成長や自立につながる 4年生ならではの"夏"体験

4年生の夏休みにやってよかったと感じた「成長につながる体験」を、先輩ファミリーに教えてもらいました。専門家の先生の解説を交えてご紹介します。

※この記事は、2021年4月に制作しています。新型コロナウイルスの影響による外出自粛等が続く場合、ご提案している内容が不適切となる場合もあります。その際は、お住まいの地域や個人のご事情等に合わせて、適宜、ご活用いただきますようお願いいたします。

4年生の夏休みは、やりたいことに挑戦し、自立への土台をつくるとき

4年生は自立心が芽生え、自分で考え、自分で決めて、自分でやりたいという気持ちが育つとき。やりたいことをやってみた経験が、成長や自立につながります。

夏休みは、いつもとちょっと違ったことなどに挑戦するチャンスです。主体性を尊重した夏の計画づくりが、お子さまの自立心を育てることにつながります。

失敗も成長のための経験。おおらかな見守りを

夏休みの予定を決めるときは、お子さまの「やりたいこと」を尊重しながら話し合いをしましょう。また、計画づくりなどいろいろなことを任せてみるのもよいでしょう。

失敗するかもしれませんが、それも成長につながる大事な経験。将来、自立するための練習になります。あまり心配しすぎずにお子さまを信じて応援する姿勢が、親子の信頼関係を強め、これから迎える本格的な思春期を乗り越える土台にもなるでしょう。

次から、シーン別に体験のコツと、実際のご家庭の"夏"体験をご紹介していきます。

シーン1 日常の中のことを体験につなげる

家の中など見慣れた場所にも、特別な体験につながるヒントがあります。好奇心をくすぐるコツは、自由に使える時間を確保しておくことです。

自由に使える時間があることで、いろいろなアイデアが生まれ、普段できないことにもチャレンジしやすくなります。お子さまがスケジュールを立てる余裕がない場合もあるので、「ここは時間を空けたら?」など上手に助言してください。

体験談:留守番をきっかけに計画力&実行力がついた
子供だけで留守番をする日が何度かあり、宿題、遊び、お手伝いなど自分たちで時間を決めて取り組むようにしました。できたことをほめると、自信にもつながったようです。
(北海道 はるママ)

体験談:空き箱を使って自分の机を整理整頓
学校でエコについて学んだこともあり、資源の再利用を実践。机を整理するための収納を、空き箱などで自分の使い勝手の良いように作りました。整理整頓は親任せで物の扱いも適当だったのに、しっかりしたなとうれしく思いました。
(神奈川県 とまとまJr.)

体験談:「1日1挑戦」の合い言葉で日常を楽しく
子供が、簡単な昼食を作る、読書をするなど、1日1つ何かに挑戦するようにしました。「〇〇しなさい!」と言うのではなく、「今日の『1挑戦』は何にするの?」と声をかけたら、やる気になってくれました。
(香川県 まーたろー)

体験談:金魚の世話を通して命の大切さを知った
テレビ番組で興味をもち、金魚を飼い始めました。毎日の餌やり、月2回の水替えと掃除など、お世話をしながら、命の大切さも学べていると思います。
(東京都 ちえっぱち)

シーン2 好きなことを、体験を通して深める

時間があるからこそ、好きなことにとことん取り組め、もっと好きになれます。また、お子さまが自分で興味のあることを探し、考え、実行することには多くの学びがあるでしょう。おうちのかたは、情報収集のやり方を教えることを中心にサポートしてください。

体験談:一人でお菓子作りにチャレンジしてやる気アップ
もともと料理好きなので、レシピを見ながらお菓子作りにチャレンジしていました。家族に味をほめられてやる気が高まったようで、今ではマドレーヌやスコーンも作れるようになりました。
(群馬県 わかごん)

体験談:家族で流星群を眺めて天体への興味が広がった
念願だったペルセウス座流星群を見ました。家族で同じ流星を見て、宇宙に思いをはせたのがとても良い思い出になりました。子供の天体への興味も高まったようです。
(千葉県 やまたま)

シーン3 自由研究を成長・自立につながる体験に

普段から「なぜ?」と疑問に感じていたこと、興味はあるけれど手をつけられなかったことなどにじっくり取り組んで、がんばりを形に残しましょう。お子さまの「なぜ?」や「好き」をキャッチしたら、ぜひ、「自由研究のテーマにしてみようか!」と誘ってみてください。

体験談:「好き」を生かした作品作りに一人で挑戦!
手芸クラブに入っていて、普段からよく小物を作っていた娘。「自由研究は普段使えるものを作ったら?」と伝えたところ、給食袋と給食マット、マスクを製作することに。親の手をほとんど借りず、一人で作り上げました。
(京都府 ミルク)

体験談:本当に知りたいことだから自主的に取り組めた
かわいがっていた金魚が突然死んでしまい、原因を知りたいからと、「金魚の病気」をテーマに選びました。子供自身が図書館で本を選び、取り上げる部分だけ一緒に相談して、自分なりにレポートにまとめていました。
(東京都 まりちょ)

体験談:自由研究を全て自分で完成させ達成感アップ
これまでの自由研究は、親が何かと手出し口出しをしていたのですが、4年生では全て子供に任せました。テーマも、調べる方法も、自分で考えて自分でまとめていました。本人はとても達成感を得たようです。
(愛知県 はなこさん)

編集室より

興味や意欲をもって取り組んだ体験は、お子さまに自信や達成感、成長をもたらします。危険がないか、学校のルールを守れているかをおうちのかたが確認したうえで、お子さまの自主性を尊重し、充実した夏休みを過ごしてくださいね。

【解説】 深海龍夫(ふかみ たつお)先生
東京都公立小学校校長、全国小学校理科研究協議会会長、東京都小学校理科教育研究会会長を経て、現在は、ベネッセ教育総合研究所顧問を務める。東京学芸大学特命教授。
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イラスト:二木ちかこ