家庭学習が進む"時間の使い方"

4年生になって、3年生までとはお子さまの生活リズムが変わってきたと感じているご家庭も多いのではないでしょうか。そこで、ちょっとの工夫で自分から家庭学習に取り組みやすくなる"時間の使い方"のコツをご紹介します。

(プロフィール)
【解説】 水口 和彦(みずぐち かずひこ)先生
有限会社ビズアーク時間管理術研究所取締役社長。
時間管理コンサルタントとして、コンサルティング・講演等を行う。
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時間の使い方を見直せば、家庭学習がスムーズに

4年生は学習の難易度が上がるうえ、高学年に向けて学習習慣づくりが重要になる時期。一方で、生活リズムが変わり、家庭学習が滞るお子さまも多いようです。

そこで取り入れたいのが、時間管理術。意識するだけで学
習に取り組みやすくなる、時間管理術の3つの工夫をご紹
介します。
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時間管理術、3つの工夫
工夫1 時間と場所を固定する
工夫2 やることを書き出す
工夫3 やることを細かく分ける

※記事の最後では3つの工夫を生かした計画表の実例をご紹介しています。
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この3つの工夫をすることで、「いつ」「何に」取り組めばよいかが一目瞭然になります。効率よく取り組め、「できた」を実感しやすくなるので自信もアップ!

おうちのかたにとっても、進み具合がよく見えるうえ、ほめるポイントを見つけやすくなるため、お子さまのやる気継続につながる声かけがしやすいという利点もあります。次からはそれぞれの工夫について詳しく解説していきます。どれか1つだけでも効果があるので、できることから試してみましょう。

工夫1 時間と場所を固定する
予定を確認し、空き時間を洗い出す

習い事、睡眠などの時間が決まっている予定を書き出し、それ以外のどこで学習に取り組むかをお子さまと相談します。

事前に宿題にかかる時間などを実際に計っておくと、予定が立てやすくなります。そのうえで、習い事のある日は「チャレンジ」や「チャレンジタッチ」の量を減らすなど、状況に合わせて調整をしましょう。

あらかじめ勉強場所に道具を準備しておく

学習にすぐに取りかかれるように環境を整えておくと、取りかかるまでの時間も心理的負担も減ります。 勉強道具は、リビングなどの勉強場所と決めている場所にセットしておきましょう。

このように時間と場所を決めておくことで、「やらなくてはいけない」という意識が働き、習慣化しやすくなります。

工夫1はこんなときに効果的!
ダラダラして、やることがなかなか終わらない

実はお子さまは、自分がどのくらい時間をかけているかに気づいていない場合が多いです。勉強道具と共に時計も用意しておき、実際に時間を計って所要時間を意識できるようにしましょう。

さらに、「〇時までに△△を終わらせる」より、「□時に△△を始める」などと、行動を開始する時間のほうを意識させるとよりよいでしょう。

工夫2 やることを書き出す
見通しがつくことでやる気になれる

1日にやることを具体的に書き出しましょう。やることの見通しがつくことでやる気も出やすいうえ、もれなく取り組めるようになる効果も。

紙やホワイトボードに書き出し、「できたことにはマグネットで印をつけよう!」などと印をつけられるしくみにすれば、「できたこと」もひと目でわかって達成感が得られます。

工夫2はこんなときに効果的!
計画どおりにいかないと子供がイライラする

やることを目に見えるようにし、「〇〇はちゃんとできているよ」とできていることを具体的に認められれば、お子さまの気持ちも落ち着くでしょう。

さらに、できたこと・できなかったことも目に見えるようにすれば、計画どおり進んでいないときにもおうちのかたがすぐに気づき、「次はこうすれば大丈夫だよ」とフォローできます。

工夫3 やることを細かく分ける
「これならできる」と思える量まで細分化

宿題が複数ある場合などは、「宿題をやる」と1つのこととしてとらえず、「音読」「計算プリント」「漢字練習」などと分けてとらえます。

そうすれば、「1つならやれる」という気持ちになりやすいもの。取り組む量や時間などを、やることに合わせて区切るとよいでしょう。

工夫3はこんなときに効果的!
遊び優先でやるべきことを後回しにする

例えば、遊びに行く前に「チャレンジ」を1回分やるのは負担に感じても、「半分やれば、あとは遊びから帰ってきてからでいいよ」と伝えれば、先に済ませようと思いやすいものです。

また、 少しでも取り組んだことでうしろめたさを感じることなく遊べるようにもなります。帰宅後も、残り半分ならスキマ時間で取り組みやすいでしょう。

3つの工夫を生かした計画表の作り方

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計画表を作るときのアドバイス

全ての曜日の計画を立てるのではなく、「習い事がない日・ある日」などおおまかに分類するのが手間をかけないコツです。

そのうえで最初に、習い事、睡眠など時間が決まっている予定を白紙のスケジュール表に書き込みます。次に宿題や「チャレンジ」、お手伝いなど時間が不確定なことは付箋に書き、空いた時間に貼っていきます

付箋は優先順位や内容で色を変えたり、かかる時間に合わせて幅を変えたりするとわかりやすいでしょう。「思ったよりも宿題に時間がかかった」といったときのためにも、1日全体で少なくとも30分程度はゆとりを確保するようにしましょう。

最後に

「計画を立てよう」 と難しく考えず、 「予定をはめ込むパズルに挑戦する」 と、 遊び感覚で取り組んでみてください。

また、時間の使い方を考えるうえでは、「振り返り」も重要です。週に一度はお子さまと一緒に振り返り、達成できなかったところはその週の週末に取り組むよう促すなど、時間管理のサポートができるとよいですね。

(クレジット)
イラスト:フジモト・ヒデト

※この記事は、2021年2月に制作しています。新型コロナウイルスの影響による外出自粛等が続く場合、ご提案している内容が不適切となる場合もあります。その際は、お住まいの地域や個人のご事情等に合わせて、適宜、ご活用いただきますようお願いいたします。