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むしろ成長するチャンス! 留学生が味わう人生イチの苦労とは?

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海外留学の記事などでよく目にするのは、充実した毎日を送るキラキラした留学生の姿。苦しいことやつらいこと、それこそ留学が嫌になっちゃうことなどはないのかしら?普通、必ずあるはず...と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

はい、その通りです!
海外で学ぶことには、たくさんの困難があります。留学生は多かれ少なかれ、留学先でそれこそ「人生イチの苦労」を経験する、といっても過言ではありません。ですが、その苦労があるからこそ、子どもたちはとてつもない成長を遂げるということもまた、事実なのです。

今回は、留学生の先輩たちに「人生イチの苦労」を、本音で語ってもらいました。大変だけれど、それさえも「楽しい!」と先輩たちは口を揃えます。実は、こうした経験の中にこそ、留学生がキラキラ輝く人生を送れる秘密が隠されているのかもしれません。

留学生が経験した「人生イチの苦労」その❶
ネイティブの英語にまったくついていけない!

7月no.1


Y. Harata先輩(アメリカ/デポー大学)の場合

リーディングの課題が間に合わない...
授業中怖くて手をあげられない...
ディベートで勝てない...

大学生最初の1年間は毎日こういう状態! 『自分は英語ができるぜ』と思っていたはずなのに、予習しても自信ゼロ、緊張マックス。決心がついた頃には次のトピックに移っているみたいなことの連続で、授業が終わるたびに後悔。そのうちわからない会話は笑って流し、スーパーのレジですら緊張するようになってしまいました。」

<どうやってクリア?>
「『そもそも自分は日本人だから、あえて不利な環境で挑戦する自分って意外とかっこいいはず』と考え方をチェンジ。わからないことを素直に聞きまくるようにしたら、英語の理解が倍速になった!」

<苦労クリアの心得は?>
「留学中に直面する問題も、解決するために何かをとりあえず始めること。」


海外の4年制大学に進学するためには、基本的に相応の英語力が必要です。授業についていけるように、出願時に提出するTOEFLなどの英語テストには、たいがい「基準点」が設けられています。英語テストにはスピーキング・リスニングのセクションもあるので、多くの留学生はそれなりの英語力を身につけて渡航します。

ところが、ある程度は英語でコミュニケーションをとれると自信をもっていた人でも、実際に現地に行ってみると、「まったく英語がわからない...」という状況に陥ることが往々にしてあるのです。英語の専門用語が出てきたり、英語のスピードについていけなかったり。授業になると、ディベートにまったく参加できなかったり。多くの留学生が入学当初、英語にはかなり苦労するようです。

でも、そこからが「本当に使える英語」の勉強。海外での学生生活を始めてしまった以上、自分の中に閉じこもっているわけにはいきません。留学を成功させた先輩たちはみな、多少伝わらなくても、自分から積極的にコミュニケーションを取り続ける姿勢が大切だと強調します。自分から踏み出す勇気を持ったり、周りに聞いたりして、語彙だけでなくコミュニケーションスキルを得ることで、世界標準の英語力が身に付くのです。

留学生が経験した「人生イチの苦労」その❷
課題(宿題)の量が多すぎる!

7月no.2


Lilia T. 先輩(アメリカ/カリフォルニア州立大学) の場合

「留学生ならではの話ですが、4〜5つの授業でそれぞれ必ず出る課題が、大量でした。

初めの頃は慣れない英語での長文エッセイに苦戦し、美術館に行きレポート・エッセイを書く課題もあったので見学時間も必要。

プレゼンテーションの課題になると、調査して、パワーポイントを作って、練習して...それぞれにしっかり時間がとられる! しかも1学期に何回もプレゼンがあります。そんな調子で毎日、授業以外の時間を全部使ってもふきこぼれそうでした。」

<どうやってクリア?>
「全体の流れを書き出して、いつまでに何を終わらせなければならないかを事前に決めて取り組むようにしたら、タイムマネジメントがうまくなりました。」

<苦労クリアの心得は?>
「慣れない場所に行って問題に直面するのは当たり前! そんな時は友達と協力したり、学校などに連絡したりして人にアドバイスや助けを求めること。」


海外大では、日本の大学とは比べ物にならないほど、多くの課題が課せられます。それらの多くが、自分で調べて、考察して、自分の言葉でエッセイ(レポート)を書いたり、発表をしたりというもの。1つひとつにかなりの時間がかかるため、基本的に海外大生は毎日、驚くほど長い時間を学習にあてています。日本の大学だとあまり考えられないことかもしれませんが、毎晩遅くまで図書館にこもって課題に取り組むのも、海外大生にとっては一般的な姿です。

ただでさえ時間がかかる課題が大量に課されるうえ、当然のことながら、すべての課題は英語。留学生にとっては、初めのうちは課題が非常に大変に感じることが多いようです。

もちろん自らの力で頑張ることは大切ですし、それがベースにはなるのですが、すべてを自分ひとりで何とかしようとすると、あまりにも負担が大きすぎて精神的・身体的にまいってしまうことも。その前に、周囲に助けを求めるという行動が、留学生活では非常に重要になってくるのです。
卓越した読む・書くなどの力とともに「適切なタイミングで、適切な誰かを頼る」という大切なスキルを、多くの留学生が身につけています。

留学生が経験した「人生イチの苦労」その3
慣れない海外のカルチャーに困惑!

7月no.3


Megu K. 先輩(アメリカ/ニューヨーク大学) の場合

「1年生のルームメイトと気が合いませんでした。私が勉強しているのに大音量で彼氏と映画を観始めたり、クレジットカードを盗んだ疑いをかけられたり(!)、と日々大変でした。」

<どうやってクリア?>
「外国生活に必須の『これはイヤ』『こうしてほしい』という意思を伝えることが、劇的に上達しました...!」


Yuka T.先輩(アメリカ/ミドルベリー大学)の場合

「大学がある土地が、想像をはるかに超え、精神的にキツくなるほど寒かった!」

<どうやってクリア?>
「気候で自分のコンディションがこんなにも変わることもあるんだという学びに変えました(笑)。」


慣れない海外生活では、日本にいるときには考えられなかったようなことが起こります。たとえば、海外では街ごとにそれぞれ特徴があり、生活のルールや慣習も違うことがあるので、馴染むのに時間がかかる場合があります。海外大で多い寮生活だとルームメイトと部屋をシェアするケースがほとんどなのですが、異なる国・地域の、異なる文化や環境で育ってきた他者と暮らしていると、思いもかけない意識のズレが生じることもよくあります。もちろん、その土地ならではの気候や風土が日本では想像できないほど厳しいこともあります。

ただ、それらをすべて「自分には合わない」と拒否して切り捨てるか、どうやって適応しようかポジティブに考えるかで、その後の展開がまったく変わってきます。それに気付き、実践して、事態を好転させて行く経験ができるのも留学の醍醐味かもしれません。



いかがでしたか?
海外で学ぶ留学生たちは、国内ではなかなかできない経験をしながら、かけがえのない4年間を過ごしています。それは、楽しいだけではなく、つらいこと・苦しいこともたくさんあります。日本にいれば味わわなくても済む、人生最大のピンチもきっと訪れます。

ですが、そのピンチを乗り越える経験が、机上では決して学べない「生きる力」を培うのです。国内では味わえないような人生イチの苦労を乗り越えるスキルやマインドを身につけることで、お子さまは見違えるほどに成長します。

だからこそ多くの留学生が、留学先での苦労を笑顔で語ってくれますし、大変さよりも「楽しい!」という感想があふれるのでしょう。

保護者としては、例えば我が子を海外に送り出すとしたら...と考えると不安に思うこともあるかもしれません。でもその一方で、留学することで何倍も何十倍も、強くたくましくなったお子さまを見てみたいと思いませんか?

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取材・文:海外進学・留学ラボ編集部

  
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