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『奨学金』利用した方が良い? しない方が良い?

「個別進路アドバイス」の進路アドバイザーが高校生からよく受ける相談についてお知らせするシリーズ。今回は、「奨学金の利用」についてです。

pixta_19911469_M.jpg進学に避けては通れない「お金」ですが、高校生の中には家庭の経済事情を察し、一人で進路に悩み、自ら進路を狭めてしまうケースも見られます。ですので、奨学金の基本を押さえ、親子で進路選択について一度じっくり話し合ってみませんか。

■『奨学金』の基本を押さえよう!

奨学金は、進学に必要な学費や生活費を支援する制度です。大学卒業後に返還する「貸与」型と、返還の必要がない「給付」型があります。いずれも申請して初めて使えるものです。
代表的な奨学金制度について、3つにまとめたものが下記になります。

①日本学生支援機構 (旧:日本育英会)の奨学金
経済的困窮者の進学を援助する給付型奨学金制度のほか、比較的所得制限が緩く多くの学生が利用している貸与型奨学金制度があります。貸与型奨学金には第一種奨学金(無利息)と第二種奨学金(利息付)があり、大学院、大学、専門学校などの学生本人に貸し出されます。在籍している大学を通じて申請しますが、大学入学後すぐ利用したい場合は予約採用という制度を使うこともできますので、いつから受け取りたいのかも、考えておくことがポイントです。また、条件(例:大学の種類や通学手段)によって、金額も異なりますので、利用する場合はいくらまで借りることができるのか、早目に確認しておきましょう。返済は卒業後本人が月々行っていきます。

②大学独自の奨学金
私立大学などでは、大学独自の奨学金を用意しているところも多くあります。種類も成績優秀者対象、経済的困窮者対象など、色々な奨学金を用意するところも増えてきました。例えば、入試での成績優秀者を対象に、学費の一部ないし全額を免除する特待生制度を持つ私立大学もあります。

③その他の奨学金
保護者が在住していることを条件に給付される、地方自治体の奨学金制度や奨学事業実施団体の奨学金(例:新聞奨学生制度)などがあります。ただし、日本学生支援機構の奨学金との併用が不可の場合もあるので、利用の際には事前によく調べておくことをお勧めします。

このように、『奨学金』と一口で言っても、様々な種類があります。利用を考える場合は早い段階から一度志望大やお住まいの自治体の奨学金制度を調べてみるのがよいかと思います。
また、日本学生支援機構のサイトには、「大学・地方公共団体等」が行っている奨学金を調べられるページもありますので、そちらも参考にしてみてください。

『奨学金』は学業のサポートになりますが、「貸与」型を利用する場合は返済義務があるということも忘れてはいけない事柄です。メリット・デメリットをよく理解して賢く利用したいものですね。

■奨学金について詳しく知るためには「日本学生支援機構」をご活用ください。
http://www.jasso.go.jp/index.html
■大学・地方公共団体等の奨学金について詳しく知るためには、「日本学生支援機構>奨学金情報一覧」をご活用ください。
http://www.jasso.go.jp/about/statistics/shogaku_dantaiseido/index.html#search_button
■奨学金も含め、お子さまの進路選択などにお困りの際は「個別進路アドバイス」へお気軽にご相談ください。
http://kzemi.jp/hs
※ご利用いただく際には、お子さまの会員番号とパスワードが必要です。4月号教材か初回教材の宛名用紙をご確認ください。

文:進研ゼミ高校講座 進路アドバイザー 小木

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