新型コロナウイルスの影響で、これまでと違った高校生活を送っているお子さまも多いと思いますが、大学生の生活も以前のものとは大きく変わっています。
対面授業がないことや大学のキャンパスに入れないという報道を目にしたこともあるのではないでしょうか?
実際に今の大学がどのような状況なのかを知りたい保護者の方も多いと思いますので、進研ゼミでは実際に大学生がどんな大学生活を送っているのか、200人にアンケートをとりました。
4つの項目に分けて、コロナ禍の大学生活を丸裸にしていきます。
※2021年6月実施ゼミサポーター(進研ゼミ出身の大学生)200人へのアンケートより作成。
対面?オンライン?今の大学の授業形式は?
まずは、今の大学の授業形式。どのような形で講義が行われているのか、その結果がこちら。
「対面のみ」と回答した人はゼロ!
今回のアンケートでは「対面のみ」という選択肢もありましたが、その回答数はゼロでした。つまり、200人全員がオンラインでの講義を受けているということになります。
割合を見てみると、オンラインのみ・オンライン中心の授業形式の人が合わせて約8割という結果になりました。
多くの大学生が、今はオンラインで授業を受けているということがわかります。
メリット多い?オンライン授業の実態
そんなオンライン授業を実際に体験している現役大学生たちは、この授業形式をどのように感じているのでしょうか?
ほとんどの人が挙げていたのは「オンデマンド形式だと、好きな時間に受講できる」というメリット。通学時間もなく、自由に使える時間が増えます。
自分の好きな時に受講することができる。その反面、気を抜くと講義動画や課題がたまっていくので注意すべきだと感じた。
オンデマンドだといつでもどこでも授業が受けられるから、私生活の時間を調整しやすい!
しかし、先生に質問しづらかったり、大学生という実感があまり湧かなかったりする。
通学時間がないので、体が疲れにくいことがよかった。
しかし、家だと集中が続かず、スマホをいじったり、話をしっかりと聞いていなかったりしてしまう。
ただし、課題が多くなったり、先生に質問しづらい、自宅だと集中できないというデメリットも。
時間を自由に使える分、ついつい寝すぎたりして生活リズムが乱れやすいという声もあったので、ご実家から通われるお子さまには生活面でサポートをすることも大切になりそうです。
また、オンラインが長期間続いたことで、こんな感覚になったという人も。
毎日家とバイトの繰り返しで気分転換がうまくできず、心が疲れてしまった。
大学のキャンパスに行くことがないと、刺激もメリハリもない生活になってしまうので、お子さまが趣味や気分転換を楽しむことも重要になりそうです。
コロナ禍で、大学の友だち関係はどう変わった?
授業形式がオンライン中心となっている今の大学生活では、半数以上の人が友だち関係にも影響があったと回答しました。
会う機会が限られるため、仲を深められない
影響があったと答えた人のほとんどが、授業形式がオンライン中心になったので、会う機会がないことを挙げていました。
オンライン授業ばかりで、面識はあっても連絡先を交換することができず、困ったことがあっても相談できない。
講義を例年の半数の人数で行っているので、知り合うことができる人数が限られてくる。
他方で、SNS等オンラインを活用することで、友だち関係を広げる・深めているという人もいました。
zoomでのコミュニケーションが増え、集まりに参加しやすくなった。
ずっとオンライン授業のため直接会って交流する機会がなかったが、SNSで気軽に交流できた。
これまでのようにキャンパスで実際に会って友だちを作り、学びや遊びなど大学生活を通じて仲を深めるのとは大きくことなり、友だち関係でもオンライン交流が中心になりつつあるようです。
コロナ禍でのサークル・部活選びはどうだった?
大学での友だち作りにも大きく影響するサークル・部活選びに関しても、半数以上の人が影響があったと回答しました。
サークル・部活動に関しては、そもそも大学側が活動を禁止・制限しているところが多いため、加入自体ができないという人も。
コロナでサークルの活動が停止しているため、見学などにも行けていない。
また、活動はあっても、説明会や勧誘がないため、どんなサークルがあるのか自力で探さなければならなかったという声も多くありました。
説明会や勧誘が無いので、どんなサークルや部活があるのかよくわからなかった。
すべて自分で情報収集しなければならない。
他方、オンラインでのサークル紹介や交流を行うところもあるようです。
コロナを考慮してオンラインでサークル紹介があり、出不精な私でも様々なサークルを知ることができた。
しかし、オンラインでは実際のサークル・部活内の雰囲気をつかみにくく、実際に入ってたしかめるしかないぶっつけ本番状態で加入したという人も散見されました。
アルバイトにコロナの影響はありましたか?
最後はアルバイトへの影響について。こちらは影響がなかったと回答した人が約2/3という結果になりました。
「意外と影響ないんだな」と思うかもしれませんが、実は影響がないところはほとんどない、影響があるところは多大な影響があるという二極化の状況になっています。
大学生にとって定番のアルバイト先のひとつが飲食店。その飲食店が営業時間を短縮していることで、シフトに入れる日時が減ったり、そもそも採用されづらかったりといった影響があります。
営業時間短縮で、勤務が減った。
アルバイトを探すときに、営業時間短縮の影響で何件も面接で落ちた。
また、保護者にアルバイトを反対されたという声もありました。
今の状況を考慮し、アルバイトすることを保護者に反対された。
アルバイトをしている高校生のお子さまもいらっしゃるかもしれませんが、コロナ禍でのアルバイトについてお子さまと意見交換をする機会があるとよいかもしれません。
また、感染リスクの少ないアルバイトを選んでいる人もいたので、今後はそのような視点でアルバイト先を選ぶようアドバイスをするのもオススメです。
コロナに感染しないように、オンラインのアルバイトばかりやっています。
このコロナ禍で、大学生活もこれまでとは大きく変わっていることがわかりました。
これまでは「対面」「場」を中心としていましたが、そこにオンラインを取り入れ、徐々に新しい大学生活が作られつつあると言えるかもしれません。
そんな大学の今がわかるイベントが、今週末に開催されます。進路選択に役立つ、この夏の一大イベントです。オンラインで参加できるので、ぜひ視聴するようお子さまにもお伝えください。
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※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。