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将来なりたいものがないお子さまへの保護者の声かけ

将来なりたいものがないお子さまへの声かけ

模試や個別面談などで、進路・志望大を聞かれる機会が増え、次第に進路を考え始める高1・高2の2学期。

『将来なりたい自分』から逆算して進路を決めるというのはよく言われることですが、将来なりたいものがなくて悩んでいるお子さまも多いと思います。

そこで、「将来なりたいものがない...」と悩んだ進研ゼミの先輩たちが、大学に行ってからやりたいことを見つけた体験談をご紹介します。

大学生先輩から高校生へのリアルなアドバイスを参考に、お子さまには「今あせって決めなくても大丈夫」と声かけをしてください。

心理学を学んで、カウンセラーを志した先輩

心理学を学んでカウンセラーを志した

高校で学ぶ国語や数学といった教科から直接思い浮かぶ職業・仕事は、なかなかないかもしれません。

しかし、大学ではより専門的なことを学ぶので、その先にある職業や仕事をイメージしやすくなります。

なりたい職業はないけれど、心理学に興味があったから心理学科に進んだ先輩のように、将来なりたいものではなく、勉強したいことで進路・志望大を決めるのも、ひとつの考え方です。

私は高校時代にめざす職業がありませんでした。でも、心理学に興味があるから心理学科に進みました。大学に入って心理学を実際に学んでカウンセラーという仕事にひかれました

大学で学んでから、やりたいことが見つかることもあります!大学を卒業して社会人になってからやりたいことが見つかる人もいるから、あせらなくて大丈夫!

(専修大学 人間科学部 M.Y先輩)

進路は将来なりたいものから考えがちですが、「今は勉強してみたい学問を考えてみては?」と伝えることで、新しい視点で進路を考えることができます。

高校で勉強しない分野に興味を持ち、簿記をいかせる仕事をめざした先輩

高校で勉強しない分野に興味を持ち、簿記を活かせる仕事をめざした

学問で考えるという点では、法律や経営学のように、高校では学べないような学問を学ぶ機会が、大学ではたくさんあります。

そこで、簿記が得意だと気づいた先輩のように、自分に向いていることや好きなことが見つかり、将来なりたいものにつながることもあります。

今つきたい仕事が決まっていなくても大丈夫!たとえば法学や経営学は高校ではほとんど勉強しない。その分、大学に進学すると僕に向いている!って感じることもあるよ!僕自身、大学に入ってから簿記が得意だと気付いて、今はそれをいかせる仕事をめざしてます!

(神戸大学 経営学部 R.K先輩)

高校にはなかった学問を学ぶことで、価値観や考え方が大きく変わる可能性があります。

そこから将来なりたいものが決まるケースは比較的多くあります。

広い視野をもって、大学で可能性を広げた先輩

広い視野をもって、大学で可能性を広げた

大学は、高校と比べて時間も行動も格段に自由度が上がります。

自分で動けば、それだけたくさんの経験をすることができます。

塾のアルバイトをきっかけに興味があることを見つけたり、専攻している学問から将来の進路を考えたりと、たくさんの進路を見つけた先輩もいました。

今は将来つきたい仕事が沢山あります。塾のアルバイトをしているので塾を開業するのも良いなと思ったり、心理学を専攻しているので院に進んで研究職に就いたり、教育や司法の分野でカウンセラーといった専門職についたり、結局なろうと思えば何にでもなれるし、それは既存の職業とは限らないと感じています。

高校生の頃は、将来の職業というものは必ず絞らなくてはならなくて、逆算して進路を選んで...と、とくにつきたい仕事も無かったため人生設計に焦っていましたが、もっと広い視野をもてば可能性を追求できるということを伝えたいです。

(神戸大学 国際人間科学部 H.N先輩)

進路を考えるときは、必ずしも将来なりたいものから考える必要はないということがわかる経験談です。

まだ将来なりたいものは決まっていないけど、大学での学びに可能性を感じた先輩

大学での学びに可能性を感じた

大学に入っても、まだ将来なりたいものが見つけられていないという先輩もいます。

そんな先輩でも、大学の学びではたくさんの新しい発見があって、将来なりたいものが見つけられるかもと教えてくれました。

大学に入った今でもまだ、はっきりとつきたい仕事は分かりません。でも、大学では、専門分野以外のことも学びます。経済学部なのに医学部の先生が授業したり、工学部の先生が授業したり。そこで新たな発見があり、自分のつきたい仕事を見つけることができるかもしれません!大学では色々な学びがある。だから、そんなに悩まないで!

(山口大学 経済学部 A.M先輩)

中学校は3年間、お子さまがいま通っている高校も3年間、でも大学は基本的に4年間あります。

4年間という長い期間では、価値観が変わったり、新しいことに興味を持ったりする機会も多くあります。

その結果、将来なりたいものが見つかったり変わったりすることも、十分あり得ます。

あせって決める必要はないという声かけで、気持ちをラクに

「あせって決める必要はない」という声かけで、気持ちをラクに

「将来なりたいものがない...」と悩んだ4人の先輩の体験談を紹介しましたが、先輩たちは大学でたくさんの可能性を見つけていました。

「将来なりたいものを決めないと進路を決められない...」と悩んでいるお子さまには「焦らなくても大丈夫」ということをお伝え下さい。

お子さまは、進路は自分ひとりで考えて決めないと、と思い込んでいるかもしれません。

保護者の方からの気持ちをラクにさせる声かけが役立つはずです。

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。

  
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