化」と「新領域への挑戦」を中期経営計画で掲げており、その両者に関わる中心的な戦略として「DXの推進」を位置づけています。これまでもベネッセは企業理念である「よく生きる」を実現するため、デジタルテクノロジーを活用した提供価値の向上に長年努めてまいりましたが、0歳からシニアまで幅広い顧客に多様なサービスを提供するベネッセでこれまで以上にDXを推進していくために、2021年春よりDigital Innovation Partners(DIP)という組織を社長直下に構築。情報システム部門、人財育成部門、DX推進のためのコンサル部門が一体となることで、中期経営計画の実現を牽引しています。
また、このような取り組みを評価され、ベネッセは、経済産業省が定めるDX認定制度に基づく「DX認定事業者」としての認定を取得しました。
DX関連のこれまでの発信
■ ベネッセグループの DX について
■ Digital Innovation Fundについて
■ ベネッセホールディングス 新中期経営計画 FY2021-2025
■ ベネッセが「Digital Innovation Fund」を設立 投資枠50億円で教育・介護ベンチャーへの
出資・協業を強化―11月より活動開始、コードクリサリス社・Hmcomm社への出資を予定―
■ 3 カ月で即戦力プログラマーを養成するスクール「コードクリサリス社」と資本業務提携
■ AI開発に強みを持つ「Hmcomm社」と資本業務提携
■ 「Benesse Digital Innovation Fund」出資第三弾が決定 グローバル採用支援に強みを持つフォースバレー・コンシェルジュ社と資本提携
■「Benesse Digital Innovation Fund」が出資 エンジニア向け学習・就職支援サービスのpaiza社と資本提携
ITエンジニアの育成・就職支援領域の共創を目指す
以上