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科目選択はどのように行えばよい?

個別進路アドバイスの進路アドバイザーが高校生からよく受ける相談についてお知らせするシリーズ。今回は、「科目選択」についてです。

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科目選択を正しく行うためには、志望大学の受験科目を知ることが第一ですが、大事なポイントは「第一志望の大学だけではなく、併願大も含めて、受験する可能性のある大学については、入試科目をしっかりと調べておくこと」です。

■受験する可能性のある大学をリストアップし、入試科目を調べる

第一志望の大学については、詳しく調べても、併願大については、手薄になりがちです。受験間際になって、慌てて探すという事態に陥らないように、早いうちに受験する可能性のある大学をリストアップしておくことです。

次に、その大学・学部の受験に必要な教科・科目を調べます。ただし、実際の受験時には変更になる可能性があるので、常に大学のホームページはチェックしておきましょう。

ここまで行った後は、科目選択の際に受験に必要な教科・科目を選択すれば大丈夫です。
ただし、入試科目を調べてみて、もし受験する可能性が低い学校だけが他の大学と異なる教科・科目を履修しないといけないことがわかった場合は、本当にそこを受験するかどうか、再考してみてください。

■受験する可能性がある大学が決まらない場合

タイプ別に科目選択のポイントを説明しますので、お子さまの志向に合わせてお話しされてみてはいかがでしょうか?

【国公立文系】
1)数学はI・A・II・Bまで履修する
◆文系科目では差がつきにくく、数学で得点差がつく場合が多いので、数I、数A、数II、数Bはしっかり履修し、学習しておく。

2)地歴公民は併願校を考える際に選択肢が広がるように
◆経済学部などでは政治経済が指定される場合もあるので、気を付ける。ただし、個別学力検査や私立大の入試で課されることは少ないので、公民科目を選ぶ場合でも、日本史か世界史のいずれか1科目は選択しておいた方が、大学の選択肢が広がる。

【国公立理系】
1)国語は古文もとっておく
◆センター試験では全教科バランスよく得点できることが重要なので、現代文も古典も履修し、手を抜かず学習しておくとよい。

2)公民は、科目によって受験できない場合もある
◆志望大によっては「倫理・政経」は受験科目として認められるが、「政治経済」は認められないなどという場合があるので、公民科目の選択には気をつける。

【私立文系】
◆経済学部や経営学部では入学後、市場動向分析や消費者の動向などのデータ解析に数学が使われ、統計処理なども日常的に行われるので、少なくとも数I、数A、数II、数Bは履修した方がよい。

【私立理系】
◆理系でも学部によっては数IIIが受験科目として課されないケースもあるが、入学後に必要になる場合が出てくるので、できるだけ数IIIも取っておくとよい。

科目選択について、何を基準に選べばよいか迷うことも多いかと思いますが、「第一志望の大学だけではなく、併願大も含めて入試科目を確認しておく」というポイントを、ぜひお子さまと共有し、納得のいく科目選択をしていただければと思います。

■お子さまの科目選択・志望大選択などにお困りの際は「個別進路アドバイス」へお気軽にご相談ください。
http://kzemi.jp/hs
※ご利用いただく際には、お子さまの会員番号とパスワードが必要です。会員番号は4月号教材か初回教材の宛名用紙をご確認ください。
文:進研ゼミ高校講座 進路アドバイザー 倉田

  
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