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【保護者の悩みに答えます!】合格できるかわからないときの出願大はどう考えればよいか

「ゼミ」の進路相談室では、保護者の悩みにもお答えしています。

今回は「共通テスト後の出願大を迷っている」という相談にお答えします。

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【保護者の悩み】共通テストで思うように得点できなかったため、第一志望の合格が難しいと考え落ち込んでいる息子に、どう声をかけて出願大を決めればよいか。

小さいころから小学校の先生になりたいという夢があり、埼玉大学の教育学部を志望していた息子は、共通テストを受験した結果、思っていたほどの点数がとれていなくて、出願しても合格には厳しい状態かもしれません。

今まで地元の埼玉大学しか考えていなかったので、息子はすごく落ち込んでいます。

茨城大学や群馬大学なら大丈夫かも とも思いますが、どのように息子に声かけをして、出願大を決めたらよいのでしょうか。

 

【アドバイス】第一志望の合格可能性を、データや過去問に取り組んだ手ごたえを基に見極めてみようと、声をかけましょう!

共通テストで思うような得点がとれず に落ち込んでいるお子さまに、どう声をかけるか迷われているお気持ちが伝わってきます。

しかし、出願に当たってはお子さまご自身の手応えだけで考えるのではなく、今年度の共通テストの受験者の得点状況や第一志望の大学のこれまでの入試結果、過去問に取り組んだ手ごたえなどを総合的に見渡して、検討することが大事です。

そのうえで、出願先の変更が必要か、という判断をしましょう。

ご相談にもあるように、埼玉大学・教育学部・学校教育教員養成課程(小学校)文系の入試では確かに共通テストの配点比率が高い傾向ですが、合否は共通テストと個別試験との総合点で行われます。

大学のHPで過去3年分の合格者の最低点の得点率を見ると、

1400点満点で
・61.91%(2020年度入試)
・63.31%(2019年度入試)
・59.40%(2018年度入試)

となっています。

合計で、約831点~890点が一つの合格ラインといえます。

この数値を参考にすると、共通テストの得点率から2次試験の目標得点率の目安が見えてきます

そして、ここまでの過去問に取り組んだ結果から、ここから入試本番までの取り組みでその目安に届く、届かせられそう、というお子さまの判断があれば、出願が視野に入ります

もしも、データを基にした検討と、お子さまの手応えから合格の可能性が見えてこないという場合は、出願先の変更の検討に進みます。

ご相談では、茨城大学・教育学部や群馬大学・共同教育学部をお考えということですね。

変更先を考えるには、ただ単に第一志望の大学よりも偏差値が低いということだけではなく、各大学の学風やカリキュラム、大学生活全般について具体的に調べて、お子さまが合格をして進学をしたいと思える大学か、ご一緒に検討することをお勧めします。

ここからの取り組みに集中するためにも、充実した4年間を過ごして社会で活躍をするためにも、具体的な情報を確認することが大切なのです。

なお、各大学の共通テストの配点や2次試験の科目や配点は、志望する課程やコースにより異なります。

入試科目や配点が、お子さまが合格しやすいものになっているかも合わせて確認し、出願先を決めるようにしましょう。

 

もし、共通テストを終えて自己採点した後に、国公立の「出願大」をどこにしようかと迷った場合は、会員限定の「出願相談ダイヤル」にお電話ください。

期間:1月16日(土)~2月5日(金)まで
電話番号:0120-115998(9:00〜21:00) 通話料:無料
※会員限定です
※詳しくは、下記をご確認下さい。
https://blog.benesse.ne.jp/digitalmyvision/jyuken/000248/

文:進研ゼミ高校講座 合格戦略アドバイザー 廣瀬

  
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