知っておきたい! プレ思春期の心の変化

先輩ファミリーに聞く
「もう子供じゃない!?」と思った瞬間

 小学校の中学年以降は、心も体も大人に向かって大きく成長していく時期。そんな時期だからこそ、お子さまのふとした言動に「うちの子、なんだか変わったみたい...」と感じることはありませんか? それは思春期の前ぶれかもしれません。先輩ファミリーにこの時期のお子さまの変化を聞いてみました。

学校のことをあまり話さなくなりました。あまりいろいろうるさく聞くと、「うざい」のひと言...。【男子】

やりたくないことは顔に出るようになりました。例えば、私が用意した服をいやがったり。そういうときは、なるべく本人の希望どおりにさせ、あまり口を出さないようにしています。【女子】

口論では勝てなくなりました。理論派なので、きちんと説明すれば納得するのですが、それまでは「ああ言えばこう言う」を何度もくり返しています。【男子】

子供に「マンガばかり読んでいないで、勉強しなさい」と言ったら、「お母さんだって、勉強してないくせに」と口答えされました。小さい頃は、叱られるとすぐに言うことを聞いていたのに...。【女子】

正面切って口答えをすると親が怒るのを知っているので、階段を大きな足音で上がる、戸をバタンと閉めるなど、態度で反抗しています。【男子】

週末、家族で出かけるよりも友達と遊びたい気持ちが強くなってきたようです。寂しいです。【男子】

 反抗的な態度に出たり、親から離れていく素振りを見せたり...、おうちのかたにとってはとまどう変化も多い様子です。この時期の子供たちの心の中は、いったいどのようになっているのでしょうか? やがて思春期を迎えて、自立へと成長していく子供たちの変化をプロセスでたどってみましょう。

自立に向かって成長していく子供たち

3年生~4年生は...「子供として、充実・安定した時期」
・大人の話すことが理解でき、受け入れることができる。
・自分と親、自分と友達・学校など、周りとのやり取りが楽しく、それぞれの関係のバランスがよい。
・女の子のほうが成長が早め。男の子はまだ天真爛漫な子も多い。

4年生~5,6年生は...「大人に向けてステップアップする時期=思春期へ」
・周り(特に親)との関係が薄くなり、自分自身への興味が強くなってくる。
・友達とのトラブルが増える。
・男の子も成長し、女の子に追いついてくる。それぞれ男性、女性としての自覚が強くなる。

中学生~高校生前半は...「本格的な思春期に」
・「自分は何なのか」など自分自身に向けた内省や社会との葛藤が続く。
・体の成長がさらに進み、大人らしい体つきになる。

高校生後半~大学生は...「大人としてほぼ自立」
・自己内省の時期が終わり、社会にも目を向けて、職業など自分の人生について具体的に考えることができるようになる。

 このような自立へのプロセスの中で改めて中・高学年の子供たちを眺めてみると、子供としての精神的な発達がほぼ終わり、大人への入り口に立つ段階にいることがわかります。この時期は、今まで素直に受け入れていたことも立ち止まって検討してみたり、自分自身について考え始めたりなど、自立に向かうさまざまな葛藤が始まる時期のようですね。子供自身も自分の変化をもて余している面もあり、とまどうような言動もその葛藤の現れなのかもしれません。見守るおうちのかたとしては複雑な心境になることも多い時期ですが、これも成長の一過程、ととらえてみるのはいかがでしょうか。自立しようとしていく姿に寄り添うように、子供の変化をおおらかに受け止めていけるとよいですね。