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「これからの大学の学び」 ─ 産学連携

これからの大学の学び 産学連携

新しいテクノロジーの発達やグローバル化により社会が大きく変化し続けている現代では、次々と新しい学問が生まれています。

進研ゼミ高校講座では『これからの大学の学び』と題して、保護者世代にはなかった新しい大学での学び情報をお伝えしていきます。

第4回のテーマは、産学連携。

大学などの教育・研究機関と民間企業が連携することで、新技術の研究や新事業の開発を行うケースが増加しています。

そのような産学連携の場に大学生も参加し、企業と共同で商品開発を行ったり、問題解決に取り組んだりといった、プログラムを設けている大学があります。

そこで、今回は産学連携を取り入れている大学・学部・プログラムを具体的に紹介します。

社会人としての基礎力を養う実践的な教育

社会人としての基礎力を養う実践的な教育

産学連携は、大学で学んだことを現実の社会でどのようにいかせるか試す・経験する大きなチャンスになります。

座学では身につかない、多様な価値観を持つ人とのコミュニケーションや問題解決を経験することは、キャリア形成としても役立ちます。

さらに、それを実際に民間企業との間で行うことで、より実践的な力が身につきます。

産学連携に取り組む大学・学部・プログラム

産学連携に取り組む大学・学部・プログラム

中央大 商学部/ビジネス・チャレンジ演習

サッカーを中心とするスポーツビジネスに参加するプログラム。

実在するサッカークラブの経営に参加。SNS運営やメディア掲載などの広報活動、イベント企画、飲食店誘致などの業務を学生が主体となって行い、ホームゲームの観客動員数アップをめざします。

ほかにも、障害者スポーツマネジメントを通じて、広報、企画、営業を考案し、実際の大会運営に携わります。

立命館大/キャリア形成特殊講義(キャリア探偵団)

企業から与えられた課題に対して、学生がグループを組んで、課題解決に取り組むプログラム。

基本的なビジネスマナーを学ぶところから始まり、スキルアップのために外部講師を招いたり、学生自身でインタビューやフィールドワークを行ったりし、最終的に企業へプレゼンテーションまで行います。

東京家政大/産学連携事業

レシピの開発や食品の研究・開発などを、大学が企業と共同で行うもので、学生が実際に参加する事業もあります。

レシピ開発やレシピコンテストの開催などを行い、商品パッケージに掲載され、店頭に並んだり、企業サイトにレシピが掲載されたりすることも。

また、都内百貨店で学生考案メニューが試食提供されるなど、多くの取り組み例があります。

自治体などを加えた産官学連携や高校も加えた高大連携も

自治体などを加えた産官学連携や高校も加えた高大連携も

このように社会人としての基礎力を養う産学連携ですが、近年その取り組みが注目されるとともに広がりを見せています。

例えば、自治体などを加えた産学官連携や高校生も加わって課題に取り組む高大連携も取り入れられています。

中京大/産官学連携プロジェクト

全学部で実施されているプロジェクト。

アプリの開発、まちづくり、子育て支援など、様々な事業に取り組んでおり、大学生と高校生が一緒に商品開発する新しい試みも行われています。


現代の大学では、このように学んだ知識をどのように活用して、実社会で問題解決していくのかという、社会人としての基礎力を養うプログラムを用意しているところも多くあります。

より実践的で、実社会と直接結びつく学びを希望するお子さまは、産学連携を積極的に取り入れている大学も選択肢のひとつになります。

学びの"内容"だけでなく、学びの"方法"にも目を向けて、進路を考えるよう、お子さまにアドバイスをしてください。

『これからの大学の学び』

第1回>>文理融合・リベラルアーツ

第2回>>情報・AI

第3回>>グローバル化

第4回>>産学連携

第5回>>地域貢献

※ここでご紹介した大学の情報は2020年度のものです。最新情報は各大学の公式サイトでご確認ください。

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。

  
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