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【留学生の保護者体験談】我が子が海外大を受験するとき、親は何をサポートする?国内大受験家庭との違いは?

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もし、お子さまが海外大受験をすることになったら、保護者としては何をすれば良いのでしょうか? 国内の大学であれば、志望校の相談に乗ることもイメージがつきやすいですが、海外大については...ご自身に留学経験があるなどの場合を除き、戸惑う方も多いでしょう。

今回は、お子さまを海外大に送り出した先輩保護者の方々に、お子さまとどう関わり、どんなふうにサポートして、海外大合格を勝ち取ったのかを語っていただきました。インタビューからは、どのご家庭にも強い親子の信頼関係が築かれている様子がうかがえます。

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そのほかのイベントはこちらから!

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体験談1
Hayate M. 先輩(アメリカ・ウェズリアン大学[Wesleyan University])のおうちのかた

親子の意思疎通が大切
親がスケジュール表を作成することで情報共有を

子どもとは、海外大に進学したい理由目標をしっかり共有することが必要だと思います。親子そろって未知の世界かつ時間も限られていたため、我が家ではとにもかくにも「情報共有」がキーワードでした。

本人の意思での海外大進学であったため、モチベーションアップを親から働きかけたことはありません。親として力を入れたのは、時間がかかる情報の収集やまとめへの協力。志望する海外大学の費用、合格率、留学生率、志願方法、時期などを列記した一覧表を作成しました。スケジュール表を共有することで、息子が今、何のために忙しくしているのかを把握することができました。また、アプリケーションに使いたい賞状などを時系列に整理して写真を撮ったり、課外活動の応援に出かけたりもしました。

行き詰ったときは、まず子どもの意思を確認
常に話し合って、一緒に対策を考えました

進学準備がすべてスムーズにいけば理想ですが、我が家では山あり谷ありな場面も。うまくいかなくなった時は、今後どうしたいのかという本人の意思確認をすることがとても大切だったと思います。我が家の場合、そういう時は今後の対策のアイデアを親子で一緒に出し合い、また諸団体へ問い合わせてみることを躊躇しないように、常に子どもと話をしていました。

結果として、息子がアメリカのリベラルアーツ大学を目指す理由を自分も納得したうえでサポートできたと感じています。

体験談2
Yasuko K. 先輩(アメリカ・ミネルバ大学[Minerva Schools at KGI])のおうちのかた

志望校決定には口出しせず
ただ、いつも気持ちには寄り添えるように

娘の海外大進学についてはいつも応援しており、特に娘の気持ちが折れそうなことがあれば寄り添っていました。ただ、高3になる辺りからカウンセラーの方の的確なアドバイスをいただけるようになり、私が口出しできるところはほとんどありませんでした。
志望校決定に関しても特別なサポートは行なっていません。アメリカの大学の詳しい知識がなく、英語力も不足している私にできることなどなかったので、実際に訪ねたことのある都市や大学のことを伝える程度でした。

締切り3週間前に志望校を変更!
出願に必要なエッセイは深夜まで一緒に考えました

ようやく少しだけ話し相手のようなことができたのは、願書を書く段階になってから。SATのスコアが伸びず、当時の志望校にそのまま出願して良いのか娘が悩んでいた時、「ミネルバにSATはあるの?」と私が聞いたことから急遽志望校をミネルバ大学に変更しました。すでに締め切りの3週間前だったので、親子で一緒にミネルバの出願要綱をチェック。エッセイの6つの質問のうち、半分くらいは2人で頭をひねって考えました。家族だからこそ、深夜まででも付き合うことができたので、「今日はここまで仕上げるぞ!」といった意気込みで楽しく作文を考えていました。

親のほうが英語学習を楽しんでいたかもしれません

英語学習に関しては、サポートというより英語に対して興味があった私自身が楽しませてもらいました。娘がやっていた勉強に私も参加してみたくて、教材の単語集を読んだり教科書や資料を見せてもらって独学していました。こうした私の英語に対する姿勢が、受験勉強とは無関係に英語は楽しむことができるものだという娘へのメッセージになっていたとしたら、とても嬉しいことだなと思っています。

体験談3
Kiyoka E. 先輩(カナダ・ダグラスカレッジ[Douglas College])のおうちのかた

とにかく子どもとはよく話すようにしました

高校時代の子どもは、勉強と部活動に追われる日々。友達との時間も大切にしていたので、共に過ごせる時間は非常に限られていました。その少ない時間の中でも、一緒に料理をしたりお菓子を作ったり、買い物に出かけたり、なるべく、子どものやりたいことに合わせながら、とにかく楽しい時間を過ごせるようにしていました。

一緒に過ごしている時間はなるべく多くの会話をするように心がけました。対話する際は、「とにかく楽しくある」「十分に話を聞き共感してあげる」「あまり否定をしない」「勉強や進路についてこちら側で決めつけたりしない」ように気を付けていました。また、子どもに問題(不安)解決能力や自己判断力がついていくよう、自分で「決める」ことの大切さを常に言い聞かせてきたつもりです。

子どもが自分の意志で判断できることを重視
あえてネガティブなことも伝えました

海外進学する意義=将来的なメリットのようなこともたくさん話しました。やるからには徹底的にやり遂げたほうがいい、そうすれば将来的な選択肢も大きく広がり、人生(人間関係)や就職活動に確実に経験が活かされる、ということ。逆に、安易な気持ちで挑戦しないこと、途中で挫折しないこと、挑戦するなら最後まで諦めない覚悟をもつこと、については本人が強い意志を持って判断できるよう何度も確認しました。もちろん、「さりげなく」ネガティブで不都合な真実も丁寧に説明するようにしておきました。

親の自己満足や安易な希望・ノリで進めなかったことで、子ども自身が日本とは違う厳しい現実が待っていることなども覚悟したうえで判断するようになったと思います。

まとめ

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いかがでしたか?
国内大の受験の場合、一般的には高校などでの進学指導を受けてお子さまが自ら考えることが主となり、それほど保護者の出番はないと言われています。それに対して、海外大受験の場合はかなり状況が異なりそうだということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

お子さまが海外大を目指すとなると、国選び・大学選びから始まり、費用の捻出方法、安全面の確認、出願書類の準備など、考えなければいけないことがたくさんあります。国内では海外進学へのサポート体制が整っている高校はまだまだ少なく、やはり保護者の全面的な協力が不可欠です。

もちろん大変なこともたくさんありますが、裏を返せば、お子さまのよりよい未来を一緒に考えていけるということ。お子さまが考えていることをしっかり聞き、その実現のための道筋を話し合い、一緒に準備していく。そのプロセスにおいて、親子のやりとりは圧倒的に増え、関係性は強く深くなっていきます。
それは親として、教育費を負担するだけでなく、自立していくお子さまの輝ける未来を直接サポートしているという実感を持てる貴重な時間でもあります。

国内大受験とは一味違う経験を、保護者もできる海外大受験。お子さまが海外進学に興味を持っているなら、まずはあらゆる可能性を否定せずに、ゆっくり親子で話してみてはいかがでしょうか?



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取材・文:海外進学・留学ラボ編集部

  
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