4年生の「自主学習」アイデア&アドバイス

自分で内容を決めて取り組む「自主学習」は、4年生にとってどう役立つのか。また、内容や取り組み方について、先輩ファミリーの実体験も交えてご紹介します。

自主学習の宿題は4年生頃から増える傾向

頻度や評価のしかたは学校や先生によって異なりますが、ベネッセ教育総合研究所の調査によれば、5年生の半数近くが自主学習を「週4日以上」宿題として出されていると回答しています。

自主性や主体性が身についてくる4年生頃から出されることが多いようで、高学年になるとさらに増えることも考えられます。

増える背景に「問題を解決する力」の重視

自主学習の背景
現在と未来の社会で必要な力を育てるため、自主的な学びを重視
2020年度からの学習指導要領では、グローバル化・AI化が進んでいく社会での新しい課題に立ち向かう力を育てるため、子供が自分から関心をもち主体的に学ぶことを重視しています。

それは学校だけでなく、家庭も一緒になって育てていくべき力。そこで、自分で内容を決めて取り組む自主学習を、宿題として出す学校が増えているのです。

自主学習のねらい
学ぶ内容と共に「どう学ぶか」も身につける
自主学習では、子供が自分で学習の目標を定めて、内容を決め、計画を立て、実行し、見直すというサイクルをくり返し経験します。

何をどう学ぶかを自分で考える過程の中で、目標を達成したり問題を解決したりする力がつき、中学校以降のテスト勉強や受験勉強、さらには将来のあらゆる仕事において役立つようになります。

ご家庭での関わり方
ちょっとしたアドバイスや認めが自主学習を続ける支えに
学び方のサイクルが身につくまではおうちのかたがサポートしましょう。休日に一緒に計画を確認したり、夕食を作りながら声をかけたり、おうちのかた自身が無理なく続けられるタイミングや方法で大丈夫です。

そして、「計画どおり取り組んだ」、「目標を達成できた」など、プロセスや達成度を認めてください。それが自信になり、次への意欲が生まれます。

自主学習アイデア1「習ったことを深める」

その日習った漢字を練習する、類似の計算問題を解くなど、授業内容の復習は取り組みやすいですね。

さらに、習った漢字を使って文章を作る、教科書を丸写しせず箇条書きでまとめ直す、といったようにすると、より理解が深まります。「チャレンジ」も授業の復習に活用できます。

その中で特に大切なのは、目標を定めること。「テストの点数を上げる」「検定に合格する」など目標を明確にすることが、どうすれば達成できるか、計画や取り組み方を考えるきっかけになります。

授業を復習して習ったことを身につける
新しく習った漢字を覚えたり、わり算の筆算をくり返し解いたりして、授業の復習をしています。都道府県の県庁所在地を何度も書く、星座について学習したことを思い出しながらまとめる、などもしていました。
(京都府 りくみさママ)

テスト前にまとめノートを作る
テスト前に、習った内容を自分でまとめる自主学習に取り組みました。「チャレンジ」を見ながらノートにまとめを書き、とても役に立っていたようです。
(京都府 ねことか)

まちがえた問題を解き直す
「チャレンジ」「赤ペン先生の問題」「実力診断テスト」でまちがえた問題をもう一度解いたり、正解した問題の他の答え方を考えたりしていました。解説を見ながら、自分なりに考えた過程をノートにまとめることもありました。
(岡山県 たいむ)

自主学習アイデア2 「興味のあることを広げる」

お子さま自身が興味をもっていることで、おうちのかたも調べたりできる内容なら、アドバイスしやすく、できたことを認めやすいのでおすすめです。テーマに悩んだら学校で習ったことを発展させてみましょう。

例えば、国語で宮沢賢治の作品を読んで興味をもったら他の作品も読んでみる、社会で習った住んでいる都道府県の名所に実際に行ってみる、など。その際、学校からタブレットなどが配布されている場合はそれを活用したり、自宅にある端末などを利用して調べてみても良いですね。

「今日はどんなことを習った?」「じゃあ今度〇〇へ行ってみようか」といった声かけが、子供にとって興味を広げるきっかけになります。

工場や古墳などを見学し、わかったことをまとめる
工場や古墳など、子供が興味をもったところへ出かけ、見学してわかったことや驚いたことなどを書いて提出しました。理科研究の短縮版のようなものを提出することもありました。
(栃木県 とちおとめ)

興味をもった都道府県の特徴をまとめる
初めは何をしたらよいのかわからなかったようですが、「チャレンジ」の教材で都道府県名やそれぞれの特徴がまとめられたものを目にして興味をもってからは、それを利用して、楽しんでノートにまとめていました。
(静岡県 ゆづゆい)

星座早見を使って星空観察
天体に興味があったので、夜晴れている日は一緒に外に出て、星座早見盤や星座早見アプリを使って星の観察をしていました。雨の日は、気になった星座について調べて書きました。「チャレンジ」でもらった望遠鏡で、月の観察をすることもありました。
(宮城県 B ママ)

編集室より
自分で考える力がつくまでは、「自主学習」だからとお子さまに任せっぱなしにしないことが大切です。計画や学習時間など、おうちのかたが関わりやすいポイントで、サポートしていきましょう。

イラスト:川添むつみ

※この記事は、2021年8月に制作しています。新型コロナウイルスの影響による外出自粛等が続く場合、ご提案している内容が不適切となる場合もあります。その際は、お住まいの地域や個人のご事情等に合わせて、適宜、ご活用いただきますようお願いいたします。

【解説】
後藤良秀(ごとう よしひで)先生
後藤先生.jpg
(プロフィール) 2018年まで公立小学校校長を務めながら、理科教育や教育課程の専門家として、東京都や文部科学省の研究等にも携わる。現在は、ベネッセ教育総合研究所顧問。