• 高3
  • 進路情報

更新日:

本番までの力をぐんぐん伸ばす!  高3・模試結果の振り返り方

高3の模試は振り返りがカギ

高校3年生にとって、秋は模試のハイシーズン。

毎月のように行われる模試に疲れたり、一喜一憂したりと忙しい時期です。

また、志望大の判定結果だけを見て、模試の振り返りをしていない、というケースも。

模試は正しく振り返り、今後の学習に生かすことで、志望大合格に必要な力を身につけていくことができます。

そこで今回は、保護者の方も志望大判定結果に左右されずに見守れるよう、模試の結果の振り返り方をご紹介します。

その1 模試結果の「チェックポイント」を押さえて振り返る

模試結果を振り返る際、まずは次に挙げる5つのチェックポイントに沿ってチェックしていきましょう。

1.B判定(または今の判定の1つ上)まであと何点必要か?を確認する。

まずは現在のお子さまの立ち位置を確認します。

目安の一つとして、B判定にするためには、あとどれくらいの点数が必要か、という視点でチェックしましょう。B判定になれば、合格の可能性がグッと高まるためです。

現在B判定の場合はA判定への伸ばしどころを確認するなど、一つ上の判定とのギャップを確認しましょう。

2.本番に向けて、伸びしろがある科目や、重点的に対策する分野を押さえる。

模試結果には、分野ごとの点数も掲載されています。

その中で、点数が低かった分野や科目は、伸びしろがある科目・分野といえます。

そして、共通テストや志望大の個別試験の出題内容を調べ、配点が高い科目や頻出分野は重点的に対策する必要があります(後述)。

模試の結果が出たら振り返って復習

3.間違えた問題、理解があやふやな分野は必ず解答・解説を熟読。

模試で間違えた問題や、正解はしたけれど実はよくわかっていないような分野は、必ず復習するようにします。

こうした分野はお子さまがニガテな分野であることが多く、また、前述したように「伸びしろ」のある分野です。

模試の解答と解説をしっかり読んで、解き直してみるようにアドバイスしましょう。

克服することで、今後の模試の点数が大きく伸びる可能性があります。

4.間違えた理由を分析し、専用ノートに問題を貼り、解き直してコメントを入れておくと効果的。

模試の復習の方法として、ただ解き直すのではなく、なぜ間違えたのかを分析することが有効です。

間違えた問題のコピーをとってノートに貼り、解き直した上で、どこをどう間違えたのか、なぜ間違えたのか、お子さまなりに分析したコメントを書き入れれば、次に同じような問題が出ても、しっかり対応できるでしょう。

間違えた理由まで分析できればOK

5.教科書や参考書、「進研ゼミ」教材等で基礎を確認・復習しておくと、知識が定着しやすくなる。

秋は模試や過去問演習に取り組み、応用力をつけていく時期ですが、その土台となるのは、基礎的な学力です。

うまく問題が解けない、なかなか理解できない時は、教科書や「進研ゼミ」の教材に立ち戻り、基礎から確認してみましょう。

そうすることで、入試に必要な知識が定着しやすくなり、過去問や模試を解く力も身についていきます。

その2 出願予定大の出題傾向をつかむ

出題傾向は必ずチェック

大学の個別試験では、毎年のように出題される分野があるなど、それぞれの大学・学部に特徴的な出題傾向があります。

そのため、模試の結果からお子さまの弱みがわかり、そこを重点的に対策しても、その分野が試験で出題される可能性が低ければ、学習する優先度も低くなるでしょう。

模試の結果だけ、出題傾向だけをみるのではなく、両方を照らし合わせることで、どこに力を入れて学習していけば良いかがわかり、今後の学習計画が立てやすくなります。

 

模試はあくまで予行演習。本番までまだまだ時間はあります。

保護者の方も焦らず、模試の結果をしっかり振り返り、志望大の出題傾向を踏まえて、「さらに伸ばす」「最低限●点とる」科目を決めるなど、計画的に学習できるよう、ぜひ、サポートしてください。

  
記事一覧に戻る