高校入学後の初めての三者面談。
どんなことを先生やお子さまと話せばいいのだろう、とお考えの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
高校の三者面談は中学の面談と異なる点がいくつかあります。
また、事前に準備しておくことで、三者面談をより有意義なものにすることができます。
今回は、高1の三者面談について、その内容やポイントについてご紹介します。
学校生活や成績など、お子さまを取り巻く環境や状況について、情報共有する場
三者面談では、主に
・学校生活
・自宅での様子
・学習の状況・成績
・進路
などについて、お子さまと先生、保護者の方の三者で話をして情報を共有し、わからないことについて質問や相談を行います。
ご家庭では見えにくいお子さまの様子を把握したり、学習の悩みを相談したりできるよい機会ですが、ぶっつけ本番はあまりおすすめできません。
事前の準備なしに三者面談に臨むと、質問すべきことがわからない、お子さまの意見がうまく引き出せない、といった場合があるからです。
そのため、三者面談の前に、ご家庭でお互いの意見をすり合わせたり、お子さまの悩みや保護者の方の疑問を話し合ったりする時間を設けてみるのがおすすめです。
具体的には、以下のようなことが挙げられます。
・学校生活
新しい環境になって間もないため、友達関係がうまくいっているか、部活動は楽しいかなどについて、聞いてみます。ただし、無理強いは禁物。
・自宅での様子
家族関係の悩みや家庭での学習について不満がないかなど、できれば把握しておきます。
もちろん、先生に話しにくい内容は、話さなくても大丈夫です。
・学習の状況・成績
苦手な教科や科目は何か、学習上の悩みはないか、お子さまのこれまでの成績なども参考に確認しておきます。
進路については、以下でより詳しく解説します。
中学の三者面談との大きな違いは、「進路」の話題が高1から出ること
高校の三者面談は、1年生の時から進路の話題が出ることが多いのが特徴です。
高1の段階で高校卒業後の進路について話すことに、「高1になったばかりのにもう?」あるいは「まだ子どもと話していないし、ピンとこない...」ということもあるかもしれません。
しかし、多くの高校で、高1の秋から生徒が文理選択をするため、それに向けて、将来のことや進路のことを考えておく必要があります。
そこで、お子さまと進路について、事前に話し合っておきましょう。
具体的な大学名などではなく、どんな学問を学んでみたいか、将来どうなりたいかなど、大まかなイメージでも問題ありません。
進路についての希望やイメージを持っておくことで、三者面談の時に、先生に進路に合った大学の情報を聞いたり、学びたい学問についての情報を教えてもらったりすることができます。
事前に進路について話し合うために役立つ2つのサイトをご紹介します。
ぜひ、お子さまと一緒にご覧いただきながら、話し合ってみてください。
学校推薦型選抜について聞いておくのもおすすめ
三者面談では、先生に進路や学習についてなど、さまざまな質問をすることができますが、意外と見落としがちなのが、大学の推薦入試についてです。
大学の推薦入試は、大きく分けて「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」があります。
このうち、学校推薦型選抜には、大学が指定した高校の生徒だけが出願できる「指定校制推薦」と、どの高校からでも出願できる「公募制推薦」の2種類があります。
お子さまや保護者の方が学校推薦型選抜での入試を考えている場合、お子さまが通われている高校が、どんな大学の「指定校」に指定されているか、この機会にぜひ質問をしておきましょう。
また、指定校制推薦も、公募制推薦のどちらも、学校長の推薦が必要です。
学習成績の状況(評定平均値)、課外活動、検定等の資格など、出願のための基準についても、あわせて確認しておくといいですね。
また、大学附属校の場合は、学校の成績によって進学できる学部が異なる場合があります。
附属校に通われていて、内部進学を希望する場合は、学部ごとに必要な成績を先生に聞いておきましょう。
直前になって慌てないよう、なるべく普段の会話の中で、お子さまと話すことも意識してみてください。
事前に少しでもコミュニケーションをとっておくことで、より良い三者面談が期待できます。