高2の2学期になると、進路調査や面談で志望大を聞かれるなど、お子さまが高校卒業後の進路を考えることが多くなる時期です。
しかし、将来なりたい自分を決められず、悩んで先に進めなかったり、焦りを感じたりするお子さまもいらっしゃいます。
そんなときにまず伝えたいのは『焦らず決める必要はない』ということ。後悔しないためにも、逆にじっくり悩んで決めるべきことでもあるんです。
とはいえ、悩むだけで時間が過ぎてしまうよりは、進路が決まらない中でもやっておくと良いこと・役立つことに積極的に取り組みたいところ。
そこで、先輩の体験談も交えながら、進路が決められないときにやっておくべき3つのコトを紹介します。お子さまの気持ちを汲みながら、さりげなくアドバイスをしてみてください。
やっておくべき3つのコト
①気になる大学のパンフレットを見る
②第三者の話を聞いて、新しい視点で考える
③とりあえず英語orニガテ科目を勉強する
気になる大学のパンフレットを見る
進路や志望大が決まらないときは、目標となる大学を見つけること・身近に感じるようにすることで、少しずつ進路が見えてくることがあります。
その点で、気軽にできることが大学のパンフレットをたくさん見ること!
大学のパンフレットを見てみるのがいいと思います。大学のパンフレットは普通に眺めていても面白いのですが、よく見ているとその大学が一番力を入れているポイントが見えてきます。
あと、「えっ、こんな入試制度があるのか!こんな奨学金制度もあるのか!」とお得な発見がたくさんあります。候補の大学のパンフを片っ端から見てみて、比べてみるのもいいと思います。
大学のガイドブックを読むのはいいことだと思う。まずは、レベルに関係なく、行きたい大学、気になる大学のパンフレットをかき集める。そして、パラパラ読む。
よく保護者の方がたくさん大学の資料を取り寄せてお子さまに渡すというケースもありますが、あくまで「自分で選んで取り寄せる」ということが大切です。
「請求手続きは手伝うけど、どこの大学のものを取り寄せるかは自分で決めてね」というスタンスでお子さまに接すると良さそうです。
「今の自分じゃ、レベル高すぎて絶対無理!」と思う大学でも、それがやる気につながって、グッと成績を伸ばすことがあるので、気になる大学はできる限り見てみるように伝えましょう。
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第三者の話を聞いて、新しい視点で考える
進路を考えるときは、「今まで考えたことのないような視点」で考えることが大切です。
例えば、通っている高校が開く進路説明会(大学説明会)は、高校の先生が「ぜひうちの生徒に知ってほしい」と厳選した重要な情報が集まるので、志望大を考える大きなきっかけになります。
夏休み明けに高校で実施された進路説明会の中で、大学の職員の方から卒業後の就職について、教えていただきました。
就職率の高さに惹かれて、志望大を意識するようになりました。行きたい大学というモチベーションができたので、勉強へのやる気も上がりました!
また、高2の三者面談では「自分の希望を保護者の方・先生に伝える場」と思いがちですが、この三者面談で「志望大を迷っている」と相談するのもひとつの手です。
三者面談の時に、担任の先生に進路相談。
私の学びたい分野に詳しい先生が他校にいるということで、他校の先生から詳しい情報を教えてもらいました。
それがきっかけで「ここに行きたい!」という気持ちになり、進路が決まりました。
教育のプロならではの人脈・経験で、ネットにはない情報が得られることもあります。悩んでいるときは頼ってみましょう。
そして、先輩の話がきっかけで進路が決まったという話も。
自分で進路をリサーチする時は、自分の興味のある分野しか見ない事も多いですが、先輩などから全然興味がない分野の話を聞ける場合があり、そこで興味を持って進路決定になることもあると思います。
進研ゼミでは全国の大学に通う先輩たちに相談できたり、大学選びのポイントをレポートしたコンテンツを閲覧できたりするので、こういったものを利用するのも参考になるとお勧めください。
▼進路決定に役立つコンテンツ▼
先輩ダイレクト
先輩たちの情報レポート
とりあえず英語 or ニガテ科目を勉強する
「今すぐ進路は決められない!」というお子さまがやっておくべきことは、やっぱり勉強。
とはいえ、「高2だとまだ受験勉強するってほどでもないし...」と、なかなかやる気になれないお子さまも多いので、ハードルを下げた提案をしてみましょう。
中でも、絶対に入試科目になる英語は、苦手のまま放置してしまうと、後から遅れを取り戻すのが大変です。
どこの大学でも英語は入試科目に入るので、英語の勉強をすると良い。
進路は決まらなくても、自分の苦手科目はあるはずです。その苦手科目を得意科目にする勢いで勉強すること。あとから絶対楽になります。
先輩が役に立ったと語る、進路が決まらないときにやっておくべき3つのコト、ぜひお子さまにもやってみるようお勧めください。
お子さまが少しでもやってみようかなって思ったことがあれば、積極的にサポートしてあげてください。
進路が決まっていなくても、その間にしていた努力はきっと後々実を結びます。それを忘れずに、今できることをはじめてみるようお伝えください。
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。