勉強がぐんとはかどる、学習環境のための「片づけ」Q&A

 小学生のご家庭によくある「片づけ」のお悩みに、整理収納アドバイザーの橋口真樹子先生がQ&Aでお答えします。
※勉強がはかどる片づけ習慣の身につけ方は、別記事でご紹介しています。「勉強がぐんとはかどる、『片づけ』習慣を身につけよう!」をご覧ください。

【お話】
橋口 真樹子(はしぐち まきこ)先生
一般社団法人「親・子の片づけ教育研究所」理事。家庭内の片づけを、しくみづくりとコミュニケーションの両面から伝える講演会やセミナーは、片づけと育児に悩む保護者に好評。著書に「ひと声かければ5分で片づく!子どものお片づけ」(青月社)、「親が知っておきたい大切なこと① 自分から片づけるようになる整理整頓」(旺文社)など。

Q 学習机の上に物を積み上げるので、必要な物がすぐに見つかりません。どうすればよいですか?
A 3年生頃まではおうちのかたのリードで、4年生以降は子供自身に考えさせながら、お子さまと一緒に片づけ方を決めていきましょう。
  必要なものをすぐに取り出せるようにするためには、学習机の「どこに何を置くか(=定位置)」を決めておくことが大切です。お子さまの年齢や身長に合わせて使いやすい場所を考えながら、いちばんよく出し入れする物(学校の教科書やノートなど)から順に、便利な定位置を決めていきましょう。例えば、次のような定位置がおすすめです。

・教科書やノートは...
一般的には机の天板の上。机の近くに棚があるなら、棚に収納して天板を広々と使えるとなおよいでしょう。背の高い子なら棚部分なども並べやすい場所です。ファイルスタンドやファイルボックスなどで「科目別に倒れないように収納する工夫」を考えましょう。
・文房具などの細々したものは...
浅い引き出しがおすすめです。小学生の文房具の量は多くはないので、勉強以外のお気に入りの小物や宝物も入れさせてあげるなど、勉強にさしさわりのない範囲でお子さまの自由を尊重してあげると、片づけのやる気もUPします。
・過去のプリントやノート、教科書などの保管物、出し入れの少ない物は...
深い引き出しがおすすめです。深い引き出しは、下がじゅうたんや畳だと重くて引き出しづらいことも多いので、出し入れの回数が少ない物を収納するのに向いています。

 全ての物の定位置が決まったあとは、「元の場所に戻す」ことを日々声かけして伝えていきましょう。しくみができた後も関わり続けていくことで「片づけ」が習慣化していきます。

Q 整理するための棚やボックスを用意しても、すぐに使わなくなり散らかります。どうすれば、片づけが続くでしょう。
A 戻す場所や片づけグッズは、お子さまの使い勝手や好みを優先して決めましょう。
 もしかすると、用意した片づけグッズはおうちのかたの好みや使い勝手に合わせた物になっているのかもしれません。グッズを用意するときは、お子さまに選ばせるのがおすすめです。自分で選べば使いたい気持ちが高まり、片づけも続きます。
 とはいえ、小学生では使い勝手を正しく判断するのは難しいもの。しばらく使ったあと、「使いやすい?」とたずねて、使い勝手を確認しましょう。不便だと、片づけが滞る原因になります。こまめにメンテナンスを重ねることで、片づけも持続しやすくなります。

Q 机の上に大好きなアイドルの写真やグッズを並べています。注意しても、「あったほうが集中できる」と聞きません。どう対応すればいいでしょうか?
A まずは、お子さまの言い分を受け入れてみましょう。
 自分の机は、自分の好みでレイアウトしたいものです。机の上の1/3は学習スペースとして確保したうえでお子さまの自由にし、しばらく様子を見てあげてください。
 やっぱり勉強に集中できていないようであれば、そこで改めて場所を移すことを提案しましょう。例えば、本棚に並べるコーナーを作ったり、整理かごを用意したり。自分の趣味を尊重されればおうちのかたへの信頼感がUPします。片づけの提案も受け入れやすくなるでしょう。

 「片づけ」は、教えたからといってすぐにできるものではありません。声をかけ続けながら、お子さまの習慣が根づくよう応援していきたいものですね。