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【受験生保護者応援】知りたい!2021年度入試傾向

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早いもので共通テストまであと2か月強。ズバリ、高3生全体の志望動向など、気になる頃ですよね。

そこで今回は、模試結果分析に詳しい「進研ゼミ」の進路情報センター長に質問していきます!

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共通テストの出願状況は・・・?

編集M 手帳で先の予定を確認しようと2枚めくったら、「●●の共通テスト!」の文字が目に入り・・・あと2か月で1月!?と、いよいよドキドキしてきましたよ〜。

 

編集I センター長!ズバリ、うちの子の代の志望傾向を教えてください!

 

センター長 わかりました! では、先に共通テストの出願状況からお伝えしますね。

共通テスト出願者数は53万5,244人、前年度より約2万人減少しています。

 

編集M 約2万人も減少してるんですね!

 

センター長 現役生は前年度より約2千人減少、過年度生(浪人生)は約2万人減少となっています。志願者数は、現役生が44万9,789人、過年度生が8万5,455人。つまり現役生中心の戦いと言えます。

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編集M ...と一瞬驚いてみたものの、でも去年のセンター試験より約2万人、共通テストの受験者は減っているということは有利ってこと? うちの子にどんな影響があるのかが、今ひとつわからないので教えてください。

 

センター長 現役生中心の出願状況ということは、スタートラインが同じ人たちの戦いってことです。だとしたら最後まで志望大を貫いて頑張りぬくことで、少しでも可能性を広げられる、と言えるでしょう。

 

編集I そういうことですか! 具体的には、どのように受験を計画していったらよいでしょうか?

 

センター長 可能であれば、国公立大志望であれば後期入試まで粘るとか、私立大志望なら様々な入試方式を選んで同じ志望大に何度も挑戦してみる、など考えると志望大の合格チャンスを増やせるかもしれません。

今年は、コロナによる景気悪化や感染を恐れての影響により、一人あたりの受験校数は例年より減りそうな見通しが模試の志望大の傾向から出ていますけれど...。

 

編集M う〜ん。とりあえず今焦って志望大を変更したりしないで、共通テスト後に考えてもいいってことかもしれませんね。そして後期入試も考える・・・(メモメモ)。

 

編集I ところで、コロナの影響は志望動向にどう及んでいるのでしょうか?

 

センター長 そうですね、顕著なのは私立大で、1日で全学部の受験ができる「全学部日程入試」や「共通テスト利用入試」の志望者が増えそうな傾向がみえています。

 

編集I 「少ない受験回数で多く出願作戦」を取る人が多いってことですよね。もし感染した場合は、共通テストが個別試験の代替になる、という大学もありますから、今年は私立大専願の人も共通テストを受けておくことは大事になりそう。

 

センター長 そうですね。共通テストに出願しているなら、しっかりと対策をして受験することをお勧めします。

 

編集I 合格機会を増やすという意味でも大事ですね。

 

理系・資格思考の傾向がみられる

編集M ところで今年はどの大学や学問系統に志願者が多く集まっていますか?

 

センター長 「第1回ベネッセ・駿台模試」の結果を踏まえると、今年度は全体的に志望者数がやや減少しているにもかかわらず、最難関国立大(東大・一橋大・東工大)の志望者数は増加傾向ですね。

 

編集I うーん、最難関国立大が増加ですか! 

 

編集M 学部としてはどんな系統が人気ですか?

 

センター長 学部でいうと、国公立大は、医学・薬学部、総合科学(データサイエンス・AI系)、理学部(情報系)が昨年よりやや増加傾向です。私立大は、薬学、保健衛生学系統の志望者がやや増えています。

 

編集I 今の時代を反映して、理系と資格系に人気が集まっているんですね。娘の理系の同級生も、データサイエンス部と薬学部志望が多いなあと思っていたところでした。

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編集M へ〜え。そうなんですね。

 

センター長 とはいえ、2倍、3倍になったとかではなく、全体的に昨年度の1割ぐらい増えたという感じなので、ここへきての志望学部の変更の必要はもちろんないです。

 

編集I  文系の学部は志望者は逆に減っているんでしょうか?

 

センター長 文系学部では、国際系や法学部は減少傾向です。とはいえ、こちらも昨年度からみて極端に減っているわけではありませんから、特別有利になるということでもないでしょう。

 

編集I 地方で地元志向が強まる傾向は出ていますか?

 

センター長 全体的に地元志向が増える傾向はみられます。そのエリアの難関大、例えば北大、東北大、名古屋大の一部、大阪大など旧帝大の志望率が例年より高くなっていますね。

 

編集M そうそう、今年ちょっと話題になっていた青山学院大や上智大、早稲田大など、共通テストと個別試験の併用入試方式には、志願者は集まっていますか?

 

センター長 共通テスト併用型の入試は、模試傾向からは志望者がすごく増えているわけではないようですが、国立大志望者の併願大候補として、これからどうなるかというところでしょう。

 

編集I そうなんですね。新しい入試方式だし、個人的にどのくらい志願者が集まるのか注目してるんですけど。

 

センター長 さて今回の入試志望動向分析はここまでにしましょう。詳しいことは、今月11月28日(土)の「オンライン進路セミナー」で、エリア別にLIVEでお話ししますよ。エリア別に開催させていただきますので、さらに具体的な大学の志願動向受験対策もお話したいと考えています。 ぜひ、ご参加ください!

 

<11月28日(土)開催!高3 『オンライン進路セミナー』開催>

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「最新の今年度の大学入試の志望動向と受験戦略」をエリア別に解説!

志望している大学のエリアの時間を選んで、ご視聴ください。

<動画の内容>

◆各大学の最新の志望動向

◆残り1・2か月ですべき受験戦略

◆志望大・併願大選びのセオリー

◆先輩チューターによる実体験

 

<視聴方法>

【高3会員保護者の方】

https://kzemi.benesse.ne.jp/contents/onlinetokko/k3/index.html

※進研ゼミの会員番号・パスワードが必要です。

 

【その他の方】

https://kzemi.benesse.ne.jp/seminar/

 


まとめ

いかがでしたか。来年1月の共通テストは、現役生中心の入試になりそうですね。お子さまの志望大合格を信じて最後まで粘り強く応援していきましょう。

各大学の募集要項も出そろってきています。今のうちに併願大候補の募集要項も取り寄せておくことをお勧めします。

次回の「教えてセンター長シリーズ」(11月26日配信予定)では「出願前の三者面談までに必ず確認しておくべきこと」をセンター長に質問していきます。

お楽しみに!

  
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