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【これからの大学入試】4年後の大学入学共通テストで検討されていることとは?

現在の高3生が受験する2021年度(令和3年度)入試から、従来の大学入試センター試験が廃止され、新たに大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が始まります。

このように大学入試が大きく変わっているなか、2022年度(令和4年度)、つまり現在の中学2年生の学年から始まる高等学校の新学習指導要領に対応した、2025年度(令和7年度)入試からの大学入学共通テストの出題教科・科目等について報道がありました。

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2025年度(令和7年度)入試の共通テストの科目は、どのような内容になるのでしょうか?

現在高校生のお子さまには直接関係がない話とは考えずに、「これからの教育がどうなるか」、中2生以下のごきょうだいがいらっしゃる場合は「入試はどう変わるのか」、どうぞ参考にしてください。

以下、「ベネッセ文教総研」の分析情報を元にお届けします。

「公共」「情報」が追加!入試科目が大きく変わる!

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2021年度(令和3年度)入試の共通テストは、6教科30科目で実施されます。

具体的には、国語、地理歴史・公民(『世界史A』、『世界史B』、『日本史A』、『日本史B』、『地理A』、『地理B』、『現代社会』、『倫理』、『政治・経済』、『倫理、政治・経済』)、数学(『数学Ⅰ』、『数学Ⅰ・A』、『数学Ⅱ』、『数学Ⅱ・B』、『簿記・会計』、『情報関係基礎』)、理科(【理科①】『物理基礎』、『化学基礎』、『生物基礎』、『地学基礎』、【理科②】『物理』、『化学』、『生物』、『地学』)、外国語(『英語』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』)です。

これを、7教科21科目にする案が考えられています。具体的には、国語、地理歴史・公民(①『地理総合、地理探究』、②『歴史総合、日本史探究』、③『歴史総合、世界史探究』、④『公共、倫理』、⑤『公共、政治・経済』、⑥『地理総合、歴史総合、公共』から最大2科目選択)、数学(①『数学Ⅰ』、②『数学Ⅰ・A』、③『数学Ⅱ、数学B、数学C』)、理科(『物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎』、『物理』、『化学』、『生物』、『地学』)、外国語(『英語』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』)、情報です。

検討案では、地理歴史・公民や数学、理科で科目数が削減され、新しい学習指導要領で必須化される「情報」や「公共」が新たに加わります。

「情報」については、各大学が必須科目とするのかがポインになるため、各大学での今後の検討状況に注目です。

*「情報」についての試作問題の公開がありました。興味がある方は下記をご覧ください。
https://www.ipsj.or.jp/education/edu202012.html

 

現中3~現高2生が、これらの新しい科目の授業を受けることはありません。しかし、将来社会に出た際には「情報」や「公共」などを学んできた後輩と一緒に働くことになっていくため、どのような内容を学ぶことが社会から求められているのか、把握しておきたいですね。

文系の受験生も数学が重要に!?

検討案では『数学Ⅱ、数学B、数学C』となっており、数学Cが新たに加わります。

新しい学習指導要領では、ベクトル(現行の学習指導要領では数学B)が数学Cに移行されるため、それを考慮したものと考えられます。

また、理科の「基礎科目」について、検討案では1つにまとめられていますが、そのなかから受験生が科目を選べる可能性なども考えられます。

記述式問題や英語4技能評価はどうなる?

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共通テストと各大学の個別試験との関係、記述式問題の導入、英語4技能の評価等については、文部科学省の「大学入試のあり方に関する検討会議」の検討結果を踏まえ、大学入試センターが必要な対応を行う予定とのことです。

ちなみに、英語については、スピーキングやライティングは導入せず、従来通りリーディングとリスニングでの試験が提案されています。

詳細はいつ発表されるの?

従来通りのスケジュールであれば、2021年夏には詳細が公表される予定ですが、大学入試センターとしては、今年度中を目途に一定の結論を得て公表するようです。

お子さまが受験する2021年度入試以降の以降の共通テストでは、従来のセンター試験と比べ、数学Ⅰ・数学Aの試験時間が60分から70分になり、英語の配点がリーディング200点・リスニング50点からリーディング100点・リスニング100点になるなどの変更があります。

また、形式の変更がなくても、思考力・判断力・表現力をより重視した出題になるようです。

大学入学共通テスト対策として、変わらないこと

とはいえ、共通テスト対策として基礎基本の理解、定着が重要なことには変わりはありません。

まずは授業を中心に、教科書レベルの内容を深く理解し定着させるという学習スタイルが重要です。

入試の変化に対応できるしっかりとした土台作りを進めていくよう、お子さまを促し、見守っていただけたらと思います。

※この記事は「ベネッセ文教総研」のレポートを元にお伝えしています。

  
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