自分を癒して子供も伸ばす、子育ての息抜きのコツ

心も体もぐんぐん成長していく4年生。これまで子育てにかかりきりだったおうちのかたも、ここらでちょっとひと息ついてみませんか? 自分をケアしながら、お子さまの成長もサポートできる一石二鳥の息抜きのしかたを、子育てカウンセラーの東ちひろ先生に伺いました。

息抜きで、子育てエネルギーをチャージ!

 何事も子供優先で過ごしていると、自分自身のことは後回しになりがちです。がんばりすぎると知らないうちにエネルギーが尽きてしまい、ついイライラしてお子さまとの関係が悪化する、などということにもなりかねません。
 そんなときこそ、取り入れたいのが子育ての息抜きです。ことに4年生は、自分でできることが増える半面、自立に向かう時期特有の難しさも出始める頃。子育ても、必死に手をかける時期と、思春期に向けて少しずつ手を離していく時期とのはざまにあたります。だからこそ、息抜きでお子さまに向ける目線をリセットしてはいかがでしょうか。お子さまにとっても、不機嫌な大人より、いきいきと生活を楽しんでいる大人のほうがぐっと魅力的に映ります。「こんな、大人になりたいな」「大人になるって楽しそうだな」と大人に対する良いイメージを抱くことができれば、やがて迎える反抗期も乗りきりやすくなることでしょう。
 息抜きは、お子さまに注ぐエネルギーを増やすための大切な作業です。「子供のことがどうしても気になる...」というかたも、ひと息入れることで心に余裕を取り戻していきましょう。

お子さまとのコミュニケーションで、息抜きを!

 息抜きのコツは、全てが子供向きだった目線を少しだけ自分自身に向けることです。「子供と離れてひとり時間を満喫」などという息抜きも楽しいものですが、日常に戻ったとたんにストレスがぶり返すようではその効果も半減してしまいます。そこでおすすめしたいのが、お子さまとのコミュニケーションを深めながら息抜きをする方法です。肩の力が抜けたほどよい距離感で、お子さまとの絆も深まりますよ。さっそくそのアイデアをご紹介します。

アイデア1.お子さまにお手伝いを任せる
 お風呂洗いやお皿拭きなど、お子さまにできるお手伝いをお願いしてみましょう。「お手伝いをお願いしたいんだけど、何だったらできそう?」という言い方で、お子さまに選んでもらうのもよいですね。コツは、お子さまに「任せる」こと。大人と子供という上下関係で命令するのではなく、対等の関係でお願いし、「おかげで助かる」と感謝するスタンスを示すことです。「頼りにされる」「感謝される」ことでお子さまも、進んでお手伝いに取りかかれますし、「自分って、けっこうスゴいかも!?」などと自己肯定感を高める体験を積むこともできます。
 お子さまのお手伝いがあれば、少し手も空くことでしょう。ちょっとお茶を楽しむ時間もとれるかもしれません。

アイデア2. お子さまと一緒に遊ぶ
 お子さまの得意なことや夢中になっていることについて、「それ、どうやるの?」「教えて!」などと声かけし、お子さまの好きな遊びを一緒に楽しんでみましょう。好きなことや得意なことを聞かれれば、子供は夢中になって話すもの。おうちのかたに「耳を傾けてもらえた」「好きな世界を認めてもらえた」ことで、自己肯定感を高めることができます。
 4年生は友達との時間が増える分、大人とは距離をおきたがる時期ですが、このような機会をもつと、おうちのかたもお子さまを詳しく観察することができます。「親切でわかりやすい教え方をするんだな」「いろんな視点をもっていて、しっかりしているな」など、意外な面を発見できるかも!? 一緒に楽しむことで癒されるうえ、お子さまとのコミュニケーションも豊かになります。遊ぶ時間がとれなければ、一緒に買い物に出かけるとか、同じTV番組を見て感想を言い合うなどでもよいでしょう。

 こういった息抜きにはおうちのかたが癒されると同時に、「ほめる」「認める」ことで、お子さまの自己肯定感を高めるという利点があります。自己肯定感の高い子供は心に余裕があり、前向きなエネルギーに満ちているので、進んで物事に取り組んだり、人に優しく接したりすることができます。そんなお子さまの姿を見ると、「子育てをがんばってきてよかったな」「この子がいてくれてうれしいな」と感じられるのではないでしょうか。そう考えると、お子さまの自己肯定感を高めることは、究極の息抜きにつながるといえるのかもしれません。
 また、子供にとっても大人にとっても「ほめられる」「認められる」ことは大きなエネルギーを生み出します。毎日の努力も誰かにねぎらってもらえればよいのですが、なかなかそうはいきませんよね。そんなときは自分で自分のがんばりをほめることをおすすめします。「がんばった日記」をつけるなどして自分がどんなにがんばったかを意識し、「よくやった、自分!」と満足度を高めるのもひとつの手です。些細(ささい)ながんばりが「認められ」、明るく「ほめられる」ことで、お子さまに向けるエネルギーを豊かに保てるよう心がけていけるとよいですね。

みんなはどうしているの?
4年生保護者の、息抜き体験談

 では実際に、4年生の保護者のかたはどんな息抜きをしているのでしょうか? 編集室のアンケートから体験談をご紹介します。

子供たちとおいしいおやつを食べることで息抜きをしています。添加物をとりたくないので、大好きなおやつを手作りして、みんなで「おいしー」と言いながら食べています。
(宮城県 ぴんく)

私が子供の頃好きだったマンガやアニメを子供と一緒に見ています。お互いの感想を言い合うのも楽しいですよ。子供も見られる内容のドラマを一緒に見るのもおすすめです。
(福岡県 あやママ)

子供の行動をよく観察していると、「毎日がんばっているな、すごいな」と感じます。私の愚痴も「そんなこと言わないほうがいいよ」と諭してくれるわが子です。そんな子供といることが私の息抜きになっています。
(宮城県 ヒロタン)

 お子さまと一緒に楽しむことで息抜きをしているご家庭も多いようですね。おうちのかたの奮闘があるからこそ、今のお子さまがあるのです。この先さらにお子さまと楽しく充実した時間をもてるよう、また、成長していくお子さまにとって良い大人のモデルとなれるよう、息抜きを上手に取り入れて子育てに向き合っていきましょう。

<お話>
東 ちひろ(ひがし ちひろ)先生
東ちひろ先生写真.jpg
幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務を経て、現在は一般社団法人 子育て心理学協会代表理事。心理学とコーチングから独自に開発したココロ貯金をベースにしたココロ貯金講座、カウンセラー講座、子育て相談、講演会等を行い、2万人以上の指導実績がある。「『ママ先生の子育て』がうまくいく45のヒント」(メイツ出版)など著書多数。

※この記事は、2021年8月に制作しています。新型コロナウイルスの影響による外出自粛等が続く場合、ご提案している内容が不適切となる場合もあります。その際は、お住まいの地域や個人のご事情等に合わせて、適宜、ご活用いただきますようお願いいたします。