教えて!赤ペン先生 音読がだんだんいい加減に・・・どうすればやる気になる?

お子さまの音読の宿題が、おうちのかたにとって日々の小さなお悩みになっている、という声を少なからず耳にします。だんだん音読の宿題が嫌になってきたり、慣れて飽きてきて適当に済ませようとするわが子を見ているとついついダメ出ししてしまうことも多いのではないでしょうか。

【お話】「赤ペン」河原先生
赤ペン先生歴8年。子どもたちに対して「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いをもちながら、子どもたちの解答を尊重し、大切なポイントがひと目でわかる指導を行う熱く優しい先生。

小学校低学年のお子さまにとって、声に出して読むこと、耳からもそれを聞く音読は、黙読よりも言葉の持つ意味や文の成り立ちの理解を深めてくれる効果があります。音読の上達は国語力の向上にもつながります。そこで今回はお子さまの音読パターン別に対策法をご紹介したいと思います。あてはまるところからぜひお試しください。

音読のねらいや目的は?

音読の大きな意義は「耳から言葉が入ってくること」です。小学校低学年のお子さまにとっては、文章を声に出し、その音を耳で聞くことは文章の理解をより深める効果があります。しっかりと声に出して読むことで、その言葉の持つ意味や文の成り立ちなどを覚えていく重要な役割があるのです。国語がニガテな子は音読もニガテな子が多いということもあり、音読を面倒くさがらずにしっかり取り組むことは国語力のアップにもつながります。その入り口である1年生では、ただ読むだけではなく、言葉のまとまりや響きなどに気をつけて音読する指導が行われています。ぜひこのタイミングで効果的な音読の習慣を身につけておきたいですね。

【パターン①】「声が小さい」「自信なさそうにぼそぼそ読んでいる」

「声に出して読むことが苦手」なお子さまには、おうちのかたが声を合わせて一緒に読んであげたり、1行ずつ、または1段落ずつ、交代で読み合ったりすることが恥ずかしさや苦手意識を解消するのに効果的なようです。おうちのかたが一緒に読んでくれることでちょっとやる気が出てきたり、またおうちのかたの読み方がお手本になって、うまく読めるようになったりする効果も期待できます。

【パターン②】「いい加減に読んでいる」「早口すぎる」

「宿題を早く終わらせてしまいたい!」そんな気持ちからくる子どもなりの「時短作戦」と考えて少し大目に見てあげてもいいのかなと思います。字を目で追って読めているということにまずは合格点をあげてくださいね。(これってじつはすごいことです!)そのうえで時々、「○○って、△△なんだね。」などと内容についてのコメントを投げかけて「聞いている」ことをアピールしてもよいかもしれません。また読み終わったあとで「ここが面白かったよ」などと感想を伝えてみるのもおすすめです。そうすることでお子さまが「読むこと」を作業としてではなく内容を理解したり考えたりすることなのだと認識できるようになってくると、だんだんと国語への興味も深まってくると思います。

【パターン③】「漢字の部分でつまっている」

「どうやら漢字が正しく読めていないらしい」ことに気がついたら、つまるたびに訂正するのではなく、ひととおり読み終わるのを待ってから、改めておうちのかたも一緒に読んでみるなどして、わからない漢字を確認してあげるのがよいと思います。漢字を単体で習ったときにはわかっていても、文章中に出てくると読めなくなってしまうことはよくあることなので、この機会に文章中でのその漢字や語彙の使い方とセットで覚えておくと漢字の定着にも有効です。

音読の時間を楽しむことが、上達へのいちばんの近道です!

今回ご紹介した方法は、毎日ではなく、時間にも心にも余裕があるときにやってみるのでよいと思います。「音読の宿題をしていること自体がえらい!」と思い、多少のつたなさ、乱雑さには目をつぶることが、ダメ出ししてしまわない秘訣かもしれませんね。「読み方」よりも、「読んでいる内容」のほうに興味を向け、お子さまと一緒に「日本語を楽しもう」という意識をもってみると、音読の時間が楽しくなるように思います。大好きなおうちのかたが楽しんでいることが伝わると、お子さまも、もっと音読や国語が好きになると思います!

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