近年、社会環境の変化に合わせて新しい学問が次々と生まれています。
保護者世代の大学情報で意識が止まったままだと、お子さまの将来が狭まってしまう可能性が。
そこで今回は、社会の変化に合わせて新たに登場してきた大学の学問や、来年度に設置予定の新設学部をご紹介します。
今の大学・学部を広く知って、お子さまの大学選びをサポートしてあげましょう。
環境変化に合わせて大学の学問・学部は変わっている
新しいテクノロジーの発達やグローバル化などによる社会の変化に合わせて、保護者世代の時代にはなかった、さまざまな新しい学問領域や新しい学び方が次々と生まれています
今回は現代社会のキーワードと一緒に、大学での新しい学びをご紹介します。
グローバル化
グローバル化というと語学系や国際系学部が連想されますが、専門分野を英語で学ぶ大学・学部や、海外調査や留学のある大学・学部を選ぶことでも異文化理解や語学の力がつけられます。
情報・A I活用
今後はA Iの活用がさらに進む世の中になることから、A Iの基礎知識を必修で学べる大学や、A Iの開発やビッグデータの活用を学べる情報系の学部・学科も増加中です。
リベラルアーツ・文理融合
現代社会はひとつの専門分野だけでは解決できない問題が増えているので、教養的知識が広く身につけられる「リベラルアーツ」や文理融合型の学問に注目が集まっています。
産学連携・地域貢献
大学での研究が社会に役立つことを実感できる学び方として、企業の人たちと連携してその企業の課題解決に挑む学部や、地域と連携してその企業の課題解決に挑む学部や、地域創生のプロをめざせる学部もあります。
保護者世代にはなかった学問の例
社会の変化に合わせて、これから必要とされていく職業が変わります。
大学は、その職業の必須スキルや知識を学べるように、新しい人材養成のニーズに応える形で大学・学部・学科の新設、改編などを行っています。
そのため、偏差値だけでなく、将来を見据えた大学や学部を選ぶことが重要です。保護者の方もお子さまと一緒に今の学問を確認してみましょう。
※2021年6月現在進研ゼミ「高校講座」編集室調べ。
来年度もすでにいくつか新設学部が発表されています
文部科学省より、2022年度(来年4月)新設に向けて認可申請のあった大学・学部・学科が公表されました。
大阪市立大と大阪府立大を統合して新設される大阪公立大や、女子大として史上初の工学部を設置する国立奈良女子大などが注目を集めています。
他にも、来年度に新設される学部を・学科をいくつかピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。
※2022年度。各大学公表資料より。
大学選びの際、今の社会に合った新しい時代の学問が学べる大学・学部をチェックすることはとても重要です。
先入観にとらわれず、保護者の方も大学の情報をどんどんアップデートして、お子さまの将来の視野を広げてあげましょう。