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文科省から発表された「2021年度大学入学者選抜実施要項」について

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6月19日に文部科学省から2021年度の大学入試全体の指針「大学入学者選抜実施要項」が発表されました。主な内容は以下の通りです。

入試日程について

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新型コロナウイルスの影響で、変更が検討されていた大学入試の日程が上記のように決まりました。総合型選抜(旧AO入試)の出願は2週間遅らせますが、学校推薦型選抜(旧推薦入試)と大学入学共通テストは予定通りに行われます。

共通テストについては、第2日程(追試)が2週間後の1月30、31日に設定されました。これまでは病気などやむを得ない事情で受験できなかった生徒しか受けられませんでしたが、休校等で学習が遅れた生徒も第2日程を選ぶことが可能になりました。例年、追試の会場は全国で2か所しかありませんでしたが、47都道府県に会場が設けられます。

さらに病気等で第2日程も受験できなかった生徒のために、2月13、14日の特例追試を新たに設定。特例追試の受験者も、共通テストを利用する入試に出願できるよう配慮することとされています。

各大学の個別入試についても、新型コロナウィルス等に感染した場合に備え、全大学に「追試の設定」または「別日程への振替」のいずれかを実施するよう求めています。

出題範囲について

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文科省は、大学入学共通テストや個別試験の科目指定や出題範囲についても、上記のように新型コロナウィルスの影響による学業の遅れに配慮するよう、各大学に求めています。

また、中止、延期になった資格・検定試験等の成績を記載できない場合、配慮をすることや、特に総合型選抜や学校推薦型選抜において、評価方法や重み付け等に配慮し、努力のプロセスや志願する大学で学ぼうとする意欲を多面的・総合的に評価することを求めています。

各大学がどのような配慮を行うかは、7月31日までに決定し、公表されます。

今回の発表を受けて注意すべきポイント

総合型選抜はとくに、学校推薦型選抜も合格発表から大学入学共通テストまでの期間がこれまでより短くなります。万が一不合格だった場合に焦らないよう、毎日短時間でもいいので、大学入学共通テストや個別試験の対策等、一般選抜の準備も並行して行うようお子さまにお声がけください。

共通テストの第2日程は、2月1日から始まる私立大の入試日程と非常に近くなっており、傾向が違う個別試験の対策をする時間を確保しづらくなります。また、私立大の入試日とかぶることもあります。例えば、現在発表されている近畿大の一般入試・前期(A日程)は、1月30日または31日に行われるので、お子さまが近畿大の受験を考えている場合、注意が必要です。受けたい大学を受けられないといったことがないように志望大、併願大の入試日程をかならず調べるようにお伝えください。

7月3日に今回の文科省の発表を受けて、進研ゼミ高校講座 進路情報責任者の相武が最新情報を解説した録画を公開する予定です。録画の公開についてはLINEのタイムライン等でお知らせします。

また、各大学の入試要項が発信されたら、お子さまには「高校講座アプリ」より先輩チューターから志望大の要項の見方やチェックするポイントを発信させていただく予定です。

これからの受験勉強の進め方について

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まずは苦手教科・科目を中心に夏までに基礎固めすることが大切です。高3で習う範囲が入試に出る理科・地歴公民は、授業を通して知識の定着を。時間がある週末等に共通テストの出題形式に合わせた演習もしておきたいところです。

毎月お届けしている『大学受験チャレンジ』は、詳しい講義&演習で基礎力養成ができるうえに、過去問のない共通テスト形式の問題対策までできるので、やりきるようお子さまにお声がけください。7月号で「合格へのギャップ診断」の結果に応じて、効率的に弱点を克服できる教材をお届けしていますのでこちらも活用いただけたらと思います。

また、8月号ではこれまでに身につけてきた基礎を一気に固められる『大学受験チャレンジ総復習号』や、本番さながらの演習ができる『共通テスト予想問題』をお届けしますのでご期待ください。


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