教えて!赤ペン先生 やる前から「できない」とすぐ諦めモードです・・・

わが子が小学生の時、素晴らしい先生に出会えました。
その先生の授業では、クラスの誰もが目をキラキラ輝かせて自分の意見を言うのです。小学生にしてはハードに思える宿題にも、親の声かけなしに、自ら考えて取り組むのです。まるで魔法にかけられたかのような子どもたちの変化を目の当たりにして、保護者たちはみな思いました。「先生は、どうやって子どものやる気を上げているのだろう?」でも先生は、こう言われたのです。
「おうちのかたは、ガソリンスタンドになってください」と。

【お話】「赤ペン」河原先生
赤ペン先生歴8年。子どもたちに対して「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いをもちながら、子どもたちの解答を尊重し、大切なポイントがひと目でわかる指導を行う熱く優しい先生。

子どもはみんながんばっている
「子どもたちは、がんばって、がんばって、カラッカラになっておうちに帰ります。どうか、ガソリンを満タンにしてあげて、また送り出してください。」
先生の言葉に、私はハッとしました。子どもの弱気な発言に「だいじょうぶ!やればできる!」などと安易に励ますばかりだった自分が、とても恥ずかしくなりました。

「どうせできない」はおうちだから言える言葉

考えてみると、子どもたちの日々は、「新しい何か」への挑戦の連続です。でも、学校や習い事で、「どうせできない」なんて言うわけにはいきません。おうちのかたの前だからこそ、安心して「堂々と」本音が言えるのです。
がんばり続けている子どもたちが、唯一「弱音を吐ける場所」・・・それが家庭なのではないでしょうか。

「充電が完了すれば、またがんばれる」

ですから、お子さまの弱気な発言が気になったとしても「やる気がたりてない」とか「勇気がないのかしら」などとは考えず、「あ、充電ね、はいはい」と余裕たっぷりに構えているのがよいと思います。
ゆっくり休ませてあげて、話を聞いてあげて、何てことないことで一緒に笑って。「できない」と主張していることについては一旦横に置き、おうちの中での何げないお手伝いなど「できている」ことをさりげなく、ほめる。
一見当たり前に思えるちょっとしたことで、子どもたちはむくむくとパワーを取り戻します。そして、充電完了の状態になって、また明日をがんばれるのです。

「スイッチを押すほうばかりじゃなくて、切るほうも考えてあげてくださいね」

先生がおっしゃりたかったのは、そういうことだったのかな、と今になって思います。
上手にスイッチを入れたり切ったりすることで、心のバランスをよい具合に保つ。大人にとってそうであるように、子どもにとっても同じことが言えると思います。
おうちにいる時には、お子さまと一緒に、肩の力を抜いて楽しむ。おうちのかたと心からリラックスした時間を共有すること、それがお子さまにとって何よりのエールになるのではないでしょうか。